仮面ライダー刹那   作:KJI

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みなさんはじめまして!作者です。
前書き何を書こうかと悩んだのですが、
記念すべき第1話なので挨拶させて頂きます。
初めてなので至らぬところがありますが、読んでいただけるとありがたいです。
それでは第1話!どうぞ!


第1章「変わる日常」
第1話 「始まりの日」


 

霧がかかった草原を少年が走っている。

彼はしきりと後ろを気にしながら走っている。

彼の後ろから迫って来るものがいた。

それは人の大人くらいの背丈をし、

真っ白な丸い頭、両手に鋭い爪を持った怪物だった。

少年は足がもつれ、転んでしまう。

その背後から怪物が徐々に迫ってくる。

怪物の鋭い爪が振るわれる瞬間、少年は

目を瞑る。が、「‥‥?」痛みを感じない

ため少年が恐る恐る目を開けると目の前には

橙色の鎧を纏った武者がいてー‥‥

 

「桐生ー!桐生ー!」ここは沢目市にある

沢目高校の3階にある1年2組の教室である。

その教室の隅、窓際の1番後ろの席、

俗に言う青春席に突っ伏している生徒とそれに声をかける教師。

この教室ではいつもの光景である。

「ん‥‥あ、大川せんせ、こんちは。」

「こんちは、じゃない!

いつまで寝てるんだ桐生!」

怒っている教師の名は大川武、

この高校の数学教師である。彼がキレているのは

この高校の一年生、桐生奨真である。

「奨真ぁ、寝てたんだったら

お前あの問題解けるよなぁ?

お前解いてこい。」「は〜い」

その言葉と共に奨真は前に出て、

黒板の前に立つ。(だーる、早くおわそ)

そう思いながら黒板に書いてある二次関数の問題を解き、

自分の席に戻る。

「せんせー、これでいいですか?」

「どれどれ?‥‥正解だ‥‥。」

困惑する先生をよそにもう一度寝に入ろうとする、が

「キーンコーンカーンコーン」

「お、じゃあ今日はここまで。さよなら〜」

そう言って教室からでていく大川。

それを見てはぁーと深いため息をつく奨真。 

「奨真、今日も寝てたのか?」

「いやさ〜午後は眠いんだよ。わかるだろ?烏丸。」

そんな奨真に声をかけた眼鏡の青年の名は

烏丸 輝(からすま あきら)と言った。

「いやわからなくもないけどな?寝すぎだろ。」

「なんでなんだろうな〜俺にもわからん。」

そんな事を喋りながらカバンを背負い、

昇降口へ向かう。

「前はそんなんじゃなかったよな?

いつからなんだ?」

「どうだったかな?

中2くらいか、急に眠たくなったのは。」

「なんだそりゃ。」

その言葉に冷静にツッコむ烏丸。

「2年前ぐらいだからあの事件の頃か‥‥。」

2年前、沢目市は侵略された。

侵略と言っても、異世界からの侵略である。

沢目市に開いたジッパーのような扉

「クラック」の向こうに広がる異世界、

「ヘルヘイムの森」に住む種族、

「オーバーロード」との戦争が起こり、

沢目市は壊滅の危機に陥った。この事件は

とある2人の男と1人の女性によって収束したのだが、

そんな事は一部の人間しか知らない事実であり、

巷では原因不明とされている。

話を戻そう。

「あの頃は大変だったな、いろんな物が壊されて、

みんな避難したり連れ去れられた人もいたし‥‥。」

「‥‥。」

2人の間に気まずい空気が流れる。

「あ、俺こっちだから、じゃあな。」

「うん、じゃあね。」

(悪い事思い出させちったな。

ようやく忘れてきてたのに‥‥)

