天才は妖精の尻尾にいる。   作:田中滅

15 / 109
今回は原作の鉄の森編になりますがオリキャラたちとカナの参加もあり、原作よりも大所帯になってたりしちゃいますかな


第十三話 天才くん、お姉ちゃんと一緒に

「なんでエルザみてーなバケモンが俺等の力を借りてぇんだよ!」

 

「知るかよ!つーか、助けなら俺だけで十分なんだよ」

 

「てめぇは帰れや!もやしゴーグル!!目障りなんだよ」

 

「うるさい、お前なんか居ても邪魔にしかならないかな。さっさと山に帰れ」

 

マグノリア駅。エルザを待つ間、睨み合い、殴り合う四人の魔導士、他ならぬナツとグレイ、スコルとマキナである

 

「迷惑だからやめなさい!カナさんも何か言ってやって…………あれ?カナさんは?」

 

「あそこで酔い潰れてるわよ」

 

「うぉぉぉい!!」

 

喧嘩する彼等を仲裁し、S級魔導士のカナに叱ってもらおうと彼女を探していたルーシィ。リアンが指差した先に視線を向けると、彼女は大量の酒瓶に囲まれながら、泥酔していた

 

「確か昨日の夜にエルザに頼られるなんて縁起が悪いから、最後の晩餐だと思いながら、朝まで呑むとか言ってたかな。まさかホントにやるとは……」

 

「…………あ〜まきなだぁ〜…ネエちゃんとねんねするかぃ〜?」

 

「………はぁ。デウス、ネエちゃんを運んで欲しいかな」

 

「お任せを」

 

酔い潰れた姉が自分の名を呼ぶ姿に、軽くため息を吐いたマキナはデウスの背に彼女を乗せる

 

「慣れてるのね」

 

「姉弟ですから」

 

手慣れた動きにルーシィが声を掛けると、彼は頭のゴーグルに触れ、苦笑する

 

「ねぇねぇ、ルーシィは何しにきたの?呼ばれてないよね?」

 

「そーいや…何でいるんだ?」

 

「頼まれたのよ!ミラさんに!『確かにあの七人が組めば素敵だけど仲がギクシャクしてるトコが不安なのよねえ〜特にナツとグレイ、マキナとスコルは。そうだ!ルーシィも一緒に行って仲を取り持ってくれる?』って。あとマナツが拾い食いしない様に見張る役目もお願いされたわ」

 

「にゃるほど……でも残念だけど、最後のは不可能よ。ほら見て」

 

「へ?見るって、何を------きゃぁぁぁぁ!!」

 

「み、道草……恐るべし……」

 

自分が同行する理由を伝えるルーシィ。然し、最後に関しては実現不可能だとリアンに教えられ、彼女の示した方向には駅のベンチで、マナツが蹲っていた

 

「デウス。マナツはどしたの?」

 

「駅の外に生えてた草を食べたらしいです」

 

「なるほど……診察するね」

 

死にかけている幼馴染を前に、デウスに理由を聞いたマキナは冷静な態度で彼女に聴診器を当てる

 

「マキナ!容態は!?」

 

「食あたりです」

 

「マナ。拾い食いはダメよ?反省しなさい」

 

「うぅ…‥面目ない……あっ!すいませーん!そのお弁当50個ちょうだいだ〜い!」

 

ルーシィの問い掛けに何時も通りの診察結果を降すマキナ。リアンがマナツに拾い食いを注意するが、当の本人は詫びたかと思えば、数秒もしない内に弁当屋に走り去っていく

 

「全く……マキたちからも何か言って……あら?マキとカナは?」

 

「ボクは200個かな」

 

「私も酔い覚ましに追い酒を10本」

 

「話を聞かないと引っ掻くわよ」

 

相棒の自由さに呆れていたのも束の間、姿を消したマキナとカナを探せば、彼等は弁当屋と酒屋で旅の供を買い漁っていた。無視されたと感じ、リアンが爪を光らせるも二人は気にも留めない

 

「だいたいテメーは何を布団なんか持ち歩いんだ?ああん?」

 

「寝る為に決まってんだろ。アホか?お前」

 

「おうコラ、暑苦しいから失せろや。ちょろ火に氷パンツ。俺は今、マキナのアホと喧嘩してんだよ」

 

「もぐもぐ……朝食と昼食の間にある間食の邪魔をしないでもらいたいかな。お前は雪でも食べてろ」

 

「あ!!エルザさん!!」

 

「今日も仲良く行ってみよー!」

 

「あいさー」

 

「「かなー!」」

 

睨み合い、喧嘩を止めようとしないナツとグレイ、マキナとスコル。其れを見ていたルーシィが何かを思い付いた様に背後にエルザの名を呼ぶ。刹那、喧嘩していた筈の四人は肩を組み、ぎこちない笑顔を見せる

