「まったく、何時まで掛かっているのかしら、カズマ達は」
そう、呟きながら、ダンジョンの前で、優雅にアクアはお茶を飲んでいた。
ダンジョンに入る事を拒否したアクアだが、暇という事もあり、お茶を飲んでいた。
それと共に感じたのは、強烈なアンデット香。
「これは、まさかアンデットが来たというの!!」
それと共にアクアは構える。
同時に入り口から飛び出てきたのは、高速の何か。
「えっ、何がってげふぅ!」
その何かに、吹き飛ばされ、女神からはおそらくは出る事はないだろう悲鳴と共に、そのまま吹き飛ばされる。
「なっなんですか!」
「あっブレーザーさん!帰って、あれ?」
「ジュワァジュワァ!!」
そのまま、アクアに向かって、思いっきり叫んでいるブレーザー。
その様子に、おそらくはその場にいた全員が、首を傾げた。
「なるほどなるほど」
「えっ、言葉が分かるんですか?」
「私はブレーザーさんの相棒ですよ、ならば、これぐらいの事はすぐに分かります!
現在、ブレーザーさんはカズマと合体しています。その目的は、魔王軍幹部であるバニルがダクネスに取り憑いている為、すぐに浄化する為に、身体能力を上げたそうです」
「まっ魔王軍幹部ですって、それは本当ですか!」
「えぇ、幸い、悪魔相手ならば、アクアの出番という事で、大急ぎで担いで戻ってきたらしいです」
「なるほど、では」
そのまま、ピクピクッと、痙攣しながら気絶していた。
「あれは、一体」
「ダンジョン前でのんびりと紅茶を飲んでいたアクアにムカついたカズマが思わず投げてしまったらしいです」
「カズマさん!!」
その言葉に、再びセナは思わず叫んでしまった。
「ぐぐっ、さすがに先程のは効いた。
だが、どうやら、この身体は頑丈なようだから、まだ十分に「■■■■■■■■■■■―――!」なっ」
だが、そんなバニルの言葉を無視し、ブレーザーはそのまま飛び込んだ。
「なっ、まさか、これが報告にあって、暴走状態でしょうか!」
「・・・」
そう、困惑しているセナとは違い、めぐみんは冷えた目で、ブレーザーを否、融合しているカズマを見ていた。
「くくっ、確かに厄介なようだな」
そう言いながら、ブレーザーからの攻撃を次々と避けていく。
その最中で、ブレーザーは、その手に、必殺の槍を手に持つ。
「ほぅ、それをまた投げるか、だが、んっ?」
だが、その必殺の槍は通常よりも長かった。
それと同時に、思いっきり膝で折った。
「おっ」
「折れたぁ!!」
「あれって、折れるんですかぁ!!」
さすがに、その行動は予想外だったのか、その場にいた全員が驚いている間にも、ブリッジするかのように大きく仰け反ってから投擲する。
「なっ」
それは、そのままバニルの仮面に激突する。
「まさか、そんな行動をするとは予想外だ、だが、それでって!?」
そして、もう片手にあった槍は何時の間にかハンマーのような形へと変わっていた。
そのまま、ダクネスを完全に抑えると共に。
「まさか、貴様!そういう倒し方は、光の戦士として、どうなんだぁ!!」
そんなバニルの絶叫の声を響かせながら、釘打ちの如く、連打する。
結果、バニルの仮面は割れ、勝利を収めた。
同時にブレーザーの一体化も解かれる。
「・・・ふぅ、今回はブレーザーさんのおかげで、助かったぜ」
「おい、カズマ」
そのまま、汗を拭うカズマ。
そんなカズマに対して、めぐみんはジト目で見る。
「なっなんだよ」
「私がブレーザーさんとカズマの声が聞き分けられないと思っているんですか」
「ぎくりっ」
それに対して、めぐみんの一言に、目を背け、そのまま逃げ出した。
それが、魔王軍幹部を倒した男、カズマの姿であった。