ベルティアを討伐した翌日。
カズマ達は、いつもの冒険者ギルドの酒場で集まっていた。
先日の魔王軍幹部から生き残った事もあり、その酒場では、大きく盛り上がっていた。
そんな最中、カズマ達にとある知らせが来ていた。
「実はカズマさんのパーティには特別報酬が出ています」
「え、何で俺たちだけが?」
「魔王軍幹部を倒した功績を考えての結果です。
何よりも、ブレーザーさんが前線で戦ってくれたおかげで、被害は大きく抑える事が出来ました」
それに対して、カズマは腕を大きく上げる。
「しゅーごー」
その言葉と共に、カズマのパーティは全員が集まる。
そのまま互いに見つめ合う。
「お前たちに一つ言っておく事がある」
「私の力で退治したんだから9:1でいいわよね?」
カズマの言葉に対して、アクアはすぐに言う。
だが、そんなアクアの言葉を無視しながら、カズマは続ける
「大金が手に入った以上俺はのんびりと安全に暮らしていくからな!」
「待ってくれ!強敵と戦えなくなるのはとても困るぞ!?」
「困りません」
カズマの一言に対して、ダクネスがすぐに断りを入れる。
「まぁ、私はこのままブレーザーさんと共に魔王を倒して最強の魔法使いの称号を得るのです!」
「お前はブレーザーさんに迷惑をかけるな」
すぐにブレーザーと旅立つ事を宣言しためぐみんに対して、カズマはそのまま止める。
「またヒキニートに戻るつもり?」
「戻りません。ニートじゃないから!」
アクアの言葉に対して、他の2人よりも大きな声で叫びながら、反論する。
「ジュワァジュワァジュワ」
「あの、ブレーザーさんは、すいません、何を言っているのか分かりません」
あれ以来、めぐみんがブレーザーブレスを貸し出すのを嫌がっている事もあって、その言葉は分からない。
だが、そんなカズマの元に、受付が近づく。
「実はアクアさんの召喚した大量の水により外壁など大きな被害が出ておりまして…」
その一言に対して、カズマは、その声に止まってしまう。
それは、このろくでもない異世界生活において、幾度も味わった嫌な予感。
「魔王軍幹部を倒した功績もありますし全額弁償とは言わないから一部だけでも払ってくれ、と…」
「報酬三億。弁償金額が三億四千万か」
そう、固まるカズマに対して、ダクネスは肩を叩いて、慰める。
「くくっ、ブレーザーさん、どうやら我らが覇道はここからのようですねぇ」
「ジュワァァァ」
その言葉に対して、ブレーザーもまた強く頷くと共に拳を強く握り締める。