仮面ライダー刹那   作:KJI

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今回ちょっと長めです


第11話「親友は一体何を語るのか」

「光実!」

兄である貴虎に

切羽詰まってような声で呼ばれた光実は

急いで2階の部屋から飛び出すが、

すぐにそばにある手すりの影に隠れる。

真下の階では深緑色の

見知らぬアーマードライダーと、

蜘蛛と蝙蝠のような頭を持ち、

機械のような見た目の怪人が2体

入ってくるのが見える。

貴虎の姿は見えない。

 

「(あれはロイミュード?

なんでこんなところに?)」

この状況に対応するために、自室から

戦国ドライバーを取りに行こうと立ち上がりかける。

しかし。

「バキュン!」「!!」

反対側の壁にライダーが撃った

銃弾が飛んできたのを見てそれをやめる。

「なるべく抵抗しないでくれると

こちらとしてはありがたいんだがな。」

そう話すライダーの両手には

銃が握られている。

「くっ‥‥(このままじゃ兄さんも僕もジリ貧だ、

なんとか『あれ』だけでも‥‥。)」

そんな風に光実が動けないでいると、

隠れていた貴虎が飛び出して、

ライダーに組み付く。

「光実!今のうちだ!」

すぐに振り解かれてしまうが、

懐にからゲネシスドライバーを

取り出し装着。

『ソーダー!メロンエナジーアームズ!』

斬月・新へと変身。

ライダー達との戦闘を開始する。

注意が斬月に向いたその隙をついて、

自分の部屋へと入り、棚を開ける。

そこにはかつて光実が使っていた戦国ドライバーと

ブドウロックシードが鎮座していた。

 

「(またこれを使うときが来るなんて‥‥

紘太さん、力を貸してください!)」

かつての友にそう願うと、光実はドライバーを装着、

部屋を飛び出して2階から飛び降りながら変身。

『ソイヤ!ブドウアームズ!

   龍!砲!ハッハッハッ!』

仮面ライダー龍玄・ブドウアームズになると、

ロイミュード達にブドウ龍砲を発砲する。

「兄さん!こっちは!」

「ああ、わかった!」

斬月と龍玄はそのままライダーと

怯んだ2体のロイミュードを玄関から

外へ連れて行くのであった。

 

[奨真side]

日がもう傾く頃、奨真は1人廃工場で

座り込んでいた。

「俺は‥‥どうすれば‥‥。」

「おーい!奨真ー!」

「!!」

1人考え込んでいると、声と共に輝が走ってくる。

「こんなとこにいたのか、懐かしいな。

よく3人で遊んでて、3人とも親に叱られたっけ。」

「ああ、そうだな。」

明るい輝とは反対に奨真は暗い顔でそう返す。

「‥‥それで、なんで逃げたんだ?」

暫くの沈黙の後、輝はそう問う。

「‥‥今日、ローズと戦って、

気づいたことがあるんだ。

俺がライダーになれるようになってから、

目の前に現れるインベスを倒してた。

そこには何もなくてさ、ただ倒さないと

前みたいになるって思いしかなかった。

相手はインベスだから、殺意ってのも

向けられたこともなかった。

だからさ、今日初めて『絶対殺す』って言う

圧を食らって‥‥怖かった。

自分が命を賭けてるってのがよくわかった。

正直助かって安心してる、俺はもう

どうしたらいいかわからない‥‥。」

一息にそう言って項垂れる奨真、沈黙が続く。

「はぁーーーぁ。」

突然輝は大きくため息をつくと

衝撃的な言葉を口にした。

 

[貴虎side]

貴虎邸での戦いは激戦を極めていた。

2丁のショットガンで撃ってくるライダーに

対し、それを避けソニックアローの刃で

切り掛かる斬月。しかし

それをショットガンで受け止め、

もう一丁のショットガンを斬月の腹に

向けて、ゼロ距離射撃を放つ。

反動で2人は少し距離を取る。

「っつ!‥なかなかやるな。」

「お褒めに預かり光栄だな。しかし、

俺は余計なお喋りをする気はない。」

「そうか、ならばっ!」

斬月はソニックアローを引き絞って放つ、

それをライダーはしゃがんで避けるが、

その時には目の前に斬月のローキックが迫っており、

それをまともに喰らう。

『ソーダ!メロンエナジースカッシュ!』

「何!」

体制を立て直すと、ソニックアローから

エネルギーの刃が放たれて、それを

ショットガンで受け止め弾くが

少し後退する。

「くっ‥‥これは少し厳しいか。」

ライダーがそう言い、2人は硬直状態へと戻る。

 

[同時刻 龍玄side]

同じ頃龍玄は、2体のロイミュードに対して

善戦していた。

両手の機関銃を避けながら、もう一体の

ロイミュードに銃撃を加えていく。

2体を蹴りで後退させると、

キウイロックシードを取り出す。

「これなら!」

『キウイアームズ!撃・輪・セイ!ヤッ!ハッ!』

キウイアームズに換装すると、

両手のキウイ撃輪を投げる。

それらはロイミュードの体を切り裂くと、

龍玄の手元に戻ってくる。

「はぁっ!」

そのまま突っ込んでから2体に対して

走って行き、すれ違いざまに一閃、

2体のロイミュードから火花が散る。

そしてドライバーのカッティングブレードを2回倒す。

『ソイヤ!キウイオーレ!』

キウイ撃輪に光を宿すと、2体の隙間に入り込み、

回転してキウイ撃輪で

キウイの断面のエフェクトと共に

切り裂くと、2体は爆散する。

「はぁ‥‥はぁ‥‥兄さんは‥?」

そう言うと貴虎のところへと走っていった。

 

[斬月side]

硬直状態に陥った2人はしばらく

お互いを睨み合っていた。

しかし、

「なっ!あいつらがもうやられたか。

2対1は分が悪いな、退散させてもらう。」

「待て!くっ!」

斬月は止めようとするも、既に相手は

煙幕弾を投げており、影も形もなくなっており、

後には立ちすくむ斬月と龍玄の姿が残されていた。

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