仮面ライダー刹那   作:KJI

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‥‥忙しくてジークアクスみる暇がないーー!!


第23話「幕間」

壁の中の階段をゆっくりと降りて行く奨真。

「なんだよこれ‥‥絶対地下になんかあるだろ‥‥わかりやす‥‥。」

一段一段階段を降り、広めの部屋へと辿り着いた奨真。

「なんだここ?‥‥暗くてなんも見えねぇ‥。電気、電気っと。」

壁を手探りでつたってスイッチらしきものを見つけた奨真。

「これか?」

スイッチを押すと、ライトがつき、奨真は眩しさに目を瞑る。

「うわっ!‥‥ってなんだこれ!?」

光に眼が慣れた奨真が見たのは、石造りの家具もないまっさらな部屋にある机、その上に大量に置いてあるフラスコ。そんな机が部屋いっぱいに置かれている光景だった。

 

「‥‥ここ、なんかの研究してたのか‥‥?ん?これって‥‥?」

床に広がるガラス片を避けながら部屋の奥へと歩いて行くと、床に見覚えのある物を見つけ、拾い上げる。

「これ、戦兎が使ってるフルボトル‥?なんか色褪せてるけど似てるなぁ。」

「おーい!奨真!ここか?」

兎の顔が彫られた灰色のボトルを拾い、まじまじと見ていると、外から声が聞こえ、輝たちがやってきた。

「いたいた、ってなんだここ!?」

「それ、入る前に言うことだろ‥‥。奨真、なんなんだここ?」

今更ながらに驚く輝にジト目を向けながら、戦兎は奨真の方はと目を向ける。

 

「‥俺にもさっぱり。でも戦兎、これ、フルボトルみたいじゃないか?」

「‥‥なんだこれ?見た目はそっくりだけど‥‥帰って調べてみないとわかんねぇな。‥‥他にも何本かあるみたいだ‥。」

奥へと進むと、机の上に十数本の同じようなボトルを見つける。

「‥凄いなここは、まるで何かの研究所のようだ。」

「貴虎さん、俺もおんなじこと思ってました。なんか手がかりでもあるといいんですけどね。」

「それはちょっと遅かったみたいだぞー。」

 

階段を降りてきた貴虎と話していると、奥から戦兎の声が聞こえてくる。

「これ、見てみろ。」

「戦兎さん、なんですかそれ?」

戦兎は奥にあったパソコンの画面を全員に見せる。

「これ、ファイルが並んでるけど全部空っぽだ。多分、消されたのは1週間前とかだろう。なんかしらの原因でここを捨てなきゃいけなかったって事だ。」

「それで残ったのがこれってことか‥‥。」

奨真は手元のボトルを見る。

 

「とりあえず帰って解析してみよう。敵の拠点もここから近いはずだ。一旦立て直すぞ。」

「おー!」

全員はもと来た階段を登って行くのであった。

 

帰ってきた途端、奨真と輝が凰蓮に抱きつかれ、髪をわしゃわしゃされるなどがあったが、一行は解散し、奨真達は貴虎邸へと戻ってきていた。

「とりあえず‥‥帰ってきたな〜。」

「そうだな〜〜。」

ほっとしている奨真と輝の2人の背中を、勢いよく戦兎が叩く。

「うっ!」

「いった!!何すんだよ戦兎!」

「うるせぇ、ほんわかしてる暇があったらさっさと座れ。輝の体の検査もしなきゃならないんだ。やる事はいっぱいあるからな。」

そう言いながら即座に椅子に座り、パソコンを立ち上げる戦兎。

 

「‥‥ふふっ。」

うなだれながらソファに座る2人を見て、貴虎が笑みを漏らす。

「どうしたの?兄さん。」

「いや‥‥ここも賑やかだなと思ってな。」

「ふっ‥‥そうだね。」

「ほら、そこの2人もホワホワしてるんじゃないの!」

3人を見ながらほわついている2人に戦兎がつっこむ。

「あ、そうだ戦兎さん。これ、返したほうがいいですよね?」

そう言いながら輝はビルドドライバーと鳥のロボットを持ち出す。

「あぁ、ドライバーは返してくれ。それがないと戦えないんでな。そっちのロボットはお前が持ってろ。ロボットってのも言いづらいし、名前もまだつけてなかったからなぁ。まぁ自由につけてくれ。」

