俺のアイドル活動!   作:あるとりうむ

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お久しぶりです。


学園長と担任

「ふぃー、どうにか間に合った」

 

「はぁ、今度から時間見ないとね」

 

 走って学園を駆け抜けた俺たちは、どうにか約束の時間まで間に合うことが出来た。走っている途中、女子生徒のみんなから結構見られたが、気にしないでおこう。

 

「いちご、流星、学園長の前では」

 

 あおいが俺たちに注意を促そうとしたが、星宮がそれを聞かず、ドアをノックした。……いちご最後まで聞いてあげろよ。あおいなんて、あまりの速さに驚いているぞ。

 

「ちょっ!早い!」

 

「失礼します」

 

 いちごは学園長室の扉を開け、中へ入っていく。あおいと俺もそれに続いて中へと入っていった。中に入ると、広いスペースの奥にある机にこのスターライト学園の学園長である織姫学園長が椅子に座っていた。

 

「来たわね。星宮いちご、霧矢あおい。そして、八神流星」

 

 ある程度進んだ俺たちは三人横一列になり、学園長の前までやってきた。

 

「私は学園長の光石織姫です。三人ともまずは合格おめでとう」

 

「「「ありがとうございます!」」」

 

「星宮は入学オーディションでスペシャルアピールを出した。……中々ないことね」

 

 その言葉に俺は驚いた。スペシャルアピールはそんな簡単に出せるものではない。ましては、まだアイドルになっていない星宮が出したことに驚きが隠せなかった。

 

「なんだが出ちゃいました」

 

 いやいや、星宮さん。出ちゃいましたで出せるものではないんですが、

 

「霧矢は筆記テストが一位」

 

 その言葉に霧矢は驚き、口元を手で覆い隠した。

 

「え!?」

 

「すご!?」

 

「マジか!?」

 

 千人いたはずの編入試験でトップとか、凄すぎだろ。

 

「特に、過去のアイドルに関する問題は全問正解だった。…やるじゃない」

 

「ありがとうございます!」

 

 流石はアイドル博士。確か俺はあの問題、分からな過ぎて感で答えたな。それが全問正解とは。星宮も凄いが霧矢も凄いな。

 

「八神はライブオーディションで一位だった」

 

「マジですか!?」

 

 スペシャルアピールを出した星宮じゃないのか?

 

「歌、ダンス、コーデ。これらが全て抜きに出ていて、特にダンスに関しては人気アイドルと差はなかった。…凄いじゃない」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 うぉおおおしゃあああああ!!!ダンスやっててよかったぜ!!

 そう、内心で喜んでいると、学園長が話そうとしていたので、心を一旦落ち着かせる。

 

「三人とも、今日からスターライト学園の一員よ。……まずはこれを進呈するわ」

 

 そう言って、学園長が机の棚から出したのは俺が入学オーディションで選んだアイカツカードだった。星宮や霧矢も同様に入学オーディションで選んだであろうアイカツカードが出された。

 

「アイカツカード」

 

「うわぁああ!」

 

 星宮は喜んだ声を上げ、アイカツカードを手に取る。行動が速い。

 

「また早。」

 

 霧矢と俺もアイカツカードを手に取る。

 

「あなた達が入学オーディションの時に選んだカードの三枚よ。

星宮のアイカツカードはピンクステージのベスト、スカート、シューズ。

霧矢のアイカツカードはブルーステージのブライス、スカート、ブーツ。

八神のアイカツカードはホワイトステージのシャツ、ジーンズ、ブーツ。

その三枚は貴方たちがアイカツの最初の一歩を共に踏み出す運命のカードよ。」

 

……運命のカード。確かにあの場で選んだカードはこれがいいって感じで選んだからな。そういった意味では運命のカードなのかもしれない。………寮に戻ったらこのカードの製作者を調べてみるか。

 

 などと、俺が頭の中で考えていると、学園長はさらに机の棚からとあるものを出してきた。

 

