「私!スターライト学園に編入する!!」
「………は?」
同じクラスで隣の席の幼馴染が急にへんなこと言い始めた。
「スターライトってあのアイドル養成の名門スターライト学園か?」
「そう!そこに編入して私!アイドルになる!」
今席を立って宣言した幼馴染、星宮いちごがアイドルになる宣言をする。
スターライト学園
様々なトップアイドルを生みだしてきた超名門のマンモス校。生徒全員が現役アイドルなため入れば誰でもアイドルになることができる学園。そのため、入学の倍率はとても高く、編入試験もあるがそれも倍率が高く、普通の人では入ることすらかなわない学園となっている。
そんな学園に星宮は入ろうとしている。
「それで、なんでアイドルになろうと思ったんだ?弁当屋やるんじゃなかったのか?」
「それがねぇいちご、美月さんライブ見てからアイドルに衝撃受けたんだよね」
「あぁ、お前がライブに誘われたやつか」
星宮の後ろの席にいる霧矢あおいが星宮のアイドル宣言を教えてくれる。
神崎美月、日本で知らぬ者はいない国民的大人気のトップアイドル。俺はライブは見たことがないが、テレビなどで何度か見たことがあるため、そのライブの凄さは知っている。
「そうだよ!流くんもくれば良かったのに。すっごく凄いライブだったんだよ!!」
「わかった!わかったから!とりあえず離れろ!」
星宮が俺、
「それでね、最初は悩んでいたんだけど、あおいやお母さんが後押ししてくれてアイドルになるって決めたんだ」
「そうなのか。霧矢も編入するのか?」
「そうだよ。いちごをアイドルに誘ったのは私なんだから。それにいちごにはアイドルの匂いがする」
アイドルの匂いとかよくわからないことを言ったが、二人は他の女子より顔も可愛いし、運動もできるためアイドル適正はあるかもしれない。……星宮は学科試験で落ちるかもしれないが。
「あ!そうだ!流くんも一緒に受けに行こうよ!」
「………ん?」
星宮がまたなんか変なことを言った気がする。気のせいかもしれない、もう一度聞こう。
「星宮、なんて言った?もう一度いってくれ」
「だからね。流くんも一緒に編入して一緒にアイドルやろうよ!!」
「確かに!流星からもアイドルの匂いするし、男性アイドルは数少ないけど、流星なら人気出ると思う!」
「……はああぁぁぁ!?俺が!?」
「そう!!」
「いやいやいや待て待て!なんでそうなる!?」
「ん?だって流くんって歌上手いし、ダンスできるからアイドルに似合うと思うけどな」
「まぁ、自分が上手だと自負はしているが」
男性にもアイドルはいる。しかし、絶対的に数は少ない。というか絶滅危惧種みたいな存在だ。こんなに少ないのはいろいろな理由があるが主な理由としては女性アイドルの圧倒的人気にある。男性アイドルが出始めたのはここ最近の話で、それまでの男性がやるとしたらバンドか俳優しかなかった。そもそも、固定概念として女性がアイドルをやる。という物が存在していたため男性アイドルが産まれなかった。そのため、男性アイドルはいるが人気が低く、ライブもそんなにあってはいない。男子と女子での圧倒的格差が存在している。
今現在、スターライト学園が男性にもアイドルをやらせてみようという心意気でスターライト学園にも男性が入学できるようになったが、入学できる枠がとても少ない。そんな少ない枠なのに倍率は0.5きっていたはずだ。そして、そこから不合格者をあわせると、多分入っている男子生徒は二桁いるかどうかだ。
………しかし、俺がアイドルねぇ
「別にいいよ。アイドルになるの。興味はあったし」
「ほんと!やったー!!受かったらまた一緒にいられるね!」
「てか、そもそも星宮は学科試験受かるのか?この前のテストだってギリギリだったろ」
「うっ、それはそうだけど、でもあおいと一緒に受かるように頑張ってるよ」
「……霧矢、今の星宮のレベルってどのくらいだ?」
「えっと、歌とダンスは多分大丈夫だと思うけど、筆記は……ぎ、ギリギリかなぁ」
「………」
「………」
俺は横目で星宮のことを見たが、星宮は目を逸らしてこちらと視線を合わせない。
「まぁ、ともかく。編入試験まで一緒に頑張ろうな。俺も見てやるから」
「いちご!これからも頑張っていこうね!」
「流くん、あおい……」
「それじゃあ、俺もお前らの練習に参加するか。どうせやってるんだろ?」
「そうだね。近所の公園と神社で練習しているね」
「わかった。今度の練習からくるわ」
「頑張ろうね流くん!」
色々話しているとチャイムが鳴り、先生が教室へ入ってきたので会話を中止し、授業へ耳を傾ける。
………アイドルか。やるからには全力でやって人気アイドルになってみるか。
そう考えながら授業を聞くのだった。
主人公は黒髪黒目の正統派イケメンです。
この作品はアニメを見返しながら書いております。