「なんで、俺がこんな事に」
そう言いながら、カズマは肩を落としながら、ため息を吐く。
「仕方がない。この臨海学校で、女子達に不愉快をした罰として、食事係のブレーザーさんの手伝いをする事になったから」
そんなカズマの言葉に同意をするようにヴァイスもまた言う。
今回の臨海学校において、女子達の水着を覗いていたカズマと、それを堂々と見ていたヴァイスを始めとした二〇三大隊の男達は、ブレーザーの食料調達の手伝いを行う事になった。
「まぁ、食料調達と言っても、そんな難しい事をする訳ないだろ」
「お前ら、甘いぞ」
そうグランツが軽口を言っていると、カズマはジト目で、そんな言葉を突っ込んだ。
「お前達は、まだブレーザーさんとの付き合いが短いからそう思うが、この人、狩りに関しては、マジでヤバいから」
「ヤバいと言っても、そんなヤバい奴と戦う訳じゃ「キシャァアァァア!」きしゃぁ?」
そう、これまで聞いた事のない鳴き声に首を傾げる。
その次の瞬間、青い空から、グランツ達に向かって、何かだった。
白い羽毛に翼は前脚とは独立して背中に存在しており、西洋のドラゴンのような身体構造を持つ存在。
「はぁ、なんだこいつ!」
「とにかく、武器は、スコップしかない!」
「早く、迎撃だぁ!!」
そう言いながら、襲い掛かってきた存在に対して、手持ちの武器であるスコップでなんとか対抗する。
一撃でも食らえば、まさしく致命傷である爪を避けながらも、なんとか、その存在を倒す事が出来た。
「はぁはぁ、死ぬかと思った」
「まさかと思うけど、こいつを食べるのか、ブレーザーさん」
そう、恐る恐るとノイマンは問いかける。
それに対して、ブレーザーは頷く。
「マジか、一応、鳥には見えなくはないけど、食べれるのか?」
「まぁ、ブレーザーさんは、かなり料理が美味いからな。
正直に言うと、俺達の中で一番、料理が美味い」
「そう言えば、ヴィーシャ中尉も、ブレーザーさんの料理は美味いと言っていたなぁ」
「まぁ、とりあえず、これで仕事は終わりだよな」
そう、ケーニッヒが言った瞬間だった。
ブレーザーは、首を横に振る。
「・・・それは、一体どういう意味で」
「じゅわぁ」
ブレーザーが、それに答えるように、指を向けた方向。
そこには、先程、倒したばかりの鳥の大軍がいた。
それも一匹だけではなく、少なくとも十匹以上は。
そして、それらを遙かに超える巨大な鳥が、そこにはいた。
「なっ、まさかこいつ、子供だったのか!?」
「おい、ブレーザーさん、まさかとは思うけど、戦う訳じゃ「■■■■■■■■■■■―――!」駄目だぁ!スイッチが入った以上は、止められない!!」
「これは、まさか、こいつらを倒さないと帰れないのか!」
「くっそぉ、やってやるわぁ!!」
その言葉と共に巨大な鳥と、その子供である鳥に対して、水着姿であるカズマ達はスコップを片手に戦いを挑む事になった。
幸い、空を飛ぶ事が出来るブレーザーさんが、空を飛ぶ鳥達の翼を引き千切り、そのまま地上へと落とした鳥達に対して、カズマ達が袋叩きにする事によって、倒す事が出来た。
最後の、親だと思われる存在も、ブレーザーと合体したカズマによるトドメによって、なんとか倒す事が出来た。
「うわぁ、鳥の唐揚げに、チキン南蛮!そして、焼き鳥の数々!ブレーザーさんの料理は、やっぱり美味ですぅ!」
「噂には聞いていたけど、本当に美味しいな、ブレーザーさんって、見た目と違って、家庭的だなぁ!」
「ふむ、それにしても、この鳥、一体、どのような種類なんでしょうか?」
そうしながら、全ての鳥を解体し、すぐに料理を行った。
その際、臭みを取る作業などは、ブレーザーが出す光の槍で全てを解決させた。
「それにしても、凄い数よね、まさか、全部、買ってきたのか?」
そう言いながら、ブレーザーの隣にいるカズマに問いかける。
「・・・あぁ、そうだな、全部、狩ってきた」
「運ぶ時は苦労しなかったのか?」
「えぇ、けど、狩った時の苦労に比べれば、大した事はありません?」
「そんなに買うのは大変だったんですか?」
「命懸けでしたからね」
そう言った、カズマ達を含めてメンバーは、強固な絆で結ばれていた。
「一体、こいつらに何があったんだ?」
「じゅわぁ?」
そんなターニャの疑問に対して、ブレーザーは横で一緒に傾げていた。