「そして、これは生徒の証。学生証とアイカツフォンよ。」

 

 俺たちは学園長から差し出された学生証とアイカツフォンを手に取る。星宮に関してはまだ話の途中なのに、早速アイカツフォンを使い始めた。

 

「学生証はアイカツシステムの起動キー。アイカツフォンにはアイカツカードをデジタルデータとして保存することが出来るわ。」

 

 星宮は学園長の話を聞きながら、アイカツフォンにカードをスキャンしてデジタルデータ化していた。それを見ていた俺と霧矢は困惑顔をしてしまう。

 

「うわぉあああ!!」

 

「だから早い。てか、お話聞いてる?」

 

「これ!美月ちゃんも使っているんですよね!?」

 

 星宮がアイカツフォンを一旦閉じ、食い気味に学園長の方に顔を近づけ、質問する。

 

「当然よ。芸能人はカードが命。貴方たちはこれから美月や他の生徒たちと同じように、多くのカードで衣装やステージをセルフプロデュースすることになる」

 

「うわぁあああ!!美月ちゃんと一緒なんだ!!」

 

 そりゃあまぁ、神崎美月もスターライト学園の生徒だから同じアイテムを使うのは当然だろう。あの人だけ特別扱いとか、この学園長さんしなさそうだし。

 

「確かにアイテムは一緒。でも、貴方たちのアイカツはまだ始まってすらいないわよ。」

 

 学園長の言葉に俺たちは星宮によって緩んでいた心のキュッと引き締める。

 

「様々なオーディションを受け、仕事を手にしなければならない。全ては今日からのレッスンに掛かっているわ。全力で励みなさい!」

 

「「「はい!」」」

 

 そうか。俺たちもこの学園に入ったからには芸能人として生きていかないとな。オーディション。……男子の俺が受けれそうなオーディションってあるのか?

 

「じゃあ、貴方たちの担任を紹介するわ。別府先生。」

 

 学園長は電話のボタンを押し、担任らしき人の名前を呼ぶ。……ん?今、別府って呼ばなかったか?…ウソ!!マジか!!

 

「学園長!!別府先生ってあのジョニー別府のことですか!?」

 

「えぇそうよ」

 

「流くん、知ってるの?」

 

「知っているも何も、ダンスをやったことがある奴なら一度は聞いたことがあるくらいのダンスの大御所!!前伝説のダンサーだぞ!!」

 

「しかも、美月ちゃんのダンスの振り付けもすべて担当している天才」

 

「ええ!!??そんな凄い人が担任の先生!!??」

 

 星宮がジョニー別府のことを知らないようで、神崎美月のダンスの振り付けを担当していること驚いていた。え、なにそれ?俺、知らないんだけど。

 

 そう思っていると、突如として学園長室の扉が開いた。

 

「Blast off!!」

 

 突如として開いた扉と突然現れた声に反応して後ろを振り向くと、ジョニー別府がダンスを踊っていた。

 

「I'mジョニー。ギャラクシー一のティーチャーだ。」

 

 そして俺たちの担任になるジョニー先生は回転しながらこちらへやってくる。すげぇ、バランス感覚やべぇな。流石はあのジョニー別府。

 

「今日からハニー達とミスターは俺の生徒だ」

 

「ハニー!?」

 

「ミスターって俺?」

 

「入ったばかりの学園で不安なこともあるだろうが、オレが付いてる。安心しろ」

 

「不安」

 

「うん」

 

「ユニークな先生だと思うぞ」

 

 星宮が俺たちに声を漏らすが、別に不安だとは思わなかった。あのジョニー別府が先生になるんだ。少し変わった先生と思っていれば大丈夫。

 

 そして、ジョニー先生は俺たちの前までやってきて、回転を止める。

 

「三人とも、よろしくな」

 

 俺はこれからの学園生活に期待が持てたが、星宮と霧矢はジョニー先生の登場により、学園生活に不安を感じるのだった。

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