ダメだな、ネタに走るとエバルー屋敷の話が長くなる……まぁ、楽しいからいっか♪感想とかお待ちしてるかなー
「良い?分かってるとは思うけど、暴力は勿論だけど爆破も禁止よ。特にそこのおチビちゃんたちに言ってるのよ?分かってる?」
「「…………………」」
前科がある幼い二人に言い聞かせる様に、禁止事項を提示するルーシィ。然し、二人の視線は彼女だけには言われたくないとでも語る視線を向けていた
「なによ!その顔は!!」
「いやだって、ルーシィも人のこと言えないと思う」
「言ってることとやってることに明らかな矛盾があるかなー」
「矛盾?あたしが何時そんな過激な事をしたのよ」
「「「……………」」」
何を言っても無駄であると悟ったマキナたちは、入ってきた窓がある部屋の中に視線を巡らせる
「あい!ナツ〜マナツ〜見て〜」
「おぉ!似合うぞっ!ハッピー!」
「かっくい〜!あっ!アタシも見つけた!よく分からない棒!」
「杖じゃないかなー?それは」
「マナ?それにハッピー。ばっちいから触っちゃダメよ」
「アンタたちは潜入してる自覚あるのかしらぁ!?」
物置を物色し、潜入というよりも遊んでいるとしか見れない面々にルーシィの突っ込みが飛ぶ
「てかよぉ〜、こうやって全部の部屋を見て回るのか?下調べしたんじゃねぇのかよ」
「下調べは侵入経路だけだよー。というか、目的地まで行けてたら、既に依頼は完了してるかな」
「た、確かに!!」
「目から花びら!」
物置から出た一行は部屋から部屋へと目的の部屋を探しながら、長い道のりを進んでいく。下調べをしたマキナも流石に屋敷の中までは把握していない為に骨が折れる作業であるが依頼完了に向け、只管に部屋を開き続ける
「まぁ、これも任務の一環よ。忍者とかはそんな風に静かに任務を遂行するのよ」
「「忍者………忍者かぁ」」
「影響されてるわね」
「扱い方が分かってきたとも言えるかなー。デウスとエクスはさっきのモグラの匂いに集中しておいてね」
「分かってますよ」
「言われなくてもだ」
影響を受けやすい兄妹の扱い方を理解したルーシィが彼等に忍者としての心得を叩き込む姿にリアンは呆れた眼差しを向け、マキナはけらけらと笑いながらも戦闘を歩くデウスとエクスに呼び掛ける
「「博士!!」」
「来たかな!
異変を感じ取った二体が呼び掛けた瞬間、素早い動作でマキナは魔法を使用し、近くの部屋に全員を移動させる。その一連の流れを時間にすると約0.5秒という恐ろしい速度である事は誰も知らない
「近くの部屋に移動したみたいだけど、此処は書庫みたいね」
「わぁ!本がいっぱ〜い!あり?なんだろ、これー………おじじの部屋にある本だ!わぁ〜、こっちはマキナが偶に読んでる難しい本だぁ」
「魚図鑑だ!リアン!魚だよ!」
「あら、ハッピー。良いのを見つけたわね」
「うへぇ……字ばっかりだな…」
「アンタらねぇ……少しは真面目に探しなさいよ」
移動した部屋は書庫だったらしく、中を物色しながら目的の本を探し始める。科学者を名乗る以上は数多くの本を読んだマキナも、流石に初めて眼にする蔵書の数々に目移りしながら、本棚を物色していく
「科学に文学、割と読書家みたいだねー。む?なんか金色の本が………ほう、
「「「どうしたっ!!」」」
刹那、金色の本を手に取り、中身を見ようとしたマキナが叫ぶ。その声に誰もが手を止め、彼の方を振り向いた
「
「ウソっ!?ケム・ザレオンって!あのケム・ザレオン!?どういうこと!?まさかの未発表作!?」
「聞いたことないよー!取り敢えず、読むかな……む?ルーシィ、手を離してもらいたいかな。大人は子どもに譲るべきだよー」
「レディーファーストを知らないのかしら?ボウヤ」
「「「いや燃やすんだぞ?それ」」」
意外にも本に興味を示したマキナ、作者の名を聞いた瞬間にルーシィまでもが食い付き、二人は本の奪い合いを始めるが根本的な事を忘れている彼等の耳に非情な答えが聞こえた
「待つかな!燃やすのはボクが読んだ後にしてもらいたいかな!」
「ずるいわよ!マキナ!あたしが預かるわ!マキナには後で読まして……そうだ!燃やしたってことにしといてよ!これはあたしが貰うから!」
「ウソはやだなぁ」
「あい」
「マナはああいう醜い大人になっちゃダメよ」
「本は読まないからなぁ……あり?マキナはどうして、目から血が流れてるの?」
「身を切る思いだからかな……読みたいよ?読みたいかな!でも読者である前に魔導士……ああ!ボクはどうしたらいいかなー!?」
