仮面ライダー刹那   作:KJI

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2ヶ月分の投稿、お待たせしました!
ジークアクス、最高でしたね!
今冬のハサウェイも楽しみです!
それではどうぞ!


第26話「火炎-フレイム-」

刀がコウモリインベスの爪とぶつかり、火花が散る。

「うぉぉぉぉぉ!!」

刹那は気合いで爪を弾くと、刀をそのまま横に薙ぐ。しかしインベスは飛ぶ事でそれを回避、刹那を捕まえて工場の壁を突き破り外へと飛び出していった。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

「奨真!!」

「よそ見してる場合かよ!!」

「うっ!」

刹那に気を取られた瞬間、吸血鬼に押し負けて地面に転がる朱雀。そこに吸血鬼は拳を振るうが、朱雀は体制を立て直し、それを左手で受け流し、肘鉄を胸に叩きこむ。

「くっ‥‥。」

怯んだその胸に正拳突きを叩き込まれ、吸血鬼は後ずさる。

「まだまだ!」

そのまま上段蹴りを放つ朱雀、吸血鬼は左腕で防御、それを弾くと右手に大剣を出現させ薙ぎ払う。

 

「っつ!!」

それをバク転で回避して距離を取ろうとするが、横腹にそれが激突、吹き飛ばされる。しゃがみ込む朱雀に吸血鬼は大剣を振り下ろす。しかし朱雀はそれを転がることで回避、大剣は地面に突き刺さり窪みを作る。

「聞いてたとおり‥‥パワーがえげつないな‥

でも!」

立ち上がった朱雀は、吸血鬼が振るう大剣を避け、懐に飛び込むと炎を纏った拳を打ち込み、

吸血鬼は吹き飛ばされる。

「当たらなきゃどうって事‥‥ない‥‥っ‥‥。」

膝をつく朱雀、その背中にはいつのまにか吸血鬼の指から伸びた触手が刺さっていた。

「っつ、なんだこれ‥‥。」

「あのガキと同じでなかなかやるなぁ!たが、まだまだだ!」

そう叫ぶ吸血鬼の服装はいつの間にか西洋風の鎧へと変わっており、痛みで動けない朱雀へと走ってくるのだった。

 

[刹那side]

「この!この!降ろせぇぇ!!うわっ!!」

捕まりながら必死に抵抗した刹那は急に離され空き地へ着地する。

「危なかった‥‥うおっ!」

一息ついたところを追いかけてきた初級インベスに飛びかかられるがそれを回避、2体目の爪を刀で受け止める。

「まだまだぁ!」

インベスを蹴り距離を取ると刀を振い手を切り落とす。もう一体が後ろから迫るも、振り向きざまに一閃、体に傷をつけ怯ませる。

「そこだ!」

『リンゴスカッシュ!!』

 

後ろへ飛び退いた刹那はカッティングブレードを倒すと、走りながらすれ違いざまに2体を切りつけ、走り抜ける。斬撃を喰らった2体は動きを止め、爆散する。

「あいつは?」

周りを見渡していると、上空からコウモリインベスが急降下と上昇を繰り返しながら刹那を攻撃してくる。

「くっそ!ちょこまかしやがって!」

反撃しようと刀を振るうも、すぐ空に逃げられてしまい少しずつ傷が増えていく。

「ちっ!これじゃあ埒が開かない!なら!」

刹那が取り出したのは玄武が使っていたマスカットロックシード。

『マスカット!!』

ロックシードを開錠すると、刹那の赤いアーマーが消え、頭上に開いたクラックから薄緑色のアーマーが降りてくる。

『ソイヤ!』

『マスカットアームズ!!乱れ咲け!銃弾の嵐!!』

 

薄緑色のアーマーが被さると、右手に白色のブドウ龍砲、左手にマシンガンのような銃が現れる。

「‥‥蝙蝠退治の始まりだ!」

そう言って空のインベスに対しブドウ龍砲を発砲する刹那。インベスはそれを避けながら口から火球を放つ。

「はっ!」

それを転がりながら避け、刹那はカッティングブレードを3回倒す。

『マスカットスパーキング!』

銃口を地面に向け1発撃つと、そこから蔦が急激に伸び空のインベスに巻きつき拘束する。

「これで終わりだ!」

そう言って、刹那は銃の後部についているグリップを2回引く。

『チャージ!』『チャージ!』

グリップを引くたびに銃口が回転、それを蔦に絡まっているインベスに狙いを定める。

「喰らえ!!!」

『バースト!』

引き金を引くと凄まじい勢いで2丁の銃から無数の弾丸が発射される。それはインベスの身体を貫き、インベスは爆発した。

「‥勝っ‥‥たぁ〜。」

そう言って変身が解けた奨真は芝生へ倒れ込んだ。

 

[朱雀side]

