あれから一か月、俺たちは練習に練習を重ね、スターライト学園の編入試験を受ける日となった。
そして現在、俺たちはスターライト学園の門の前にいたが、
「目立っているね」
「目立ってますね」
「なんかみんなこっち見てね?」
何故か、注目されている。受験者であろう女の子たちがほぼ全員こちらを一度は見て門を通過する。
「てか、受験生見てみたが男子いねぇな」
「今回の受験者は推定1000人。おそらくだけど、その中に男子生徒はいないと思う」
「てことは受験者の中で男子なの俺だけ?やっぱ人気ないな男性アイドル」
「人気な男性アイドルもいるけど、女性アイドルと比べると見劣りするからね」
「へぇ~そんなんだ。アイドルのことまだそんなに詳しくないから知らなかった」
俺たちはそう言いながら校舎の前にある行列に並ぶ。こんなに女の子がいるのに男子一人というのは少々恥ずかしいが、俺の周りは男子がほぼいなかったためあまり気にしていない。
「推定1000人の中から一人も受からないかもしれない狭き門」
あおいの言葉に俺と星宮は戦慄するが覚悟を決める。
「でも………やるしかないね!」
「えぇ!」
「だな!」
「すみません」
星宮の掛け声に了承するとスタッフらしき女性が俺たちに話しかけてきた。
「はい、なんでしょうか?」
「受験ナンバー481の八神流星さんでよろしいでしょうか?」
「はい、そうですが」
「すみませんが、男性の受験者は別室での受験となりますので付いて来てもらってもよろしいでしょうか」
「あ、そうなんですか。わかりました。じゃあ、またあとでな星宮、霧矢」
「頑張ってね流くん」
「お互い頑張りましょう流星」
「あぁ」
そう言って別れを告げた俺はスタッフさんに付いていった。
連れてこられた別室は誰もおらず、机の上の一つの紙が置いてあるくらいだ。……本当に男子受験者は俺だけだったとは。……これ、スターライト学園に男子生徒いるのかな。
若干の不安を抱えながら席に座り、試験開始の時間まで待機する。そして、十分ほど経つとチャイムが鳴り、試験管の先生が入ってきて、俺に試験問題を配る。
「残り5分後に試験を開始しますがお手洗いなどは大丈夫でしょうか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「それでは試験開始までお待ちください」
5分が経過し、もう一度学校のチャイムが鳴る。
「それでは学科試験を開始してください」
こうして、俺の編入試験が開始した。
学科試験と面接が終了し、残るはライブオーディションだけとなった。学科試験と面接は手ごたえを感じているためこれら二つの理由で落ちるということはないだろう。あとは、練習通りにやればライブオーディションも合格するはずなので気合を入れる。
「……あいつら二人大丈夫だろうか」
特に星宮。霧矢は万能少女なので問題ないが星宮は最後まで学科試験の合格ラインを超えることはできなかった。もし、学科試験や面接が合格ラインではなかった場合ライブオーディションで挽回するしかない。
「おっと、俺もそろそろやらないとな」
ライブオーディションの順番待ちをしていたが電子看板が進んでくださいと出たため、足を進めるて扉を開けた。
中に入ると円形の広い部屋へだった。そして、中央には机の上にカードらしきものが置いてある。
『これより入学オーディションを始めます。…アイカツカードを3枚選んで、自らの衣装をコーディネートし、ステージに上がってください』
「……これがアイカツカードか……初めて見たな。この中から3枚………」
俺は机に置いてある複数のカードの中から俺がこれがいいと思ったカードを取る。
「よし、これでいいな」
俺が選んだカードはトップスが白の胸元が開いたトレーナーにワイシャツネクタイの軍服みたいなもので、ボトムスが真っ白なジーンズ、シューズが黒に金色の刺繍がされたコンバットブーツだ。
「前の扉に入ればいいのか?」
疑問を持ちながらカードを持って扉を開けると中に入試の際説明を受けたフィッティングルームがあった。確かスキャナーにカードをセットすればいいんだっけ。
