その日、カズマ達は紅魔の里へと向かっていた。
それはめぐみんの生まれ故郷である紅魔の里に向かう事にした。
彼女は言葉ではゆんゆんには、心配していないように言いながらも、ウィズにテレポートで紅魔の里へと向かう事になった。
だが。
「ヒィィィィ!!」
カズマは悲鳴を出しながら逃げていた。
彼が、今居る場所。
その場所は紅魔の里近くの草原。
そこでカズマは逃げていた。
「ウィズ!なんて所にテレポートしてんだァァァ!!」
それこそが、彼が今の状況を説明するには十分だった。
「ちょっと待ちなさいよ!あんた!」「ねぇ!男前なお兄さん!私達といい事しない?」
「なんで女オークばっかなんだ!?」
カズマを追ったのはオーク。
それは確かに漫画に出てくるようなオークではあった。
そのオークの容姿は女性であり、真っ直ぐとカズマを狙っている。
「カズマ!現在この世にオークの雄は存在しません!」
「えぇ!?」
「オークの雄はとっくの昔に絶滅しました!現在、オークと言えば、縄張りに入り込んだ他種族の雄を捕らえて、集落に連れ帰り、それはもう凄い目に遭わせる、男性にとっての天敵なの!」
それはカズマにとっては死よりも恐ろしい事実だった。
「あなた達、2、3日ウチの集落でハーレムよ!この世の天国を味あわせてあげるわ!」
「お断りしまぁぁぁぁす!!」
初めて女性からの誘いを断ってしまった。
「待て!オークと言えば女騎士の天敵だぞ!性欲絶倫で、女とみるや即座に襲い掛かる、あのオークの雄が……!」
「もう居ません!」
その言葉と共にダクネスは転んだ。
その理由は、察するしかなかった。
「ダクネス!!」
だが、それが油断だった。
「あたし、あんた達の子を産むわ!」
「いや、私よ!」
「最初は男の子がいいわねぇ!オスが60匹にメスが40匹!そして海の見える家で、毎日あたしとイチャイチャするの!」
「帰りたい!お家に帰りたい!!」
その叫びと同時だった。
カズマはその背中に衝撃が走る。
「話をしよう!話をしよう!!」
「エロトークなら喜んで!さあ、話してごらん?あんた達のこれまでの人生での恥ずかしい性癖をさ!」
カズマは少しでも時間を稼ぐ為に。
「よーし!すぐ済むから。すぐ済むからじっとして、目を瞑りな!」
「助けて!めぐみん、いつもの奴を!いつもの奴を!!」
「撃てませんよ!こんな至近距離では!」
一途の希望を託した願い。
だが、それは敵う事は出来なかった。
このままでは、初めてが奪われる。
まさに、その瞬間。
「ウロロロ!!」
その叫びと共に、カズマを囲んでいるオーク達にはその声が聞こえた。それはまるで遠雷のように響き渡り、耳を劈くような衝撃波を伴って迫ってきた。
「こっこの声は!」
一人のオークが怯えた声を上げ、その顔には恐怖と困惑が入り混じっていた。
「まさかっ奴が帰ってきたと言うの!!」
他のオークたちも驚愕し、その目には信じられない光景が映し出された。彼らの心臓は激しく鼓動し、冷たい汗が背筋を伝う。
同時にオーク達はその叫び声に恐怖した。この声は、かつて彼らが恐れた存在、巨大で強大な力を持つウルトラマンブレーザーのものだった。その名前だけでも彼らの魂が震える。
だがそんなオーク達とは正反対にカズマは目を輝かせた。彼はこの声を待っていた。そして彼の心には安堵と希望が満ち溢れていた。
「ぶっブレーザーさん!!」
カズマの声は希望と信頼に満ちていた。彼はまるで子供のように無邪気に喜び、その瞳には光が宿っていた。
まさしく、性的に食われそうになったその瞬間での救援。
それは、カズマにとってはまさしくヒーローの登場だった。
「ウロロロ!」
ブレーザーの返事と共に、その姿が現れた。
ブレーザーは紅魔の里へとテレポートした際にうっかりと遅れてしまったが、めぐみんの持つブレーザーブレスを通して既に居場所が分かっていた。
だからこそ、マッハを越えるスピードで空を飛び、手には虹色の槍、スパイラルバレードを持っていた。
その槍は虹色に輝き、その光はまるで希望の象徴のようだった。
「急いで逃げるわよ!あいつに食われてしまうわ!」
一人のオークが叫び、その顔には恐怖が浮かんでいた。
「マジでオークの丸焼きにされて食べられてしまうわぁ!」
もう一人のオークも叫び、その声は震えていた。
「しかも容赦なく!性的には絶対に!!」
最後のオークが絶望的な声で叫び、その声はまさに絶望そのものだった。
オークはそれと共に、カズマを置いて、その場を逃げた。彼らは一目散に逃げ出し、その姿はまるで地獄から逃げ出す亡者のようだった。
やがて、ブレーザーがその場を降り立つと共に。
その巨大な足が地面を踏みしめるたびに、大地は震え、その振動は空気中を伝わっていった。その姿はまさに圧倒的な存在感を放ち、その場の全てを支配していた。
「ぶっブレーザーさぁん」
これまでにない涙を流しながら、カズマは大声で叫んだ。彼の声は感謝と感動に満ち溢れていた。