ブレーザーは、極めて動物的・野生的。
それは、多くの戦いを共にしたカズマ達は知っている。
アクアは、アクセル一のトラブルメーカーである。
それは、この世界に転生してから、カズマは身をもって知っている。
そんな二人の合体をこれまで阻止してきた。
だが、実現してしまった。
それを見て、困惑していた。
「えっと」
それは、これまでのブレーザーでは考えられない程の落ち着きぷり。
ブレーザーの蛮族を思わせる動きはまるで見られない。
アクアのウザい動きが見られない。
「これは一体、何が」
「あっ何か、していますよ!」
その言葉と共にブレーザーは、その腕の間に青いエネルギー球を作り出す。
同時に、そのまま腕を大きく広げる。
「っ」
一瞬、眩い光が、カズマ達に襲い掛かる。
そう、困惑している間にも、目を再び開く。
「なっ」
それを見た瞬間、カズマ達は驚きを隠せなかった。
蒼色の発光する物質が地面に存在し、空もオーロラのような光が満ちている。
「これは一体」
「もしかして、結界っ」
「結界って、これが?!」
それに対して、驚きを隠せなかった。
「おそらくは、ブレーザーさんが、この場での被害を最小限にする為に、作り出した結界なんでしょうが」
「結界というよりも、これは異空間に近いかも」
「これは一体」
困惑するカズマ。
「ひゅー、なっ何が起きているのか分からないけど、やってやるんだよ!」
そう、アルダープと一緒にいた悪魔は、そのまま、ブレーザーに対して、攻撃を仕掛けようとした。
だが、ブレーザーは、その手を軽く叩く。
それと同時に、まるで水流を思わせる青い光が螺旋を描きながら、ブレーザーの腕を纏う。
そして。
「これでもひゅ」
一瞬。
悪魔が気づいた時には、既に、その胴体は消えていた。
同時に、ようやくカズマ達の耳に、殴られた時の音が聞こえる。
「なっなっなっ」
それに、一番驚いたのは、アルダープだった。
それと共に、悪魔はそのまま消滅した。
同時に結界は解除される。
「えっと、何が」
「とっとにかく、アルダープ様、悪魔との繋がりに関して、話を聞かせて貰います」
「ひっひぃ」
それと共に、セナはそのままアルダープに対して言うと同時に兵士がアルダープを連れて行く。
同時に、ブレーザーとアクアの合体が解除される。
「おぉ、凄いじゃないか!」
「正直に言うと、悔しいですが、これまでで一番の強さでしたよ」
「あぁ、よくやったぞ、アクアとブレーザーって」
だが、合体を解除した直前だった。
「「おっおええぇえぇぇ」」
二人は、同時にその場で吐き始めた。
「なに、いきなり吐いているんだよ、お前」
「違うのよっ、カズマ。実は合体した直前までは覚えているんだけど、それ以降は全然覚えていないのよぉ」
「・・・はぁ?」
それに対して、カズマは思わず首を傾げる。
「じゅわっジュワァジュワぁ」
「えっと、ブレーザーさん曰く、二つの力があまりにも強すぎて、互いに思考が追いつかなかったんだろうと言っています」
「えぇ、なんだか、シュワシュワを一気に飲みすぎたような」
「つまり、あれは酔っ払った状態という事なのかぁ!?」
カズマは思わず叫んでしまう。
「おそらくは器以上の力を行ったのが原因でしょう。アクアは元々膨大な魔力もあって、それにブレーザーさんが増大させてしまったんでしょう」
「ちっ」
さすがに、ブレーザーには迷惑をかけられないと考えたカズマは残念がる。
「せめて、あの結界のような技は使えないのか?」
「結界?何の話?」「じゅわ?」
「駄目だ、こりゃ」
それに対して、カズマは、そのままため息を吐く。