仮面ライダー刹那   作:KJI

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お久しぶりです!作者です!
まぁーなんだかんだ色々と終わりまして、ようやっと投稿できるくらいには落ち着きました。さて、ほぼ1年ぶりの話、お楽しみください!


第28話「明日の喪失」

「どうしたの。お兄さんも早く“変身”しなよ。」

「っ‥‥小春、下がってろ。変身!」

『リンゴアームズ!デザイアフォビトゥンフルーツ!!』

刹那へと変身し、小春を後ろに庇う奨真。そのまま状況を確認すると、紅一文字に手をかける。

「‥‥はっ!!」

『リンゴスカッシュ!!』

素早く跳び、窓を割って機械兵士の前に着地。一気に紅一文字を振り抜いて機械兵士達の胴を切断、爆散させる。

 

「小春今だ!」

「う、うん!」

ガラ空きになった階段を駆け降りて行く小春。それを尻目に刹那は紫電へと向き合う。

「逃げられちゃった‥‥ま、いっか。」

「はっ!!」

小春に気を取られた隙に紫電へ切り掛かるが、紅一文字をソニックアローで受け止められてしまう。力任せに押し切ろうとする刹那だが、逆に押し切られてしまい背後に飛ぶ。

「くっ‥‥何!?」

顔を上げた時には紫電はソニックアローを引き絞って放っていて、矢を喰らって刹那は吹き飛ぶ。

「ちっ‥‥。」

「それだけ?拍子抜けだなぁ。」

「な訳あるかっ!」

 

体勢を立て直した刹那はそのままトップスピードで紫電に迫り、切り掛かって行く。しかし、紫電はそれを紙一重でするりと避けていってしまう。

「はっ!」

「なんだか‥‥遅いね?」

刹那の振るう紅一文字をかわしながら、ソニックアローで的確に傷をつけて行く紫電。しかし、刹那の紅一文字が遂に紫電の体を捉える。

「もらった!」

そのまま紅一文字が紫電の体を切り裂こうとする瞬間、刹那の視界から紫電が消えた。

「なっ‥‥!?(なんだ?確実に当たったはず‥‥)」

「こっちだよ。」

紫電は刹那の背後に突然現れると稲妻を纏った蹴りを入れる。

「くっ!そこか!」

再び刹那は刀で切り掛かるが、またしても紫電は切先が当たる直前に姿を消してしまう。

「どこだ‥‥何処に‥うわっ!」

今度は背後に痛みが走り、振り返ると廊下の奥に紫電がソニックアローを構えて立っている。

 

「っつ、速いな‥‥。」

「そこが私の取り柄だから〜。」

そう言いながらソニックアローを連射する紫電。刹那はそれを刀で弾きながら近づいて行くと、下段から足払いを放つ。紫電は軽く飛んでそれを避けソニックアローを振り下ろし刀と激突する。

「くっ‥‥おらぁ!」

刹那はソニックアローを掴み、そのまま紫電ごと教室のドアへ投げ、紫電はドアを倒して教室の中へ倒れ込む。即座に体勢を立て直してソニックアローを構える紫電に刹那は飛び蹴りを喰らわせると、着地して突きを繰り出す。紫電は体を捻りそれを避け、2人の位置が入れ替わる。

「そう‥‥簡単にはいかないか‥でもな、ここなら素早く移動できないだろ。」

2人の周りには机や椅子が散乱しており、紫電は周りを見渡す。

 

「それが狙い?」

「まぁ、偶々だけどな。」

仮面の下でニヤリと笑うと、刹那は紅一文字を鞘に戻し、カッティングブレードを3回倒す。

『リンゴスパーキング!!!』

「ここで決める!」

それに対し紫電もコンプレッサーを2回押し込む。

『ライトニングエナジー

         スパーキング!!』

電子音と共にソニックアローの刃の部分に稲妻が纏われる。2人はそれぞれ己の獲物を構えると、2人は同時に動き出し、獲物が激突した。

「うぉぉぉぉぉ!!」

凄まじい気迫で紫電を押し返そうとする刹那。両者の間には激しい火花が散る。しかし、

「なッ‥‥‥‥‥?」

競り合っていた刹那の手からソニックアローの重みが消えた。刹那が即座に上を向くと、天井に稲妻を纏った紫電がいた。

「しまっ‥‥‥!!」

その時にはすでに遅く、凄まじい轟音と共に床を突き破って刹那は下の階の教室へと堕ちる。

 