 

「あははは、その顔すっごい草生えるんだけど〜。ていうかルーシィも人が悪いよね」

 

「だって面白いじゃない。そもそも、四人は歪み合い過ぎよ。少なくとも、ナツとマキナは同じチームなんだから仲良くしなさいよ」

 

「「無理!!ん?ハモるなゴラァ!!」」

 

ルーシィの悪戯にマナツが呆れる中、当の本人は四人に仲良くする様に呼び掛けるが結局はナツとマキナが喧嘩を始め、其処にグレイとスコルが混じる

 

「すまん。待たせたな」

 

「遅刻だよ、エルザ。何処で道く-----ぶほっ!?」

 

エルザの声がしたと同時にカナは酒瓶片手に彼女の方を振り向いたがその姿に思わず、口に含んでいた酒を吹き出した

その姿とは今から旅行にでも行くのか?と問い掛けたくなるような量の荷物を台車の乗せたエルザの姿である、その光景に驚愕したのはマキナ達も同じだった

 

「エルザ。無駄だとは理解しているけど、荷物は少なめにした方がいいわよ」

 

「む、そうか?だが旅は何があるかは分からんからな。準備は万端にしておかなくてはな」

 

「う〜ん……その気持ちは確かだけど……全部が関係あるのかは疑わしいよねー」

 

「あぁ……なんか急激に酔いが覚めた……」

 

「なんだ、また呑んでいたのか?カナは。其れで?君は確かギルドにいたな」

 

荷物が多い事を自覚しながらも改めるつもりはないエルザの姿にリアン、マナツは呆れ、カナに至っては酔いが覚め始めていた

 

「あ、はい!新人のルーシィです」

 

「エルザ。ルーシィはボクとナツ、ハッピーに初対面の時にご飯を奢ってくれたかな」

 

「あい!あと変わったおじさんに奴隷にされそうにもなってたよね」

 

「雪山でバルカンに攫われたりもしてたよねー」

 

「そーいや傭兵ゴリラを倒した新人が来たとか聞いてたけど、アンタかっ!?」

 

「なんだと……其れは心強いな、私はエルザだ。期待しているぞ、ルイーダ」

 

「なんか色々と間違ってるんですけど!?あとルーシィです!酒場とかしてませんから!!」

 

矢継ぎ早に放たれる間違った情報に突っ込みを放つルーシィ。彼女の突っ込み能力はギルドに新たな光明を与えつつある事は言うまでもない

 

「おい、エルザ!付いて行ってやる代わりに条件を呑め!」

 

「条件?なんだ、言ってみろ」

 

「マキナ。私はナツがエルザに勝負を挑むに200J賭けるわ」

 

「だったら、ボクはエルザがその賭けを受けるに200J賭けるかな」

 

「理解してる?二人とも。其れは成立しない賭けよ」

 

エルザに条件を提示しようとするナツに、賭けを始めるカナとマキナであったが成立させようとしているかも怪しい賭けにルーシィが突っ込みを放つ

 

「帰ったら俺と勝負しろ!もう……あの時とは違うんだ」

 

「なるほどな……確かにお前は成長した。私はいささか自信が無いがいいだろう勝負してやる」

 

「マキナ。大変だよ、この場合はどっちが賭け金を貰えるんだい?」

 

「う〜む……わからないかな」

 

「ホントに天才なの?この子は……」

 

「マキナって興味無い事にはとことん無気力だよね」

 

「マキだから仕方がないわよ」

 

「つーかアホだろ」

 

「山に帰れ」

 

賭けが成立しない事に気付き、頭を悩ませるアルベローナ姉弟。マナツとリアンが苦笑する隣りでスコルがさらりと悪口を呟くの聞き逃さなかず、間髪入れずにマキナも悪態を吐く

 

「「やんのかゴラァ!!」」

 

「やめんかっ!!」

 

「「「「ぐもっ!?」」」」

 

「アニキたちも巻き添えにされた!!」

 

「あい!何時ものことです」

 

「学習能力ないわね」

 

「ったく……やっぱアホしかいねぇな」

 

「博士が死んだ!?しっかりしてください!」

 

「マキナ!?しっかりするんだよ!マキナ!」

 

「うぅ………行ってみよー……かな……」

 

(ああ……前途真っ暗だわ…これがホントに最強チームなのかしら……)

 

ルーシィの不安を他所に最強チームは列車に乗り込む。この先に待ち受ける危険を知らずに乗り込んだである

 

「「うぷっ………列車嫌い……」」

 

「乗り物酔いです」




列車に乗り込み、目的地を目指すマキナたち。其処で聞かされたエルザの目的とは……?

マキナの賑やかさに元気をもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。