「名前‥‥名前かぁ‥‥。」

戦兎にドライバーを渡しながら輝は自分の周りを飛んでいるロボットをみる。

「あと、輝。体になんか異変があったらすぐ言えよな。一応病院でも検査してもらえ。」

「はい。そうなんですけど、ドライバーって‥‥。」

「後で作っておくよ。このてぇんさい物理学者に任せなさい。」

「相変わらずすげぇな‥‥‥。」

誇らしげに胸を逸らす戦兎に呆れる奨真。その言葉に戦兎はさらに得意げな顔をするのであった。

 

[1週間後]

前回の突入以来、街にインベスが現れる事はぱったりとなくなり、人々の避難生活は終了した。その間に、戦兎が輝用ビルドドライバーを作り(材料などは不明だが)奨真達の高校生活も再開を迎えたのだった‥‥が

「えっと‥‥これはどう言う状況‥‥?」

昼休み、いつも通り昼食を取ろうとした奨真は真と怜に捕まり、そのまま屋上へ連れていかれ、詰められていた。

「なんでって‥お前あの後何も説明しないで帰っちゃうし、連絡取れないしでこっちは状況整理ができてないんだよ!」

「その通りだ。いい加減説明してもらおうか。」

「わ、わかったんでとりあえず飯食わせてください‥‥。」

有無を言わせぬ状況の2人をなだめ、座らせると、奨真は弁当を取り出し、今までの経緯を説明し出す。

 

「‥‥と言う訳で、俺はあの力を手にしたって訳。納得したか?」

「‥‥なるほど‥って言うにはちょっと訳わかんないな。」

「奨真、そのドライバーをお前に与えた人物とは一体誰なんだ?」

「えっ‥‥、そういやあの人誰なんだろう‥‥。」

今まで考えた事のなかった質問に奨真は考え込んでしまう。

「その人物はその時しか現れていないのだろう?怪しいと思わなかったのか?」

「あー、あんときは色々切迫してからなぁ。」

「なら尚更調べた方がいい。戦国ドライバーを持っているならもしかすると‥‥。」

「ユグドラシルの関係者かもってことか?」

真の言葉に怜が頷いた瞬間、チャイムが鳴り響く。

「やべっ!予鈴だ!おい、早く教室もどるぞ!」

3人は話を切り上げ、急いで屋上から去っていくのであった。

 

教室に時間ギリギリに戻ってきた奨真達は、急いで自分の席へと戻り、何とか眠気に耐えながら五時限目を終える。

「ふぁ〜〜、やっと終わったかぁ。」

「おう、お疲れ奨真。」

机に体を横たえる奨真の元に、大きくあくびをしながら輝がやってくる。

「おう、お前もなんか疲れた顔してるなぁ。」

「‥‥実は、さっき小春に呼び出されてさ‥‥絞られたんだよ、今までのことについてさ。」

「‥‥マジ?‥‥」

「マジ。」

奨真の顔に近づけて小さな声でそう伝えると、奨真の顔が少し青ざめる。

「俺もさっき真達におんなじこと聞かれたわ。」

「そっか‥‥だよなぁ、暫く音信不通だったんだもんな俺。」

 

眼鏡を直しながら頭を掻く輝を見上げ、奨真は深くため息をつく。そのとき、チャイムが鳴り響く。

「おっ、奨真。またな。」

「おう。」

輝はいそいそと自分の席へと戻っていき、

奨真も目の前の黒板を見据える。

夕日が差し込む教室、教師が黒板に複雑な化学式を書き込んでいくなか、奨真の頭の中は別のことを考えていた。

「(1週間‥‥この1週間まるで何もなかった、

一体何なんだってんだ‥‥?)」

そんなことを考えていると、教師と目が合ってしまう。

「桐生!ちゃんと聴いているのか!」

「(ヤッベ‥‥)聴いてまーす。」

「じゃあ前に来て解いてみろー」

「‥‥はーい」

不満げに、しかし少し笑顔で前に出ていく奨真なのであった。




次回から新章!
乞うご期待!
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