新庄雄太郎鉄道俊作集   作:新庄雄太郎

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奥羽本線を舞台に描いてみました。


奥羽本線・美しき逃亡者

山形新幹線「つばさ」の車内で、1人の女性が乗っていた。

 

新幹線「つばさ」は、400系といわれる車両で東京から山形まで運転している。

 

そこへ、車掌がやってきた。

 

「お客様、どうしました。」

 

と、車掌は女性に声をかけた。

 

「ハウ、ハウ、ハウ。」

 

女性は苦しみながら言った。

 

「お客様、大丈夫ですか!しっかりして下さい。」

 

丁度その頃、高山と桜井が計上していたのだ。

 

「どうしたんですか。」

 

「大変なんです、その女性が苦しみ始めたんです。」

 

高山は、その女性を救護した。

 

「すいませんが、次の駅は。」

 

「ええ、もうすぐ大宮駅です。」

 

「大宮ですか。」

 

暫くして、山形新幹線「つばさ」は大宮駅に到着した。

 

ホームには、救急隊と公安隊が到着した。

 

救急隊は彼女を短歌に乗せて、病院へ運ばれた。

 

そして、警乗から戻ってきた高山と桜井は高杉に報告した。

 

「えっ、新幹線「つばさ」で急病人。」

 

「はい、東京へ向かう途中でその女性が車内で苦しみ始めたんです。」

 

「なるほど、つまり自殺未遂ってことか。」

 

「はい、詳しいことは分かりません。」

 

「そうか。」

 

「ええ、彼女は山形駅から新幹線に乗って東京へ行く途中だったそうです。」

 

「なるほど、つまり彼女は何かで自殺しようと考えていたのかな。」

 

そこへ、南がやってきた。

 

「その女性が車内で自殺するのかな?。」

 

「えっ。」

 

「誰かに毒を混入して彼女を殺害しようとしたんですかね、恐らく何かの事件で口封じで殺そうとしたんだよ。」

 

「おう、なるほどね、それで彼女はどうしたんだ。」

 

「今、病院で入院しています。」

 

「よし、私もその病院へ行こう。」

 

早速、南は高山と桜井を連れて大宮市内の病院へ向かった。

 

「君、名前は。」

 

「はい、私は才原あかねです。」

 

「どうして新幹線「つばさ」で苦しみ始めたのか、言える筈だよ。」

 

「でも、何で自殺未遂なんか。」

 

「実は、私は殺人を目撃されてしまったんです。」

 

「なるほど、才原は誰かに毒入りの飲料で毒殺しようとしたのか。」

 

「はい。」

 

「今、埼玉県警から連絡があり、缶飲料の中に混入していたのは有機化合物と判明しました。」

 

「ほう、やはり自殺未遂ではなく、殺人未遂だな。」

 

「はい、私は東京都内のマンションで殺人を目撃したんです。」

 

「えっ。」

 

「何だって。」

 

「一昨日だったかな、マンションで1人の女が男に殺害されるところを見たんです。」

 

「なるほど、それでその男の年齢は分かりますか。」

 

南は才原に言った。

 

「ええ、確か27歳の男でした。」

 

「27歳の男ね。」

 

と、桜井は言った。

 

「はい。」

 

翌日、才原は新幹線「つばさ」に乗り、山形へ向かった。山形からは特急「こまくさ」に乗り換えて天童へ向かった。

 

やがて、1人の男が才原を追っていた。

 

「くそー、奴はどこへいるんだ。」

 

「はっ。」

 

と、才原は悲鳴を上げた。

 

「何だ。」

 

南と高山と桜井は、その男を追いかけた。

 

「あっ、あの男だ。」

 

「うん。」

 

そして、桜井は27歳の男を確保した。

 

「女の敵、観念しなさいっ。」

 

と、男を制圧した。

 

「くばっ。」

 

「お前を、殺人未遂の容疑で現行犯で逮捕する。」

 

南は、男に手錠をかけた。

 

「よかった、よかった、彼女が無事で。」

 

と、高山は才原に言った。




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次回もお楽しみに
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