この超人のバーサーカーに祝福を!   作:ボルメテウスさん

27 / 49
今回より、異世界カルテット編が始まります。
とりあえず、あなざーわーるどまでやる予定ですので、皆様、応援よろしくお願いします。


異世界へ

 あのアルカンレティアの事件が終わった後、カズマ達の日常は、これまで通りだった。

 

「よいしょ」

 

 冒険を終え、荷物を置いたカズマは一息つく。

 

「うわぁあああん」

 

 そんなカズマ達を余所に、涙目になりながら走っているアクアが、ブレーザーの横を通り過ぎる。

 

「お風呂! お風呂!!」

「待て、まずはクエスト報酬の整理からだ」

 

 そう、カズマの言葉で止められたアクアだが、すぐに振り向くと。

 

「別に良いでしょ、それよりも見てよ! 私の身体、今はジャイアント・トードの体液まみれなのよ!」

「いつもの事じゃないかっと思ったけど、口には出さない」

「したわよ! 今、言ったわよ!」

 

 そのカズマの台詞に対して、アクアは思わず叫んでしまう。

 

「まったく、どっちにしろ、お前が勝手に突っ込んだからだろうが、この駄女神が」

「あぁ、また駄女神って言ったぁ!!」

 

 そう、カズマとアクアがいつものように口喧嘩をしていると、ブレーザーはふと、ある物に目を向ける。

 

「んっ?」

 

 それはカズマが報酬の中に入っていた謎のボタンだった。

 

「あっ、なんだこれ?」

 

 そのボタンは手の平に乗る程度の物である。

 クエスト報酬の中には入っていないはずの者という事もあり、カズマはじっと見つめる。

 

「あからさまに怪しい」

 

 そう、ボタンを観察するカズマを余所に。

 

「ねぇ、とりあえず押してみましょう!」

 

 それと共にボタンを押すように提案したのは、先程までジャイアント・トードの体液に濡れていた事で泣いていたアクアだった。

 

「馬鹿だろ、お前」

 

 そう、カズマは呆れたように呟く。

 だが、そんなカズマの言葉を余所に、アクアは顔をしかめる。

 

「どうして押しちゃいけないのよぉ!! いいじゃない! ちょっとぐらい」

「いや、どう見ても怪しいだろう! ブレーザーさん!!」

「ジュワ」

 

 それに対して、ブレーザーも同意見だったのか、そのままアクアの手を引っ張る。

 

「ぐぬぬぬっ、ブレーザーさんまでぇ!」

「とりあえずは、バニルに見て貰った方が良いだろう!」

「確かにカズマの言う通りです」

 

 そのカズマの意見に賛同するように、すっとボタンの前にめぐみんが立つ。

 

「めぐみん! さすがは紅魔族の中でも高い知性を持っているだけ「じゅわぁ」えっなに、ブレーザーさん、その不安そうな声」

 

 めぐみんが意見に賛同してくれたと思い、笑みを浮かべるのも束の間。

 なぜか、ブレーザーが不安そうな声を出す。

 カズマは、そのブレーザーの反応に再び嫌な予感がする。

 

「ですが、私はそこで、ひとまず、押すか押さないかと言われれば、押す女です!!」

 

 その言葉と共に、ボタンを、めぐみんは躊躇なく押した。

 

「おいこらぁ!!」

 

 その瞬間、ピンポーンと、部屋に響き渡る音。

 それと共に空間が歪み始める。

 

「えっえっぇ!?」

「やっぱり罠じゃないかよぉ!!」

 

 そんなカズマの叫びを余所に、屋敷の空間は、瞬く間に全く別の場所へと移動していた。

 

「ここは一体」

「あっ、あそこに人影があるわ、ちょっと、お聞きしたいんですけど」

 

 そう、戸惑っているカズマを余所に、アクアは近くにいる人影があった為に、声をかけに行く。

 だが、そこに立っていたのは、骸骨だった。

 

「戻ってきた? でも、ちょっと違うような」

「ちょっと、カズマ! あそこ! あそこ!! アンデットよアンデット!!」

 

 それと共にカズマ達が目を向けた方向。

 そこには、アンデットを中心に様々な種類のモンスターが存在していた。

 同時に、ブレーザーはうなり声を出しながら、ゆっくりと構えていた。

 そんな彼らを見つめる人影が一つ。

 

「ふぅ」

「んっ?」

 

 それに気づいたブレーザーは、その視線の先を見る。

 そこには。

 

「お前達、授業の時間だ!」

 

 軍服を身に纏い、葉巻を吸う男性が1人、宣言をしていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。