突然、現れた巨大な鋼鉄の獣。
未だに、爆裂魔法を放った後の影響もあり、体力は限界だった。
それでも、ブレーザーは、戦っていた。
デストロイヤーの内部を攻略するカズマ達の為に。
そんなデストロイヤー内部にて、カズマ達は、謎の死体を発見する。
近くには日記があり、その内容を、確認していた。
「国のお偉いさんが無茶言い出した。こんな低予算で機動兵器を作れと言う。無茶だ」
肝心の動力源をどうするか聞かれて「伝説のコロナタイトでも持って来い」と軽々しく返事。どうせ手に入れられないだろうとタカをくくったのも束の間、コロナタイトは無事つつがなく入手出来てしまう。
そうして、開発をしているが、最近では、そういう人間関係が嫌になってきた。
「あっ、そうだ、ペットを造ろう」
その考えを元に、デストロイヤーを造る片手間に、巨大なロボットを造った。
犬をそのままにしたら、国の奴らが何を言うか分からないので、とりあえずはモンスター型にした。
けど意外と恰好良く出来たし、見た目と違って、人懐っこい。
けど、体格差を考えてくれないのが、玉に傷だけど。
そうしている間にも、いよいよ、機動実験を行う事になった。
「これで動かなかったら死刑じゃないの?動いてください、お願いします!」と進退極まる事態に。
遂には試運転にまでこぎ着けるに至る。
だが、デストロイヤーは、暴走してしまった。
その影響で、国が火の海となっていた。
「国滅んだ。やべー!滅んじゃったよ、やっべー!でも何かスカッとした」
そう、デストロイヤーに
「よし決めた、もうここで余生を暮らすとしよう。だって降りられないしな。止められないしな。これ作った奴絶対バカだろ。
おっと、これ作った責任者、俺でした!」
「なめんな!!」
それと共にカズマ達は思いっきり叫んでしまう。
それと共に急いで、外に向かうと、巨大な機械の獣は、お腹を見せて、ブレーザーに服従していた。
それに対して、ブレーザーは、困惑していた。
「うわぁ、ブレーザーさん、困惑しているよ」
「だって、あの子、久し振りに起きて、目の前にいるのが遊び相手だと思っているんでしょう」
先程までの日記の事を、この場にいた冒険者達全員が聞いていた事もあって、倒す気にはなれなかった。
「ブレーザーさん!そのロボット、良い奴みたいだから、戦わなくても良いぞぉ!」
カズマは、そうブレーザーに向けて叫ぶと、首を傾げながら、頷く。
同時にブレーザーは、合体を解除する。
それと共に小さくなったブレーザーに、怪獣は近づき、頬ほ擦る。
かなりの対格差はあったが、ブレーザーはなんとか受け止めている。
「うわぁ、本当だ、なぜかほっこりするわねぇ」
「って、言っている場合じゃねぇ!!どうすればぁ」
「…ブレーザーさんは合体すれば、その力を高められるんですよね」
「そうだが、そうか!」
ここまでの戦い、ほとんど魔力を消費していないウィズ。
潜在的に強い力を持つウィズと、それを増大させるブレーザー。
二人が合わせれば、打開できるかもしれない。
「ブレーザーさん、頼めるかぁ!!」
それと共にブレーザーは頷く。
同時にめぐみんからブレーザーブレスを受け取ると共に、真っ直ぐと、ウィズに投げる。
「それでは、行きます」
その言葉を合図に、ウィズはすぐにブレーザーブレスを使い、変身する。
それによって、ブレーザーは変身した。
その大きさは、ほとんど変わらない様子ではあった。
だが。
「ジュワァァァ」
片手を上に掲げる。
すると、上空に現れたのは、数えきれない程の氷の槍。
それを、真っ直ぐと、爆発するだろうコロナタイトに向かって放った。
その一瞬によって、コロナタイトは、凍る。
「これだったら」
だが、凍らせたはずのコロナタイト以外にも、すぐにデストロイヤーが爆発しそうになる。
「えっ嘘だろ、どうすれば」
そう考えていると、何かが持ち上がる音がした。
見ると、そこには、先程までいた機械の獣がデストロイヤーを持ち上げていた。
「もしかして、よし、皆すぐに、避難だぁ!!」
カズマの言葉を合図に、そのままデストロイヤーから一気に離れる。
同時に機械の獣は、身の丈以上はあるだろうデストロイヤーをそのまま上空へと飛ばす。
同時にブレーザーもまた、自分の手で生成した氷の槍を地面に向けて、投げる。
上空の、被害はないだろうと思われる場所において、デストロイヤーは、氷の槍に貫かれ、完全に爆発する。
「よっしゃぁぁぁぁ!!」
それが、デストロイヤーの脅威から完全に無くなった証拠でもあった。