「くっ‥‥。」

「おらぁ!」

吸血鬼の振り回す大剣をかわし、拳を打ち込む朱雀。しかしその拳は鎧に防がれいいダメージが入らない。

「くっ‥‥硬いなぁ‥‥。」

「どうした!動きが遅くなってるぞぉ!!」

背中の傷を庇いながら動く朱雀に対し、ゆっくりと、しかし正確に朱雀を狙いながら大剣を振るう吸血鬼。

「っつ!不味い!?」

そしてその大剣が、遂に脳天目掛け振り下ろされ、それを両手で防ぐ朱雀。

「くっ‥‥‥。」

「このまま押し切ってやるよ!!」

傷の痛みと次第に増す大剣の重みに、膝をつく朱雀。

「‥‥負けて‥‥たまるか!!」

そう言い放つと、朱雀の両手が炎に包まれる。

「何っ!?」

朱雀は凄まじい力で大剣を弾き返すと、炎を纏った右の拳を吸血鬼の腹へ叩き込み、吸血鬼は吹き飛ばされる。

「‥‥なんだ!?今のは!?」

立ち上がった吸血鬼の腹部の鎧は焦げてへこんでいる。

「はぁ‥‥はぁ‥‥これは‥‥?」

炎が次第に形を変え、小手にパイルバンカーが付いたような武器へと変わる。

『バーニングブレイカー!!』

「うわっ!喋った??でも、これなら!」

小手‥もといバーニングブレイカーを手に、吸血鬼へと向かっていく朱雀。吸血鬼は大剣を持ち直すと、朱雀へ向かって勢いよく突き出す。

「はぁぁぁぁぁ!!!」

気合いと共に突き出されたバーニングブレイカーの先端が炎を纏い、大剣と激突する。

 

「なっ‥‥!」

一瞬の膠着の後、大剣の先端から後部にかけヒビが入り、砕け散る。朱雀の腕から炎が吹き出し、勢いを増しながら吸血鬼の胸へと拳を叩き込む。

「うっ‥‥!」

「まだまだぁぁ!!」

その1発を契機に腕から炎を吹き出しながら怒涛のラッシュを叩き込み、吸血鬼の動きが止まる。

「‥‥‥ガキが‥‥舐めるな!」

ラッシュに耐え、吸血鬼は拳を朱雀へ振るう。

しかし、朱雀はそれを受け止めると、その勢いを利用して吸血鬼を投げ、地面に叩きつけると、その腹へ拳を叩きつけ鎧を砕いた。

「がっ‥‥‥!」

 

朱雀は後ろに飛び退くと、バーニングブレイカーのスロットに目をつける。

「これって‥‥こうか!」

そのスロットへドライバーから抜いたボトルを装填する。

『シングル!!』

オレンジのエネルギーを纏ったバーニングブレイカーを構え、吸血鬼へ走り出す朱雀。

フラフラと立ち上がった吸血鬼は両腕を獣のそれへと変える。それが終わらないうちに、朱雀は懐に飛び込み顎目掛け右腕を突き上げる。

「何!?」

「喰らえ!!」

『シングルブレイク!!』

エネルギーが顎にクリーンヒット、吸血鬼はフラフラと後ずさる。

「‥‥負けられない‥‥ここまでバレずに‥‥無駄にしてたまるか‥‥。」

「貴方は、ここで倒す!」

焦点の合わない目でぶつぶつ呟いている吸血鬼を前に、朱雀はレバーを回転、フェニ郎を引き抜くと、バーニングブレイカーに装填する。

『バーニングフェニックス!!』

電子音と共に巨大な鳥のエネルギー体が朱雀の背後に現れる。

「燃え尽きろ!!」

『Ready Go!!』

『バーニングフィニッシュ!!』

『バーニングブレイク!!』

エネルギー体と共に右拳を叩き込まれ、吸血鬼は後方へ吹き飛び、爆発する。爆炎の中からアフロになった男とUSBメモリのようなものが現れ、メモリは壊れる。

「はぁ‥はぁ‥‥っつ‥‥。」

倒れるようにひざをつき、変身が解けてしまう輝。背中を庇いながら、スマホを取り出し119へとかける。

「‥‥すみません‥‥救急車を‥‥外れの廃工場に‥お願いします‥‥。」

そう言い切り通話を切ると、気を失い倒れ込んでしまった。

 

[???]

「はぁーあ、やられちゃったかー‥‥ま、もういいよね、あれは。」

とある暗室。倒れ込んだ輝の様子を映像で見ていた男はそう呟くと、椅子をくるくると回す。

「‥‥我々の商品は満足していただけたかな?」

その背後にぬっと現れた白い服の男がそう問いかける。

「それは大満足!‥‥でも、取引はまだいいかな‥‥もう直ぐ面白い事ができそうだから‥‥。」

椅子の男はそう言うと、手の中の注射器をくるくると回した。

 

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