仮面ライダー刹那   作:KJI

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第14話「甦る剣」

[数日後 放課後]

「お、おい、奨真。輝のやつ、本当に何もなかったのか‥‥?」

「‥‥まぁな。」

「奨真、このところ同じ返事しかしていないぞ。」

「んなこと言われたって、それしか言うことがないのさ。」

人が変わったようにクラスメイトと談笑する輝に皆が慣れて数日。奨真と真、そして怜は輝から少し離れた場所でそれを見ていた。

「‥‥‥おい、真。剣道場行かなくていいのか。もうそろそろ部活開始時間だぞ。」

「やっべ!もう行かなきゃ!またな!奨真、怜!」

「がんばれよ〜。」

「ああ、じゃあな。」

剣道場へと走って向かう真を見送り、奨真もまた立ち上がる。

「さてと、俺も帰りますかね。」

「そうか、なら俺も帰らせてもらう。」

「そうか、それじゃあな、怜。」

「ああ、さよなら。」

そうして怜は教室を出ていく。それを見て、奨真も自分の机から荷物を持って、昇降口へと歩いていく。そこから外へ出ようとすると、

「奨真〜、待ってくれよ〜。」

背後からそう聞こえ、振り返ると輝が立っていた。

「‥‥なんだよ。」

「何だよって、つれないなぁ。一緒に帰ろうぜぇ。」

「‥‥お前は敵なんだろ?俺は敵と馴れ合うつもりはない。」

そう言って奨真は歩き去っていく。

「そうかぁ〜、残念だなぁ。壊れる前に楽しんでおきたかったんだがなぁ。」

小さくそう呟き、輝は奨真と別方向へ歩いて行った。

 

[翌日]

「そんじゃ、行ってきま‥‥‥なんであなたがここに?」

「ドライバーとロックシードを貰おうと思ってね。」

登校しようと奨真が玄関のドアを開けると、そこには貴虎が立っていた。

「すまないね、急に押しかけてしまって、こちらも屋敷の修理や整理に手間取ってしまってね。さぁ、ドライバーをこちらに渡してくれ、

君はもう戦いたくないのだろう?」

そう言って、手を差し伸べてくる貴虎。

「‥‥俺は‥‥俺は‥‥。」

『ヴー!ヴー!』

「!なんだ!?」

答えに奨真が戸惑っていると、突然高虎の携帯の音が鳴り響く

「もしもし、私だ。何!沢目高校が!?わかった、すぐに向かう。」

「なっ!」

貴虎の言葉を聞くやいなや、奨真は走り出す。

「なっ!奨真君!待ちたまえ!」

「なぁ、貴虎さん。俺と遊んでくれよ。」

「烏丸君!?何だこれは、なぜ君がここにいる?」

その後をすぐに追いかけようとする貴虎だったが、その前に輝が現れ、

ドライバーを取り出し指を鳴らすと、周りの風景が人がいない広場へと変わる。 

「知りたかったら俺を倒して聞いてみな!」

『コブラ!ライダーシステム!エボリューション!』

『Are you ready?』「変・身」

『コブラ!エボルコブラ!フッハッハッハッハッ!』

そしてエボルへと変身すると、スチームブレードを取り出す。

「くっ‥‥。」『メロンエナジーアームズ!』

それに対し、貴虎も斬月・真へと変身して、ソニックアローを構えた。

 

[沢目高校]

沢目高校の校庭。そこには次々とクラックが開き、インベスが次々と現れていて、既に何匹かは玄関へと押しかけていた。

「もうあんなに‥くそ!」

それを見た奨真は、高校の周りの人の波を掻き分けて、裏へと回ると壁を乗り越えて裏口から高校へ入った先はそこは玄関ホールであり、高校の生徒で溢れていた。奨真はそこに真と怜の姿を見つけ、駆け寄る。

「奨真!?どうやってお前ここに?」

「壁乗り越えてきた。で、もうどれくらい経つ?あれが現れてから。」

「乗り越えたって‥‥お前‥‥。」

「流石だな奨真。俺達は30分前からここに缶詰だ。」

「30分前!?ついさっきじゃねえか!それであんな数かよ。と言うか怜、落ち着いてんな。」

そんなことを話していると、遂に玄関のドアが破られ、固まっていた生徒達は一斉に奨真が入ってきた裏口から外へ出る。

「やべぇ!怜、真!俺らも外に‥‥ってどうしたんだ?」

奥から続々とインベスが迫ってくる中、真と怜はそれぞれの手にほうきやモップを持って立っていた。

「奨真、みんなを頼む。俺たちは‥‥なんとかあいつらを食い止めてみる。」

「そこに何故俺が入っているのかは疑問だが、真だけに任せては心配だからな。」

そう言って2人は、ほうきとモップを構える。

「な、何で2人はそんな‥‥逃げろよ!」

「そうしたいんだけどさ、やっぱりやらられっぱなしは嫌だからなぁ。」

「逃げてばかりではしゃくだからな、一矢報わなければ気が済まない。」

「だから頼んだぞ、奨真。」

そう言うと2人はインベスの群れへ走っていく。

「お、おい!‥‥あぁ、もう!くそ!」

奨真はひとまず壁際で困っている生徒や先生達に、壁を乗り越える手伝いをする。が、

『‥‥俺は、このままでいいのか?あの2人を見捨てて、逃げていいのか?』

『結局、怖いだけだろ?自分で進んできた癖に死ぬとわかった途端それか、つまらないな。』

『怖いんだもんなぁ!戦って死ぬことが!』

『できるのなら続ける、出来ないのなら誰かに託してみる。そういうやり方もありますよ?』

そんな言葉が奨真の頭を駆け巡る。そして、

「‥‥‥‥よし!」

奨真は校内へと走って戻っていった。

 

その頃、真と怜はインベスの群れに囲まれていた。

「はぁ、はぁ、やっぱ、数が、多いな。」

「はぁ、はぁ、そ、そうだな。外では警官が突入したようだ。さて、俺達はあとどれくらい持ち堪えればいいんだ。後ろは行き止まり。周りはインベスまみれ。絶望的だな。」

そんな事を言っていると、2人の前のインベスの山が割れて、ほうきを持った奨真が現れる。

「し、奨真!?なんで皆といかなかったんだよ!」

「‥‥お前達がいんのに、俺だけ逃げられるかよ。それに‥‥。」

そう言って、奨真は懐から戦国ドライバーを取り出し、眺める。

「それに‥‥‥もう、決めたんだ、逃げないって。」

そしてドライバーを装着、ロックシードを取り出す。

「俺は‥‥俺はこの戦いを戦い抜く!」

『リンゴ!』

学校の天井にクラックが開き、紅いアーマーが降りてくる。

ロックシードを持った右手と左手を前で交差させてその手を上に上げて下ろし、ロックシードをドライバーに装着。左手を流して、カッティングブレードを倒した。

「変身!!」『リンゴアームズ!デザイアフォビトゥンフルーツ!』

奨真の体をアーマーが包み、リンゴアームズへと変身した。

「ここは、この場所と仲間は!俺が守ってみせる!」

戦場に、紅き剣が舞い降りた。

 




次回もお楽しみに!
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