一番星の息子は大空   作:胡瓜の浅漬け

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【星野ルビー】
アクア(ツナ)の妹。ゴローせんせの事は好きであったが今はマザコンのブラコンへと進化を遂げ番犬(チワワ)状態。威嚇されても怖くないしむしろホッコリされてしまう。アイかアクアに褒められると幻覚で犬の尻尾がブンブン振られているように見えるらしい。


4話

あれから時間は経過し俺とルビーは4歳となっていた。

 

 

 

B小町もどんどん成長していき、遂にドームでのライブが決定した。

 

 

 

そのための準備や選曲、振り付けの確認などで連日B小町のメンバーや母さんは大忙しだ。

 

 

 

俺は俺で子供服のモデルや地方のテレビ出演など、少しずつであるがメディア出演が増えてきている。

 

 

 

ルビーも以前はダンスがとても苦手で転んでしまったりしていたが母さんの助言により生き生きと踊ることが出来ている。

 

 

 

この平穏な日々が一生続いてくれるといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドーム公演まで1週間、斎藤社長、ミヤコさん、母さん、俺たち双子は自宅で最後の打ち合わせ(という名の飲み会)を開いている。

 

 

 

「全く酒がうめぇな!ほれ、新居祝いの酒だ!飲め飲め!」

 

 

 

あの、社長とミヤコさん以外飲めないのですか…。

 

 

 

「わー。森伊蔵だー」

 

 

 

「駄目ですよ。アイさんが20歳になるのは来週。もうちょっと我慢してください」

 

 

 

ストッパーがいてくれて助かった。このままだと、母さんは何事も無かったようにお酒を飲み始めてただろうからね。

 

 

 

「あー。そうだったそうだった」

 

 

 

「アイが主演のドラマも視聴率上々!B小町全体の仕事もびっちり埋まって」

 

 

 

本当にご機嫌だなぁ。

 

 

 

「いよいよ来週はドームだ!こんなにも嬉しいことは無い!」

 

 

 

「社長、上機嫌だねー」

 

 

 

「社長はね、自分で育てたアイドルをドームに連れていくのが夢だったのよ。社長だけではなくて、社員みんなの夢でもあるのだけどね」

 

 

 

「そんなにドーム公演ってすごいの?」

 

 

 

「ほかの箱とは意味合いが違うのよ。専門の会社を挟まないと枠すら押さえられないし。大人数の観客を捌けるスタッフの練度や実績、ドームに相応しいアーティストか厳重な審査がある」

 

 

 

「長い時間とスタッフの努力が必要な会場なの。お金があればできる場所じゃない。選ばれたひと握りのアーティストだけが上れる舞台。だからこそドームはみんなの夢なのよ」

 

 

 

「へぇー」

 

 

 

「あ、お母さん」

 

 

 

「どうしたの?アクア」

 

 

 

「…いや。なんでもないよ」

 

 

 

「そう?変なアクア」

 

 

 

今はまだ言うことじゃない。俺の超直感が悲鳴を上げるレベルで悪いことが起こると叫んでいる。

 

 

 

俺は沢田綱吉だ。命の危険が起きた時、必ず守るために動くだろう。転生したことがバレてもいい。軽蔑されても構わない。目の前で大切な母さん()が失われそうになるのなら。

 

 

 

死んでも死に切れないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドーム公演の翌日の朝。俺の超直感は最大規模の特大警報を鳴らしていた。

 

 

 

そんな中、チャイムの音が聞こえた。

 

 

 

「んー?誰だろう?すごい早いけど社長かな?」

 

 

 

「お母さん!」

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

「ドアを開ける前にドアロックを閉めるのとドアアイで誰がいるのか確認してね!何かすごい嫌な予感がするんだ!」

 

 

 

「もー。心配性だなぁ、アクアは。わかったー」

 

 

 

そんなことを言いながら母さんはドアに近づいていく。俺も何時でも動けるように準備をしている。

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

「どうしたの?お母さん」

 

 

 

「知らない人だ。フードを被って顔が見えないや。誰だろう?」

 

 

 

「っ!?警察に電話!今すぐに!」

 

 

 

「!?わかった!アクアはどうするの!?」

 

 

 

「中に入ってこないようにドアを見張っておく!だからお母さんは急いで!」

 

 

 

「うん!」

 

 

 

2度、3度とチャイムを鳴らす音が聞こえる。それでも絶対に開けないように俺は見張っておく。

 

 

 

すると、ドアを激しく叩く音と共に罵声が飛んでくる。

 

 

 

「おい!開けろ!ファンを裏切りやがって!ビッチが!この売春婦が!」

 

 

 

は?俺の母さんに向けてコイツは何を言っているんだ?ビッチ?売春婦?

