昨日の温泉の1件もありながら、その日のカズマとめぐみんとブレーザーは、アクア達とは別行動をしていた。
アクアが言うには、なぜか多くの温泉が汚染されている事もあり、それを浄化していた。
それと共にアクアとダクネスは、すぐに街の危機を知らせる為に、活動をしていた。
その際、ブレーザーもまた、アクア達と共に向かおうとしたが。
「ブレーザーさん、行かないで本当に!」
「この街にいる間は、本当に私達と一緒にいて!」
対アクシズ教としては最強のカードであるブレーザーがいなくなる事を阻止する為に、2人は必死に懇願する。
その事もあってか、ブレーザーは、そのまま一緒に活動する事になった。
「こうしていれば、普通の街なのにな」
「そうですね、景色も良いし、ご飯も美味しいのに、人間だけが駄目ですね」
「その点、本当にブレーザーさんがいて、本当に良かったな」
「えぇ、まったく」
それと同時にふと、カズマは街角を見る。
そこには、カズマ達を入信させようと、様子見を行う信者のおばさん。
手には鍋を持っている。
それと同じように男女がこちらをじっと見つめていた。
だが、そんな彼らは、2人に近づこうとしない。
それは、そんな2人の隣にいるブレーザーがじっとそれらを見ていたからだ。
ブレーザーからの視線を逃れようとしていたが、あの手、この手で行っていた。
だが、ブレーザーの超人的な動きによって、それらは全て、華麗に遮られた。
「いやぁ、本当に、もう二度と来るつもりはないけど、もしも、絶対に行かないといけない時にはブレーザーさんだなぁ」
「本当ですねぇ、ブレーザーさんがいないと」
そう晴れやかな笑みを浮かべると同時に、通り過ぎる男がいた。
「石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤」
その両手には、大量の入信書と、信者から貰ったと思われる石鹸が大量にあった。
目は虚ろであり、今にも自殺しそうな表情であった。
そんな彼に対してブレーザーは、そっと肩を叩いた。
それに気づいた彼は、過敏な反応と共に振り返ると共に、ブレーザーの姿を見た。
「あんたは」
「ジュワ」
それと共に、ブレーザーは手を差し伸べる。
それに対して、男は目に涙を溜めながら、そっと両手に持った物を渡す。
「ありがとう、なんだか、とても軽くなった気がする」
それと共に男は、そのまま去って行った。
「あの人は?」
「風呂場で、似たような目にあった人だ」
「そうですか」
それに対して、2人はそっと笑みを浮かべる。
すると、突如罵声が響き渡った。
「ふざけんなこの不届き者!」
「青い髪と青い瞳だからって、アクア様を語るだなんて罰が当たるわよ!」
「簀巻きだ!簀巻きにして湖に放り込んじまえ!水の女神のアクア様だってのなら、湖に放り込まれても問題ないだろうよ!」
「わあああああ!やめてえ!本当だから!私、本当に神様ですから!」
「ああっ!い、石を投げるのは………っ!や、やめ………っ!アクア、私の後ろに!」
ふと聞こえた声に、3人は、すぐに目を向けた。
それに対して、カズマとめぐみんは、どうすれば良いのか、迷った。
「どうする」
「放っておこう、ほら、ブレーザーさんもって」
それと同時にブレーザーは、既に2人の前に立っていた。
まるで、自分を盾にするような、行動に。
「ブレーザーさん、まさか、2人を守る為に」
「うぅ、ブレーザーさん、やっぱり、あの人はヒーローです」
そう、ブレーザーの行動に涙を流している間に。
「あぁ、こいつは、確かに入信書によく分からない単語を書く奴!」
「まさか、こいつもグルだったのか!」
「というよりも、こいつが次々と石鹸と洗剤を食べるから、枯渇しかけているぞ!」
「という事は、こいつも敵なのかぁ!」
だが、これまでのブレーザーの行動を見ていた事もあり、信者はそのままブレーザーに向かって、ブーイングをし始めた。
それに対して、ブレーザーは、表情は変えなかった。
変えなかった事もあり、信者達には、無表情に見えた。
だが、カズマとめぐみんだけは分かった。
泣きそうな顔になっている事に。
「「ぶっブレーザーさぁん」」