仮面ライダー刹那   作:KJI

15 / 32
第13話「己が友人をジャッジせよ!」

[翌日 教室内]

「‥‥。」

無言で入ってくるなり、自分の机に突っ伏す奨真。

「よう!奨真。朝からどうした?振られたのか?」

「どうしたんだ、朝から。」

暫くしてそこに2人の男子がやってくる。

1人は茶髪のがっちりとした男子、

もう1人はひょろりとした体型の爽やかな男子。

茶髪のの方の名前は飛鳥井 真 (あすかいしん)

といい、もう1人は十六夜 怜(いざよいれい)と言った。

「‥‥‥。」

「‥‥え、ほんとに大丈夫か?まじで振られてた?」

「‥‥そうなのか?」

「‥‥怜、真、ほっといてくれ‥‥。」

「そ、そうか。まあなんかあったら言ってくれよな。」

「ああ、なんでも相談に乗ろう。」

奨真は突っ伏しながらそう返すと、

2人は自分の席へと帰ろうとする。

「おっはよー!ございまーす!」

そこに入ってきたのはいつもよりテンションの

高い烏丸輝だった。

「なっ!!!」

「お、輝。今日は奨真と逆でめっちゃ元気だな。」

「そうかぁ?いつもこんな感じだろ?」

「‥‥いつもよりうるさいな。」

「おいおい、怜。それはひどいだろ〜。」

 

3人のところにやってきた輝は怜と真と肩を組む。

すると

「おい!!」

「わっ、どうしたんだよ奨真。」

奨真は突然立ち上がり、他の2人を押し除け、

輝の首根っこを掴む。

「どういうつもりだ!」

「どういうって?なんのことだよ?」

「惚けるなよ!」

輝に詰め寄る奨真。2人の間に

怜と真が入る。

「おいおい、2人とも落ち着けよ。」

「そうだ。らしくないぞ奨真。皆が見ている。」

「はっ!」

奨真が周りを見渡すと、クラスメイト達の視線が

奨真達に集まっている。

「‥‥あ、ああ。悪かったな、声を荒げちゃって‥‥。」

奨真は手を離し、おずおずと自分の席に戻る。

「おい、どうしたんだ?あれ?」

「桐生君どうしたんだろう?こわいね。」

そんな声がちらほらと聞こえ、奨真は耳に手を当て、

机に突っ伏した。

 

[昼休み 屋上]

屋上への扉が開き、そこから出てきたのは輝と奨真。

2人は少し離れて対峙する。

「それで?なんだよ、話って?こんなところに呼び出してさ。奨真君。」

「白々しいな、お前もわかってるだろ?輝。

いや、お前は輝なのか?」

「俺が輝かだって?変なことを聞くなぁ。俺は正真正銘烏丸輝だよ。」

輝を睨みつける奨真。それに対し、

ヘラヘラとした態度でそう返す輝。

「なら、昨日のあれはなんだ!なんであんな事を‥‥。俺達は友達じゃないのかよ!」

「あれか?あれが俺の力だよ。お前と同じ、な。

素晴らしいだろぉ?あれがあればなんだってできる。ま、その代わりにお前を殺さなきゃならないんだけどな。」

平然と輝はそう語る。

「俺を殺す‥‥?」

「ああ、まぁ交換条件ってやつさ。この力をもらう代わりにお前を殺す。そういう契約なんだよ。だから、これからは敵同士だ。そういうわけで、

またお前とは決着をつけさせてもらうよ。まぁ、その前に逃げてもいいけどな。あ、そうだ。俺の力の事を誰かに話したら、ここがどうなっても知らないぞ〜とだけは言っておこう。」

「おい!まだ話は!」

打って変わってプレッシャーをかけるような声でそう言うと、輝は屋上から去っていき、残された奨真はただ、それを見つめていた。

 

[放課後 教室]

「‥‥はぁ‥‥。」

「‥‥‥‥。」

奨真と薫の2人は別々の机に座り、段々と近づいてきている体育祭の準備に追われていた。

「‥‥‥はぁ‥‥‥」

「‥‥あの!」

「!!な、何!?」

「さっきから作業の合間合間にそうため息を吐かれるとこちらも集中できないのですが。」

「えっ、俺、ため息ついてた?」

「‥‥はぁ、自覚なしですか。まぁ、何があったのかは知りませんが、作業に集中してくださいね。」

「あ、うん。ごめん。」

しゅんとした態度でそう言うと、奨真は書類の整理を始める。

「‥‥‥。」

「‥‥‥‥あー!もう!」

「な、何!?今度はなんだよ!」

薫は持っていた書類をどん、と机に置くと、奨真に向き直る。

「何があったんですか?それとも何か悩んでるんですか!?」

「はぁ?」

「何があったんですか!!」

「なんでだよ!」

「話ぐらいは聞こうって言うんですよ!だから話してください!」

「えっ、いや、でも‥‥。」

「いいから早く!」

薫にすごい気迫で詰め寄られた奨真は少し後ずさる。

「いや、なんと言うか‥‥自分のやりたい事がわからなくなっちまって‥‥。なんと言うかこう‥‥やりたいって頭では思ってるんだけど、

それをやるのに大切な物や自分を壊してしまいそうで怖い自分がいて‥‥。」

おずおずと奨真はそう語る。

「ふむ、なるほど‥‥。よくわかりませんが、一回やってみるのはどうでしょう?」

「へ?」

「なにをするにもメリット、デメリットがあります。それがわかるのは何回もやってみるしかありません。そのデメリットを貴方が耐えることができるのなら続ける、できないのなら誰かに託してみる。そういうやり方もありますよ?」

「‥‥‥‥。」

「?どうしたんですか?そんなキョトンとした顔をして。」

「あ、いや、抜けたところもあるけど、流石だなと思って。」

「抜けたところがあるのはよけいです!まぁ、私としては早く仕事をしてほしいだけですから。ほら、悩みが解決したなら早くやってください!」

「うん‥‥ありがとう。」

奨真と薫は書類に向き直ると作業を再開した。

 




いかがだったでしょうか?
励みになるので感想お待ちしております!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。