 

 

 

プチッという音と共に俺はこの感情に身を任せることにした。

 

 

 

この感情はなんだ?怒り。そうだ、怒りだ。死ぬ気になれ。俺の大切な人をバカにするやつを殴り飛ばせ。死すら生ぬるい地獄をコイツに見せてやれ。

 

 

 

裏社会の王と言われていた記憶を呼び起こせ!

 

 

 

ドアを開けると共に俺は額から死ぬ気の炎を宿し、このストーカーもどきの顔面を全力でぶん殴った!

 

 

 

「がっ!?」

 

 

 

数メートルバウンドし、目の前のクソ野郎は気絶をした。だが、こんなもので済ませるわけが無い!

 

 

 

近くにあったナイフを死ぬ気の炎で完全に溶かし、鳩尾にぶん殴って強制的に現世せと意識を戻させる!

 

 

 

「おい、アイに向かってどんな口を聞いている?お前みたいなゴミが触れていいような存在では無いんだ。それをわかっていての行動か?」

 

 

 

「あ、あぎぃ…」

 

 

 

いくら子どもとは言えども死ぬ気になり、そのうえ炎を纏ったパンチであることから顎は砕け、鼻もひしゃげている状態だ。まともに話すことは出来ないだろう。

 

 

 

「念の為だ。逃げられても困るからな」

 

 

 

俺はそう言って全力の拳をカーフあたりに食らわせる。これで回復するまでは走るのはおろか歩くことも困難になっているだろう。

 

 

 

電話を終えたのか母さんが近づいてきた。

 

 

 

「アクア!なんで勝手にドアを開けてるの!?それと額の炎は?」

 

 

 

「お母さん。申し訳ないけとガムテープ持ってきてくれない?動けないようにするから。その後にしっかり説明する」

 

 

 

「わかった。ちゃんと教えてね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ガムテープで両手両足を縛り警察が来るまでこの犯罪者を見張っていた。

 

 

 

警察が来てからは、事情聴取などで時間がかかってしまったがドーム公演までには終わった。

 

 

 

斎藤社長やミヤコさんは母さんの精神状態を考慮して日程を変えるかという提案もあったがそれを無視して強行。B小町のドーム公演はチケットの完売で多くの利益を経て無事終了するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、アクアの使ってたあれは何?」

 

 

 

仕方ない。母さんには嘘は通じないからしっかりと話さなくちゃね。

 

 

 

「まず、俺には前世の記憶があるんだ。前世では世界最大規模のイタリアンマフィア、ボンゴレファミリーの10代目。沢田綱吉としての記憶がね」

 

 

 

「へっ?待って、沢田綱吉?漫画の登場人物じゃないの?」

 

 

 

「誰の陰謀か分からないけどいつも間にか身体の中に俺の魂が宿っていた。だからこそあの炎を使えたんだ。死ぬ気の炎をね」

 

 

 

「へぇー。私の息子凄すぎっ!やっぱり運命なんだなぁ」

 

 

 

「何が?」

 

 

 

「ん?私には必要だったんだよ」

 

 

 

一番星には大空という存在が。




白蘭「ツナヨシクンには悪い事をしたとは思ってるよ」

白蘭「それでもさ、平行世界を見ていてボクは彼女のファンになっていたんだ」

白蘭「だからさ、死ぬ運命なんて覆したくなるじゃないか」

白蘭「星が輝くには空が必要さ。だからこそ初代の再来、全てを包み込む大空が彼女には必要だったんだ」

白蘭「カミサマ如きに彼女の人生を狂わせていいわけが無い。人が彼女を殺すことも許さない」

白蘭「一番星。星野アイには沢田綱吉が必要だ。だからこそ介入もしたし人殺しの子どもを産ませる事もしなかったのさ」

白蘭「トリカブトをまた作って彼奴には幻覚をかけた。彼女に会わせない為にもね」

白蘭「バレたら今度こそツナヨシクンには完全消滅させられるかもしれない」

白蘭「それでも、この判断は間違っていないはずさ」
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