長年お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。
その日、カズマ達のパーティはとある依頼を受けていた。それは捕獲クエストであり、回遊マグロを捕獲するクエストだった。
このクエストは彼らにとって大きな試練であり、成功すれば高報酬が得られるはずだった。しかし、その影響は予想以上に大きかった。
ギルドの酒場では冒険者たちが噂話に花を咲かせていた。
「聴いたか?来年からマグロが捕れないんだって」と一人が言うと、「頭の可笑しい魔法使いのせいで地形ごとだと」と別の冒険者が答える。
「楽しみにしていたのになぁ」とさらに別の声が響く。
その光景を見ていたカズマ達は全員俯いていた。カズマは小さく呟いた。
「0点だよ」
それに対し、めぐみんがすぐに顔を上げて反応した。
「はぁ!少なく見積もっても120点でしたよ、今日の爆裂は!」
「多く見積もっても0点なんだよぉ!」カズマは叫びながら反論した。
めぐみんは爆裂魔法を発動した瞬間、マグロがモンスターに横取りされそうになったため仕方なく撃ち込んだものの、結果としてマグロごと吹き飛んでしまった。
「モンスターに横取りされそうになったからってぇ、爆裂魔法を撃ち込みやがって!マグロごと吹っ飛んだら意味ねぇだろう!いい加減、他に使える上級魔法を覚えろよ!」とカズマは続けた。
その瞬間、ダクネスが間に入ってカズマを止めた。
しかし、「生臭いぞ」「はぅん」
カズマの一言にダクネスは敏感に反応した。
「お前、早々にマグロに捕食されていただろうが」とカズマはさらに反論した。
「ルロロロロ」
そう話していると、ブレーザーが口を開く。
カズマは困惑しながら訊ねる。
「ブレーザーさんはブレーザーさんで、なんか謎のモンスターとかなり変な戦いをしていましたけど、結局なんだったんですか、あのモンスターは」
マグロを狙うように現れた謎のモンスター。
その正体を結局最後まで知る事が出来なかった。
なので、思わず聴いてみると、めぐみんがすぐにブレーザーの言葉を翻訳して答える。
「宇宙化猫タマ、ミケ、クロらしいですよ」
その場面を振り返り、カズマの脳裏には細長い脚にトゲトゲがいっぱい生えた丸い身体に一つ目が付いている。
その時はただのエイリアンか何かだと思っていた。
なぜかそこから謎に猫の耳や胴体が生えている。
そんな異質な存在を思い出したカズマはその名前がタマ、ミケ、クロという猫に馴染み深い名前で渋い顔をしていた。
カズマは驚きつつも思わず呟いた。
「・・・なにそれ、怖い」
その時、一同は一斉にため息をついた
(普通異世界だったら、そろそろモテ期が来るはずだろう!なんで俺の周りには、こう変わった奴らばかりがいるんだよぉ)
カズマがそう考えていると、ギルドに入る人物が一人。
その人物にカズマは見つめる。
そこに立っている人物はゆんゆん。
めぐみんの幼馴染みの少女。
彼女が突然、来ると共に。
「私、カズマさんの子供がほしい!!」
ギルドに入って来たゆんゆんの言葉に。
「モテ期、入りましたぁ」
誰にも見えないようにキメ顔を決めていた。
それを見ていたブレーザーは、どう反応したら良いのか分からなかった。