2年前とはいえ2人にも街にも深い傷が残っている。

奨真はあの戦いで父親と

祖父を失った。母はオーバーロードに

拉致されたが奇跡的に無事で、

今は市外に仕事に出ている。

「はぁ、ただいまー。っても誰もいないか‥‥。」

古風な二階建ての和風な家に入り、

2階にある自分の部屋に向かい、ベットに寝転ぶ。

「はぁ〜なんか疲れたな、‥‥もう2年も経ったのか‥

色々思う事はあるけど

‥‥なんで思い出せないんだ‥‥?」

彼の頭にはひとつだけ、

すっぽりと抜け落ちてしまったような記憶がある。

それは2年前、買い出しの為外に出た彼は

インベスに襲われた、そこまでは覚えているのだが、

気づくと、彼は何故か野原に立っていた。

訳がわからなくなった彼はそこから走って家に帰った。

周りの人からは心配されたが、

「何もなかった」と言い、

何もなかったことにしてきた。

「何も思い出せない‥‥‥‥‥‥。」

暫くベッドに寝転がっていたが、

おもむろに起き上がり、一階に降り外に出る。

「クヨクヨ悩んでてもしょうがない、蔵でも漁るか!」

桐生家の隣には誰かが建てた蔵があり、

そこにはさまざまなものが収められている、らしい。

奨真は玄関から外に出て、蔵に向かい、戸を開ける。

「うわ!ゲホッゲホッ!凄え埃。暫く開けてなかったからかな?」

咳き込みながら中に入る。

「なんかないかな?面白そうなやつ、

おっと、なんだこれ?」

埃っぽい蔵の中を歩いているとなにかに躓く。

「これは‥‥日本刀?」

それは錆び付いた日本刀だった。

「なんでこんな物が?‥‥ん!抜けないか。」

足元のそれを取り、抜こうとするが鍔と刀身が

錆び付いており、抜けない。

[Another side]

奨真が刀と戦っている時、近くの森では奇妙な事が起こっていた。

何もない空間に突然ジッパーのような物「クラック」が現れ、

それがゆっくりと開いていく。

開いた先に見えたのは異世界のような森

「ヘルヘイムの森」。

そこから現れたのは白く丸い体をした初級インベスが5体、

そして鹿のような角を持ったインベス、

シカインベスと虎のような獰猛な顔をしたビャッコインベスが現れた。 

そしてインベス達はゆっくりと桐生家の方向へと歩いていく。

そしてそれを物陰から見ている人物が1人。

「これで準備は整った。どんな事が起こるのかワクワクするね。」

そう笑う人物の手には赤き錠前が握られていた。

[奨真side]

奨真が刀と戦っていると、近くの森から物音がし、

そこから現れたのは

「!?‥‥インベス‥‥?」

それは白い体をした初期インベスたちだった。

インベス達は、桐生家に向かって走っていく。

「!っ‥‥やめろー!」

奨真は刀を持ち、走る。が、

「くっ‥‥!?」

横から突然飛び出してきたシカインベスにぶつかり、

家の壁に激突する。

「痛え‥‥。」

「おやおや、大丈夫かい?」

「!?誰だあんた!」

奨真が気づくと目の前には白衣を着た男が立っていた。

「私かい?そうだね‥‥‥『プロフェッサー』とでも言っておこう。

そんな事よりインベスをほっといていいのかい?」「!」

家の近くは住宅地である事を思い出し、起きあがろうとするが

激しい痛みが襲い、立ち上がれない。

「その体では、インベスに勝つことはできないだろう。

だがこれなら君は戦える。」

そう言い、男が懐から出したのは‥‥

りんごを模った錠前と

ブレードのような物のついたドライバーだった。

「!?それは‥‥ロックシードと戦国ドライバー!?

なんでそんなものを持ってるんだ!」

それはかつてこの街を守ったアーマードライダー達が使っていた

『戦国ドライバー』と『ロックシード』と言うアイテムだった。

「何、ちょっとしたコネでね。で、どうする?

もちろん受け取らなくてもいいが、

こうしてる間にもインベスは待ってはくれないよ?」

怪しい白衣の男を睨みつけ、

その手にあるドライバーとロックシードに目を向ける。

「さぁ!どうする?どうする?」

「‥‥‥やってやるよ。」

謎にテンションの高い男を睨みつけ、その手にあるドライバーと

ロックシードを奪い取る。

「あんたは怪しいし、何故インベス達がいるのかも知らない。

だけど、ここで何かしなきゃまたあんな事が起こるんだろ?

だったらやってやるよ!」

奨真の脳裏には、逃げ惑う人々、

燃える家屋など、5年前の惨劇が浮かんでいた。

奪い取ったドライバーを腰に装着すると、

ひとりでに黄色いベルトが巻かれ、

何も描かれていなかったフェイスプレートに

アーマードライダーの

横顔が映し出される。走り出し、

自宅に侵入しようとしていたインベス達を見つける。

「ここにいたのか‥‥。」

そう呟き、ロックシードを解錠する。 

『リンゴ!』

真上に開いたクラックから紅いアーマーが出てくる。

そのまま右手で戦国ドライバーに装着。

『ロックオン!』

法螺貝の音が鳴り響く中、

流れるようにカッティングブレードに

右手を持っていき、叫ぶ。

「変身!」

『ソイヤ!リンゴアームズ!

     デザイア・フォビドゥン・フルーツ!』

紅きアーマーが落下し、

そこにあったのは紅に染まった着物の様な鎧を着て立つ姿。

「俺は、仮面ライダー刹那だ!」




さぁ!第1話、どうだったでしょうか?
読んだ方はお分かりかもしれませんが、一応補足します。
この物語は「仮面ライダー鎧武」から5年が経った沢目市を舞台にしております。なので原作を一度見てから読んでいただけると幸いです。
これから奨真はどうなってしまうのでしょうか?
次回もよろしくお願いします!
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