「博士が壊れた!!大丈夫ですか!?博士ェェェェ!!」
「ああはなりたくねぇな」
本を読みたいが故に嘘の報告を提案するルーシィ、読者と魔導士の間で揺れ動く心に頭を抱えるマキナ。二人の姿にナツたちは呆れ果て、ため息を吐く
「なるほどなるほど~」
「警戒するかな!!」
その時、聞き覚えのある声にマキナの思考が一瞬で魔導士の思考に切り替わり、声を挙げた
「貴様等の狙いは
床を打ち抜き、姿を見せたエバルーの聞き捨てならない発言にマキナが睨みを効かせる
「くだらない?どんな本にも書き手の気持ちが篭ってるかな……それをくだらないなんて言うのは御門違いも甚だしいかな」
「そうね……取り敢えず、この本はあたしがもらうわ」
「まだ諦めてなかったかな……」
真剣に書き手の気持ちを考える読者としての観点で正論を投げかけるマキナは、自分の意見に賛同しながらも本を貰おうとするルーシィに呆れた眼差しを向ける
「嫌だね。どんなにくだらん本でも我輩の物は我輩の物」
「ケチ!!」
「モグラオヤジ!!」
「黙れブスにナイチチ」
頑なに本を譲ろうしないエバルーに、ルーシィが文句を言えば、便乗したマナツも先程の恨みを込めての罵倒を浴びせるが返ってきたのは非情な一言、またしてもピキッという音が響く
「んだとゴラァ!!アニキ!今直ぐに燃やして!というかあのモグラを燃やして!!」
「よっしゃぁ!任せろ!」
「ダメッ!絶対にダメーッ!!」
怒りから本を燃やすというかエバルーを燃やす事を思い付くマナツ、妹からの提案にナツが拳を構えた瞬間にルーシィが本を抱きしめながら拒否の意を示す
「ルーシィ!仕事だぞ!!マキナだって、読みたいのを我慢してんだ!!いい加減にしろ!」
「うぅっ……読みたいかな……でも仕事……ああ!どうしたらいいのかなー!?」
「分かった………じゃあ、せめて読ませて!」
「「「うぉぉぉぉい!!此処で読むのかよっ!!」」」
仕事を優先する事を促すナツに言われ、マキナの姿に彼女の中で何かが固まるが座り込んだ彼女のまさかの発言に全員が突っ込みを放つ
「………後で読みたいかな」
「いいわよ」
「「「お前も読むんかいっ!!」」」
結局は誘惑に負けたマキナが素直に頼めば、ルーシィも良い返事を返す。その姿にまたしても突っ込みが放たれる
「気に食わん!偉ーい我輩の本に手を出すとはっ!!来い!!バニッシュブラザーズ!!」
痺れを切らしたエバルーが叫ぶと、書庫に設置された隠し扉から二人の男が姿を見せる。特徴的な顔の模様に目がいくのが普通であるがマキナたちの興味は別の方に向いていた
「やっと仕事か」
「にしても……仕事の時間が来たかと思えば、ガキばかりじゃねぇか。こんなのが
(((何故にフライパン……?)))
そう、二人の内の一人が背中に背負っていたのは太刀等の武具とは違う見覚えのある調理器具、まごう事なきフライパンだったのだ
「南の狼だっけ?噂には聞いてるよ、常に空腹らしいかな……ボクが相手になるよ。天才の実力を見せてあげちゃうかなー!」
「マナツ!お前はルーシィと一緒に離れてろ!!」
「うん!ルーシィ!」
「お願いね!ナツ!マキナ!あたしは気になることがあるから、もう少しだけ本を読むわ!この本にある秘密を見つけてみせる!行くわよ!マナツ!」
マナツを連れ、書庫から飛び出すルーシィの背を見送り、マキナとナツはバニッシュブラザーズを前に身構える
(秘密だと?我輩は気付かなかったが、財宝の地図でも隠されているのか?)
エバルーはそう思案すると、床下に沈み込んでゆく途中でバニッシュブラザーズに視線を向ける
「娘どもは我輩が捕らえる。小僧共を消しておけ!」
「勝負かな!フライパンおじさん!」
相対するフライパン男を前に身構えるマキナ、その姿に彼は瞳を細めた
「ほう……
「何で知ってるかは知らないけど……デウス!エクス!ルーシィたちをハッピーとリアンと一緒に追うかな!」
「「博士の御命令とあらば…!」」
「ナツ!マキナ!頑張って!」
「気をつけるのよ!」
飛び出すデウスとエクスに跨り、ハッピーとリアンも書庫から飛び出す。唯一の武器になり得る発明品をサポートに回したマキナは完全に丸腰だが彼の顔には悪戯を思いついた様な年相応の笑みが浮かんでいた
「
バニッシュブラザーズを前に相対するナツとマキナ!しかもマキナはまさかのデウスとエクス無しでの戦闘!?どうなる……
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