デストロイヤーを無事に討伐した翌日。
いつもは賑やかな冒険者ギルドは、そんな大きな出来事とは裏腹に静かだった。
「自分は王国検察官のセナ。ブレーザー、キサマには現在、テロリストもしくは魔王軍の手の者ではないかとの疑いがかけられている。我々について来てもらおうか」
「ええぇぇぇ!!」
その言葉によって、戦慄をしていた。
「どういう事なんだよ、ブレーザーがなんでテロリストなんだよ!」
「国家転覆罪ってどういうこと!?ブレーザーは悪いことをするような人じゃないよ!」
「あぁ、あのわりと頭の可笑しいパーティの中でも常識人なのに!!」
そう、周りからの声が響き渡る。
「そこにいるブレーザーが、先日のデストロイヤーの討伐の際に投げたとされる魔法の槍。
それが、領主様の屋敷に当たり、爆破した」
「なっ、それって、デストロイヤーを貫いたあの槍か、けど」
それは、あまりにも強すぎた威力の為に貫いた。
それはブレーザー自身も予想外であり、それが計画的犯行とは思えなかった。
「幸い、犠牲者は0だったが、貴様はその疑いがある」
「そんな、横暴です、ブレーザーさんは「ジュワ」ブレーザーさん」
その時、めぐみんが何かを言おうとしたが、ブレーザーは止めた。
「シュワ」
「ですが、これはあまりにも理不尽です」
「ジュワジュワ」
「ブレーザーさんっ」
ブレーザーからの言葉を聞いて、めぐみんは涙目になっていた。
それと共にブレーザーはそのままセナの前に来る。
その姿は、あまりにも堂々であった。
「えっ、えっと、これは一体」
「・・・・・・」
「えっと」
そうして、ブレーザーが立っている状態で、未だに、状況を把握出来ていないセナ。
先程の会話を聞いて、涙目になっているめぐみん。
そして、セナと同じく、何を言っていたのか、まるで分からない冒険者。
「抵抗はしないという事なんだな」
「ジュワァ」
その言葉に対して、セナに対してブレーザーは頷く。
「えっと、とにかく、連行する。
その、こちらだ」
未だにブレーザーにどう接すれば良いのか分からないセナは、そのままブレーザーを連行していく。
それまでの一連の流れを見守っていたカズマ。
の場でただ1人言葉が分かるめぐみんから状況を確認するように聞きに行く。
「なっなぁ、めぐみん、さっき、ブレーザーはなんて言ったんだ?」
「ひぐっ、どんな理由があろうと、私は人を殺そうとした。それは重い罪になるだろう。ならば、私はこの星のルールに従い、それに立ち向かおう。だけど心配しないで欲しい。私はまた、君達と共に冒険する為に戻ってくるとぉ」
「さっきのジュワには、そんな意味が込められていたのか」
「たった一つの発音で、どれだけ長い言葉を籠められているんだよ!?」
「ブレーザーさあぁぁぁん!!」
それと共にめぐみんは、ブレーザーが連行されて行った場所に手を伸ばした。