私はこの前コミケに行ったのですが、暑くて暑くて大変でした。
それでは第19話、どうぞ!
[翌日]
広い荒野に奨真と戦兎はそれぞれのドライバーを装着して立っていた。
「手加減はなしだ。いいな?奨真。」
「ああ、わかってる。」
2人はお互いの変身道具を構え、同時に叫ぶ。
「「変身!」」
『リンゴアームズ!デザイアフォビドゥンフルーツ!!』
『鋼のムーンサルト!!ラビットタンク!イェーイ!』
2人は獲物を構え、互いに走る。
「うぉぉぉ!」
刹那は紅一文字で突きをくり出すもビルドはそれをドリルクラッシャーで受ける。それを弾き、ビルドは刹那に接近、ドリルクラッシャーで切り掛かる。
「くっ!」
刹那はそれを体勢を立て直して鞘を抜き、受け止めると、ドリルクラッシャーを弾き返し、回し蹴りをするもビルドは跳躍してそれを避ける。
「なっ!?」
「やるな!」
2人は離れて対峙するが、すぐに斬り合いになる。お互いに一歩も譲らない戦いになるが、次第に刹那が押されていく。
「くっ‥‥そ!」
ビルドの一撃により、刹那の手から紅一文字が弾かれて地面に突き刺さる。
「まだまだ爪が甘いんじゃないのか?」
「なんだと!まだまだ!」
ビルドの剣戟をかわしながら徒手空拳で攻めていく刹那。その拳はついにビルドの手にあるドリルクラッシャーを捉え、弾き飛ばす。
「おっ!やるな!」
「まだまだぁ!」
刹那の蹴りをビルドは右腕で受け止め、弾くと、逆に上段蹴りを繰り出す。刹那はそれを受けるも、足裏のキャタピラが回転、火花を散らす。
「くっそ〜!」
それを弾き返すも、左足の連続蹴りが刹那を襲い刹那は地面に転がる。その隙にビルドは落ちているドリルクラッシャーを拾い、ボトルを装填する。
『ハリネズミ!Ready GO!ボルテックブレイク!』
回転するドリルに針を生やして切り掛かってくるビルド。
「やられるか!」
刹那も急いで立ち上がると、紅一文字を拾ってそれを受ける。
「うぉぉぉ!」
「何!?」
『カモン!リンゴオーレ!』
ビルドに押されながらも、カッティングブレードを2回倒す刹那。すると紅一文字の刃が紅く輝くと、そのままビルドを押し返して刀を横薙ぎに振るうと、紅のエネルギーの刃が飛び出し、ビルドを吹き飛ばす。それを追ってビルドに近づくと紅一文字で切り掛かり、ビルドはそれを受ける。しかし。
「くっ!?お前!まじかよ!」
「うぉぉぉぉぉ!!」
力を増した刹那に押し負けてしまい、ドリルクラッシャーを弾かれ、胴を切り裂かれ吹き飛ぶ。
「これで終わりにする!」
『カモン!リンゴスパーキング!!』
刹那はカッティングブレードを3回倒すと、飛び上がって蹴りの体制をとる。
「させるか!」
『Ready GO!ボルテック!フィニッシュ!』
ビルドも取手を回して飛び上がって蹴りの体勢をとる。
2人の蹴りが空中で激突、お互いに拮抗しあうも、刹那が競り勝ちビルドは吹き飛ばされて変身解除される。
「はぁ、はぁ、どうだ‥‥。くっ!?」
刹那も着地するが、ひざをつくと、変身が解除される。そこに戦兎と貴虎も歩いてくる。
「2人とも凄かったな。だが、2人とも大丈夫か?見たところ派手にやっていたようだが‥‥。」
「俺は大丈夫だ。けど、奨真、お前‥‥。」
肩で息をしながら膝をついている奨真を見て、戦兎は手を差し伸べる。その手を取って奨真は立ち上がる。
「奨真、お前そのロックシード寄越せ。」
「は?ほい。」
「ふーん?なるほどな。」
リンゴロックシードをまじまじと見つめる戦兎。
「はい、じゃあこれ没収な〜。」
「は〜!?なんでだよ急に!」
手に持っていたロックシードをコートのポケットに入れた戦兎に奨真は手を伸ばすも倒れてしまう。
「なんでって、それお前が1番よくわかってるんだろ。」
「!!そ、それは‥‥。」
「どう言うことだ!?戦兎!奨真君!」
貴虎は2人を見る。
「あんたはこいつが戦ってるところを見たことないんだろうけど、このロックシードってやつ?これ、余りにもオーバースペックなんだよ。こいつの体にとってはな。」
「っ!!」
「さっき戦った時、急にこいつ自身の力が上がった。最初は底力を出してきたのかと思ったけど、それにしては格段に強くなっていた。それはこのロックシードの力を引き出してたんだろ?」
「最初は無意識のうちにそれをやってたんだろう、ただそんな力にその体がついていけなかった。違うか?」
「っつ‥‥。」
戦兎の言葉に目を逸らす奨真。
「最初は不思議に思ったんだ、戦い始めて1ヶ月あるかないかの子供がこんなに戦えるなんて、部活か何かで鍛えてるのか、天才の才能かと思った。ところが蓋を開けてみたらただの帰宅部の学生?不思議で仕方なかった。今日その理由もわかった。このロックシードの力で戦闘能力も底上げされていたんだ。」
そう言いながら座り込んでいる奨真を見る。
「その結果がこれだ。自分でもわかってたんだろ?こいつを使った後反動が体に響いてる事に。」
「‥‥ああ。」
頷く奨真に戦兎はため息をつく。
「あのなぁ、そんな戦い方してたら体が壊れるぞ?そんな馬鹿みたいな戦い方してたら。」
「馬鹿ってなんだ!馬鹿って!っつ!」
「奨真君、一旦戻ろう。詳しい話は後だ、まずはその体を治そう。」
「は、はい。」
貴虎は奨真の腕を肩にかつぐと歩いて行った。
[貴虎邸]
ベッドに寝かされている奨真の元に戦兎がやってくる。
「おい、奨真。気分はどうだ?」
「まぁ、良くはないな。」
「そりゃそうだろな。ほれ。」
戦兎はリンゴロックシードをベッドの上に置く。
「えっ?なんで返すんだよ。」
「さっき貴虎とそれのスペックを見させてもらった。お前、よく今まで戦ってこれたな、そこら辺の奴が使いこなせていいもんじゃないぞ。見せてもらったロックシードと比較しても大きな差があった。だからリミッターをつけさせてもらった。これなら通常の40%くらいの出力で戦えるから、
まぁ雑魚敵だったらなんとか戦えるだろう。勿論、リミッターは勝手に切るなよ?本当に万が一の時だけだ。」
「俺自身の匙加減で解除できるのか?」
「ああ、だけどそれじゃあつけた意味がない。だから。」
「だから?」
奨真に対し、にっこりと笑顔になる戦兎。
「お前自身を強化する。地獄のトレーニングだ、覚悟しとけよ〜?
これから戦闘も激化するだろう。それにお前もついて来れるようにな。」
「い、い、いやだぁ〜〜!!」
奨真の空しい叫びが貴虎邸に響いた。