気づいたらもう一月、一年は早いですね〜。
書き始めたのが七月なので、正直
ここまで来るのに時間かかりすぎでは?
と思うのですが、どうかゆっくりこの話と
付き合っていただけると嬉しいです。
それではどうぞ!
ーー最初は訳がわからなかった。
急に襲われて、
知らんおじさんに戦うための力を
渡されて、訳の分からないまま
戦った。
その時から、
友人の為、この街の為、
そんな事を考えながら戦っていた。
2回3回と勝つうちに、自分は
この街の為に戦えている。
かつてのビートライダーズの様に
この街の人の為に尽力できている。
そう、思っていた。
「はっ!‥‥。」
「お、ようやく起きたか。」
奨真が目覚めると、そこはいつか
寝かされていた貴虎邸の一室。
横には輝と難しい顔をした貴虎が立っていた。
「‥‥またお世話になりました。」
「‥‥大丈夫だ。と言いたいところだが、
今回はそんな事を言ってられないらしい。
一体何があったんだ?」
貴虎に促され、奨真はポツリポツリと
出来事を語り始める。
コツ、コツ、と時計の針が鳴らす音以外に
部屋で音を立てるものはいない。
「ふむ‥‥
ひとしきり奨真が喋り終わると、
額に皺を寄せながら貴虎は考え込む。
「‥‥貴虎さん?」
「‥‥奨真君、私にドライバーとロックシード
を渡してくれないか。」
「‥‥な、何言ってるんですか!?」
貴虎の言葉に驚く輝。
「前は言わなかったが、
君にはもう戦わないで欲しい。」
「‥‥‥。」
「これは私達大人の仕事だ。
この街のことが心配なのはわかるが、
君達子供たちにできる事は何もない。
‥‥君達を巻き込んでしまった事は
申し訳無いと思う‥。だからこそ、
これ以上君達を巻き込みたくは無い。」
「‥‥‥ 無理ですよ、そんなこと‥‥もう!」
暫くの沈黙の後、奨真はそう返すと、
近くのテーブルに置いてあった
戦国ドライバーとロックシードを
取ると、部屋の外へと走っていく。
「ちょっ!奨真!」
「‥‥はぁ‥‥またこうなるのか‥‥。」
走り去る奨真を追いかけて、輝は出ていってしまい、
部屋には貴虎のため息だけが虚しく響くのであった。
[とある路地裏]
薄暗い路地裏、その空中に突然
小さなクラックが開く。
そこから落ちてきたのは
赤い色のスライムの様な物。
そのスライムの様なものは
ウネウネと動くと、どこかへと消えていった。
[同時刻、別の路地裏]
ここにも小さなクラックが発生し、
そこから落ちてきたのは
ベージュのコートを着た男。
「‥‥う‥‥ここは?」
気が付いた男は、起き上がると
手に持っていたガジェットを見て、
懐にしまうと、路地裏を出て
辺りを見渡す。そこは大通りのようで
人が大勢歩いている。
「‥‥知らない場所‥何がなんだか
わかんねぇけど、俺がここにいるって
事はあのバカもどこかにいるはずだ。」
ひとしきり辺りを見渡した後、
男はそう言って人混みの中に姿を消した。
[貴虎邸]
奨真と輝がいなくなり、ひっそりとした
部屋に1人佇む貴虎。すると、
玄関のベルがなった。
「?彼等か?」
「すみませーん宅急便なんですがー!
どなたかいらっしゃいますかぁー?」
「はぁ、違かったか‥‥すまない、今出る。」
貴虎はため息を吐くと、ドアへと歩いていく。
ドアを開けると、そこには
配達員らしき男が段ボールを抱えて立っており、
その後ろにも2人ほど配達員らしき男がいた。
「‥‥すまないが、段ボールを置いてもらえるか?
何を頼んだのか確認したいのでね。」
「はぁ、でしたらどうぞ。」
そう言って男がしゃがみ込み、
荷物を置いた、その瞬間
男は貴虎に向かって左足を蹴り上げてきた。
「!!っつ!」
貴虎はそれをギリギリで避けるが、
男の靴の先にはナイフが仕込まれており、
その切先が貴虎の顎を撫で、傷ができる。
「‥‥さすが、と言っておこうか。」
「何者だ!」
「‥‥俺は何者でも無い。ただ、与えられた
命令をこなす人形さ。」
そう言うと男はフェイスプレートに
深緑色のライダーの横顔が描かれた
戦国ドライバーを取り出す。
「そのドライバーをどこで貰った?」
「それを言うと思うか?」
貴虎はその場から飛び退き、そう問うが
男は懐からロックシードを取り出す。
それと同時に後ろの男達も
みるみる姿が変わり、
胸にナンバーの入った機械的な体になる。
『マスカット!』
『ロックオン!』
「変身」
『ソイヤ!
マスカットアームズ!』
『乱れ咲け!銃弾の嵐!』
深緑色のアームズが男にかぶさり、
アーマードライダーへと姿が変わる。
「光実!」
貴虎は中にいる光実に声をかけると、
戦闘体制へと入っていった。