「くっ‥‥‥。」

「あれ?まだ息があるんだ?」

変身が解除され、傷だらけで横たわる奨真の横に紫電は立つと、奨真の腹を蹴る。

「うっ‥‥‥!」

「あれだけ息巻いててもこんなものかぁ。拍子抜けだなぁ、なんだか。」

そのまま奨真の腹へとソニックアローの刃を振り下ろす。

「待て!!」

声と共に紫電に鳥のロボットが飛んできて邪魔をする。

「あ‥‥輝‥‥な‥‥んで‥?」

輝はそれに答えず、戻ってきたフェニ郎を掴むと、紫電を睨みつける。

「さっきの音はお前だな?」

「そうだけど?何?」

「奨真を‥‥離せ!変身!」

『Growing Up Burning !!Get バーニングフェニックス!!イェェェェェェイ!!』

朱雀へと変身し、そのまま蹴りを放って紫電を奨真から引き離す。

「っつ!蹴りが重いなぁ。お兄さん、何かやってる?」

「教えるかよ!」

紫電から飛び退き距離を取ると、バーニングブレイカーにフルボトルを装填する。

『シングル!!シングルブレイク!!』

バーニングブレイカーから火の弾を発射して紫電を牽制しながら、奨真を抱える。

「お、おい!!」

「っつ!逃げるぞ!」

「で、でも!」

「悪いが、俺じゃ勝てない!」

そのまま紫電を牽制しながら窓へと近づく朱雀。

その意図に気付いた紫電はソニックアローで弾を弾きながら朱雀へと接近していく。

「逃さないよ、お兄さん達。」

そのままソニックアローにロックシードをセット、雷を纏った刃を朱雀へと振るう。

『スマッシャーモード!』

「はぁっ!」

その刃をバーニングブレイカーの打突部分で受け止め、それを弾き返すと素早くレバーを回転させる。

『Ready Go!』

「さよならだ!」

『バーニングフィニッシュ!!』

パワーを貯めた拳を紫電のガラ空きのボディへ叩き込み反対側へと吹き飛ばす。

「‥‥‥っ!」

壁際に座り込んでいた紫電が痛みを堪えながら顔を上げたその時にはすでに2人の姿はなく、ただ火の粉だけが舞っていた。

紫電がドライバーを外すと、中から亜麻色に髪を染めた少女の姿が現れる。彼女は暫く辺りを見回すと耳についている通信装置のスイッチを押す。

「はーい、もしもし?」

『‥‥‥其方の首尾は?』

「‥‥うーん、いいところまでは行ったんだけどね〜逃げられちゃった⭐︎」

『その口調だと、派手にやったようだな。』

「まぁ〜ね〜。」

『‥‥まぁいい、此方の計画は成功した。さっさと戻ってこい。』

「は〜い。」

そう言って装置のスイッチを押して、ポケットからロックシードを取り出し解錠する。

すると彼女の目の前にクラックが出現、それに彼女が飛び込むと、ゆっくりと閉まっていく。

「‥‥また来るね、お兄さん。」

その言葉を最後に彼女はクラックの中へと消えた。

 

『この日、沢目高校で起こった爆発事故を期にその場にクラックが複数個突如として出現。

そこから出現したインベスが民間人数人をクラックへと誘拐した。それ以降沢目市内でクラックの出現が頻発、民間人の誘拐が相次いだ。そのため沢目市は緊急事態宣言を発令、市の入り口を封鎖し、国へ軍隊の出動を要請した。』

 

[数日後]

「おらぁ!」

刹那の振るう紅一文字がインベスの体を一刀両断し、それに捕まっていた民間人を引き離す。

「早く逃げて!」

「は、はい!」

民間人を避難所に追いやり、後をすがるインベス達を切り倒していく刹那。その近くでは避難所に群がるインベスを朱雀と龍玄が次々と倒していく。

「はぁぁぁぁ!」

『リンゴスカッシュ!!』

一気に5体のインベスを切り付け爆散させる刹那。それを見た後続のインベス達は不利を悟ったかのように、出現したクラックの中へと撤退していった。

 

「はぁ、はぁ。」

「あ、あの!」

息を切らした刹那が変身を解除すると、先程助けた女性に話しかけられる。

「‥‥は、はい。」

「さっきはありがとうございました!

おかげさまで助かりました!」

「いえ、当たり前のことなんで。」

「あっ‥‥。」

お礼に無愛想に返すと、奨真はふらりと帰っていってしまう。

「あー‥‥‥すみません。最近なんかあんな感じで。悪いやつじゃないんですよ。」

「いえ、ありがとうございました。」

応対に輝が変わり、少し話すと女性は礼を言って去っていった。

「なんだか奨真君、目が虚ですね。」

「‥‥あいつも悔しいんですよ、たぶん。自分が気絶してるうちにお母さん攫われちゃったから。」

「‥‥まさか、あの場にいた人達全員が攫われてしまうなんて‥‥。僕たちの手落ちだった‥‥。」

自然と暗くなる空気の中2人は空を見上げるのだった

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