ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフこと、ヴィーシャは、この日に集まったメンバーに対して戸惑いを隠せなかった。
それは、彼女がこの学園で当てられた係に関する事である。
学園での、委員はくじ引きによって、決まった。
その結果。
「ふぅん」「・・・」「あわわわぁ」
クラスメイトであるラム、そして、未だに未知な部分が多いブレーザーが同じ給食委員となりました。
ラムに関しては同じ人間である事もあり、会話は行えるが、ブレーザーが未だに言っている言葉が分からないので、戸惑いを隠せずにいられなかった。
「えっと、それでとりあえずは、給食委員なので、基本は給食の配膳ですけど、時折料理をしなければならないそうですが、ラムさんはお料理は」
「ラムの得意料理はふかし芋よ」
「えっと、それ以外は」
「それ以外は作るつもりはないわ」
「えぇ」
それと共に、ゆっくりと、ブレーザーの方へと目を向ける。
「ぶっ、ブレーザーさんは、その、得意料理とかは」
「じゅわ」
「えっ」
ヴィーシャの方へ、手を伸ばした後、ブレーザーはそのまま無言で教室から出て行った。
「えっえぇ」
「使えるのかしら、あいつ」
これから、果たして、コミュニケーションを取れるのか、少し心配になるヴィーシャであった。
それと共に頭を抱える事10分後。
ラムは、サボりが行えるという事もあって、家庭科室の椅子で座っていると、ドアが勢い良く開かれる。
「あっ、ブレーザーさん、帰ってえぇ!?」
ブレーザーは両手に一杯の巨大な鮭を持って帰ってきた。
それに対して、困惑を隠せないヴィーシャを無視し、そのままブレーザーは家庭科室へと持ち込む。
それ以外にも、様々な食材を持って来ていた。
「おぉぉ!!」
その数々の食材に対して、ヴィーシャは、思わず声を出してしまう。
「蛮族だと思っていたけど、狩人みたいね」
「いや、まぁ、確かにそうですけど、まさかこれを取る為に」
「じゅわ」
ヴィーシャは、そのまま恐る恐る尋ねると、ブレーザーは首を横に振ると、そのまま手を翳す。
すると、そこから光の槍を取り出すと共に、そのまま折る。
「えぇ、それって、確か、あの時の」
「魔法の無駄使いね」
そのまま鮭を器用に斬り、瞬時に骨を抜き取る。
さらには、ブレーザーの光の槍で、そのまま造り上げたのは、鮭の刺身。
さらには、そこからいくらと鮭のクリームパスタなど、様々な料理を造り上げる。
「えぇ!」
「見た目と違って、使えるようね」
そうしながら、そのまま何食わぬ顔で、ラムはそのまま食べ続ける。
「あははぁ」
「じゅわぁ」
そう、困惑しながらも、ヴィーシャにお代わり用の食事を渡していく。
未だに言語が分からないが、とりあえずは、委員同士ではなんとかなりそうだと、感じる。