岩谷尚文は、この状況に困惑を隠せなかった。
先程まで、魔物と戦闘を行っていたはずの岩谷は、突然、謎の空間に飛ばされた。
その際に、仲間であるラフタリアとフィーロともはぐれてしまった。
だからこそ、彼は冷静に、仲間を探す為に、行動をしていた。
「…これまでも、色々とあって、少しは対応できると思ったが、これは一体」
岩谷は、そう言いながら、学校の中で出会った強烈な印象を持つ人物、ブレーザーと出会った。
ブレーザーは何も喋ろうとせず、真っ直ぐと、岩谷を見ていた。
「お前は、一体何者なんだ」
「ジュワァ」
岩谷の言葉に対して、すぐに反応するように、返事をする。
だが、その言葉を聞き取る事は出来ない。
「ぐっ、どうすれば」
そう考えていると、岩谷が頭を抱える。
その様子を見たブレーザーは首を傾げながら、近づく。
だが、岩谷はすぐに睨みつける。
まさしく、警戒している様子に対して、ブレーザーは後ろに下がる。
「…戦う意思は、ないか」
警戒しながらも、思考する岩谷。
それに対して、ブレーザーはどうするべきか悩んでいる。
「ふっ、お悩みのようですね、転校生!」
「あぁ、なんだ?」
聞こえた声、それと共に見つめると、そこにはめぐみんが威風堂々としていた。
同時に、めぐみんは、そのままブレーザーに目配らせると共に、そのまま後ろに立つ。
それに対して、岩谷は疑問に思っていると。
「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法〈爆裂魔法〉を操りし者!」
その叫び声と共に、ブレーザーは後ろでレインボー光輪を発動させる。
その虹色の輝きを放つ光輪が、めぐみんの後ろで回転していた。
同時に岩谷は、警戒をするが、レインボー光輪を、そのまましまった。
(なんだっ今のはっ!さっきの輪は一体っ!)「今のは一体なんだ!」
「えっ、レインボー光輪ですか?ブレーザーさんの必殺技ですが、今は背景ですよ」
「背景だと?どういう意味だ?」
「言った通りです!今のは、虹色の輪をバックに、名乗れば恰好良いと思ったから、やっただけです!!」
その、めぐみんの発言を聞いて、岩谷は、呆れた目で見る。
(こいつら、まさかあいつらよりも馬鹿なのか?いや、さっきのレインボー光輪だったか?あれは間違いなく、脅威だった)
「時に、転校生。何か悩み事ですか?悩み事があれば、この私に相談すると良いですよ」
「…お前達を信用はまだしていない」
「まぁ、そう言わずに」
そう言っためぐみんのどや顔を見て、岩谷は思考する。
結果的に、未だに、ここがどこか分からない以上、情報を得る為にも、リスクを持って、行った方が良い。
「…俺の仲間のラフタリアとフィーロを探している」
「ラフタリアとフィーロですか?何か特徴は?」
「ラフタリアは、狸の亜人、フィーロは、まぁ金髪の少女と言えば、分かりやすいか?」
どう答える事が正解なのか、悩んだ後に言う。
「ふむふむ、なるほど、ブレーザーさん、見ましたか?」
「ジュワジュワジュワワジュワ」
「…何を言っているのか、相変わらず、分からん、だが、どうせ「えっ、飼育室に差し入れしたら、普段とは違うでかい鳥を見た?差し入れをした料理をほとんど食べられてしまったですか」そいつはフィーロだ」
いきなりの当たりで、思わず岩谷は驚きながら、見つめる。
「フィーロは、今はどこに!」
「ジュワジュワ」
「では、我々についてきてください!という事でブレーザーさん」
岩谷は、若干怪しみながらも、二人の後ろを歩く。