俺はスキャナーにアイカツカードを順番にセットしていく。そして、セットし終わるとフィッティングルームが起動しコーデチェンジのするための扉が開く。
「(俺のアイドルとして第一歩スタートだ!)」
俺は光を放つ扉に勢いよく中に入った。中は一本道となっており、正面には俺がセットしたカードが大きくたっていた。一本道を俺は駆け抜けカードと接触し衣装をチェンジしていく。
すべて着替え終えると光の扉が現れ、それを潜るとアイカツステージに出てきた。観客席には既に現スターライトの生徒が何人もいた。
「(ここで踊るのか……ワクワクするな)」
『受験ナンバー481八神流星』
そして、俺の初めてのライブが始まった。
光石織姫side
「なかなかのコーデね」
「そうですね。私の目でもそう思います」
私の声に隣にいるスターライト学園の現トップアイドルである神崎美月が返してくれる。
八神流星
今回の編入試験において唯一の男子である。もともと数が少なくて今は人気の薄い男性アイドルを目指してくれていることはとてもうれしいことだが、オーディションに合格しないと学園に入ることは許されない。試験官も男性贔屓で見るつもりもない。
さぁ、見せて頂戴。貴方のステージ。
そして、八神のライブオーディジョンが始まった。曲は『アイドル活動』だが、振り付けは男子の物を踊っている。
見ていて分かったことなのだが、八神のダンスや歌は既に人気アイドルと呼べる程になっている。初めてのアイカツステージは基本ほとんどの者がミスをしてしまう。ダンスにミスがなくても歌の音程を間違ったり声の表情がなかったりで試験を落としてしまう。しかし、今ステージに立っている八神はそれが一切なく、ダンスはミスかと思いきやまさかのアレンジして踊ったり歌に関しても表情に出ており楽しそうに踊って歌っている。
そして何より。
「あのオーラは」
初めてのライブでアイドルとしてのオーラを纏っている。八神のオーラはまるで流れ星が無数に流れているようなオーラとなっている。生徒たちも八神のオーラを感じたのかさらにライブが熱狂する。オーディションなのにまるで人気アイドルのコンサートみたいな状況になっている。
そして、八神のライブオーディションが終了する。生徒も歓声を上げ八神のライブを評価していた。
「凄いですね彼」
「えぇ」
八神流星。今後のアイドル界隈に影響を与える人物になるかもしれないわね。
八神流星side
「よっ!お疲れさん星宮、霧矢」
「あ!お疲れ!流くん!」
「お疲れ様流星。試験どうだった」
ライブオーディションが終わり、俺は講堂の中へ来ていた。中は受験者が大勢おり、みな合格発表に緊張している様子だった。その中で星宮と霧矢を見つけて一緒に合格発表を待っていた。
「問題なかった思う。普段通りの力出したし、まぁ、それでも落ちるかもしれないが」
「そうだね。それがスターライト学園だからね」
星宮と霧矢と一緒に話しながら合格発表を待っていると。アナウンスがなる。
『これより、編入試験合格発表を行います』
そして、モニターに受験ナンバーが記載される。その中に星宮と霧矢、そして俺の受験ナンバーが表示されていた。
「やったな二人とも。全員合格だ!」
「「やったー!!」」
あまりの喜びに、二人が笑いながら俺へ抱き着いてくる。
「えちょ!お前ら抱き着くな!嬉しいのはわかるが!一旦離れろ!」
俺の声に気づいたのか二人はようやく離れてくれた。星宮はスキンシップが激しいのでやってくるとは思ったが、まさか霧矢まで来るとは。………これからアイドルになるっていうのに勘違いされそうじゃないか。ほんと、お前ら二人は美少女なんだから、俺が勘違いしてしまうかもしれないだろうが。
こうして俺たち、俺と星宮、霧矢のアイドル活動が幕を上げた。
歌詞って書いていいんですかね?一応権利については調べましたが、インターネット上の配信OKだったんですよ。演奏がダメで。これって書いていいんですか?
それと書く際楽曲がある場合はこちらに曲名を書きます。いい曲ばっかりなのでぜひ聞いてください。
今回使った楽曲
『アイドル活動!』