ディンガ「女性の部屋には入るのは初めてだと思っていたけれど、マナツとリアンの部屋、カナの部屋にはお邪魔したことがあったのを思い出したよ」
マキナ「身内だからカウントしなくていいかな、それは」
「もぐもぐ……はぐはぐ……」
「わぁ!マキナ!その食べ物なになになぁにぃ〜?アタシも食べたいから、ちょうだいだ〜い!」
お泊まり会という名の不法侵入中のマキナはルーシィ宅の冷蔵庫で見つけた食材を頬張り、其れを見ていたマナツが興味を示し、彼に強請る。側から見ると微笑ましくはあるが彼等は不法侵入である
「ルーシィの家の紅茶は変わった味がするね。しかし、これはこれで乙なものだ。煮干しにも良く合う」
「ディンガ?アンタが飲んでるのは玉露茶にゃんだから、煮干しと相性が良いのは当たり前よ」
「おや、それは失礼。どうにも最近、物忘れが酷くてね」
ティーカップ片手に夜中のティータイムを楽しんでいたディンガとリアン。しかし、自分のモノに注がれていたのが緑茶だと指摘され、物忘れが酷くなっているとディンガは口にする
「物忘れ以前に味も理解してないじゃない。味音痴も大概にしなさいよね」
「いやはや、キミは何時も手厳しいね。僕を想ってくれるのはありがたいけれども、少しばかりは優しくしてもらいたいものだ」
「知ってるでしょ?あたしは好きだからこそ、ちょっかいをかけたくなる意地らしい美少女なのよ」
「というかリアンはメスじゃないの?」
「引きちぎるわよ」
「なにを?」
自分を美少女であると断言するリアンに対し、マキナがメスであると突っ込むが即座に彼女は謎文句で反論する
「見てみなよ、エルザ。エロい下着があるよ……ルーシィも大胆なトコあるじゃないかい」
「す……スゴイな………こんな大胆なのを見たのは……初めてだ」
「あい!ルーシィって、常識人を装ってるけど変なトコあるよね」
「うひょー!この菓子うめぇ!」
「ナツ!俺にも寄越せっ!」
「やるかっ!!これは俺んだっ!」
「うるせェヤツ等だな……俺はもう寝っから、あんまり騒ぐなよ」
「清々しいまでに人の家をエンジョイしてるわね……」
最早、お泊まり会という名目の不法侵入は我が物顔で寛ぐ問題児たちの巣窟と化していた。家主のルーシィを他所に、各々が勝手に部屋を物色する姿は泥棒と大差がない
「其れにしてもだ、汗臭いな……。同じ部屋で寝るんだ、風呂くらい入れ」
「めんどくせェ」
「あん?風呂だぁ?んなもんは、毛づくろいしときゃどうにかなんだろ」
「俺はねみぃんだよ」
「仕方がない……昔みたいに一緒に入ってやってもいいぞ」
「エルザとお風呂入るのー?アタシも入るー!」
「マキナは姉ちゃんと入るかい?たまには姉弟で裸の付き合いも悪くないだろ」
「じゃあ、この冷蔵庫にあったワインでもぶちまけるかな。ワイン風呂に入ってみたかったんだよねー」
「あたしの部屋なんだけどっ!?つーか!どんな関係よっ!!アンタたちっ!!」
自分の知らぬ間に進むお泊まり会談義にルーシィは何度目になるかも分からない突っ込みを放つ
「すぴ〜………」
「おや、ハッピーは寝てしまったのかい?」
「仕方にゃいわよ、今日はちょっと色々あったもの。たーくさん寝るのよ?あたしたちの可愛い天使ちゃん」
「どんな関係よっ!こっちはこっちで!?」
眠りに落ちたハッピーを真ん中に川の字でベットを占領するディンガとリアン、新婚の様な関係性にルーシィはまたもや突っ込みを放っていた
「ところでさ、ファントムが急に襲って来たのには理由があったりするの?」
「さぁな、理由があってたとしても私たちに分かるハズがない」
「だね、この中では私とマキナがギルドに所属してからの年数は長いけど……今までは小競り合いはあっても、直接的な接触はなかったわ」
「そうそう、ファントムと言えばだけど……採取した鉄から微量の血液を採取したんだよね。その鑑定結果が出たよー」
「夜も遅いのにえらいじゃないかい!マキナ!ナイス
「当然かな!だってボクは
「それで、鉄から出た鑑定結果はなんだったのー?マキナ」
「あ〜うん………それがね、
「なにーーーっ!?鉄って食えるのかーーーっ!!」
「「知るかっ!!」」
「うへぇ……マズそう………」
「マナ?絶対に食べちゃダメよ?お腹を壊すどころじゃすまないわよ」
鉄の
「流石に鉄分を抜くのには時間がかかるかな」
「論点はそこではないよ。しかし、博士は今日も研究熱心だね」
「博士の場合は普段からですけど……ディンガも割とズレますよね」
「おめぇも大概だけどな」
「何の話をしてるんだ?」
「なんでもねぇよ」
着眼点に差異があるマキナとディンガに突っ込みを放つデウスであるが割と天然である事を指摘されても、自覚がない為に首を傾げる
「…………」
翌日の明朝、マグノリア南口公園に足を運んだマキナは目の前にある巨木を前に静かに佇む。周囲は騒がしく、響めきを見せ、誰もが言葉を失う光景が広がっていた
「ウソ…………レビィちゃん!!しっかり!!」
「ジェット!!ドロイ!!」
宣戦布告、挑戦状、呼び方は数あれど見せしめにされたレビィとジェット&ドロイの三人。彼等が何を、何故、頭の中を整理しても、理屈よりも先に激しく、ゆらめき、何かが湧き上がる
「スコル!直ぐに降ろしてやってくれ!!」
「あたぼーよ!気をしっかり持ちやがれ!何があったってんだ!」
「おじじ………許せないよ………アタシ………仲間を!こんな目に遭わされても、黙ってろって言うのっ!?」
力自慢のスコルが荒々しくも救出するのを見ていたマナツ。背後に佇むマカロフに興奮気味に問う、その問いにナツも同調し、怒りを燃やす
「じっちゃん………レビィはさ、ボクの研究にも手を貸してくれて、色々と相談にも乗ってくれたりする頼もしい理解者なんだ……ジェットだって、速度系の発明品に意見をくれたり、実験を手伝ってくれたりする頼れる良いヤツなんだ……ドロイも……植物の事を教えてくれたり、マナツがお腹を壊さない為に沢山の野菜の調理方法なんかを教えてくれたりするんだ………それなのにさ、こんな事を、こんな仕打ちをされたんだよ?何時もなら、笑い飛ばしたり、右から左に受け流すんだ……でもさ、大事な仲間たちを、家族を傷つけられてまで………笑い飛ばせる程にボクは甘くないんだよ、さすがに許せねぇかな、今回ばかりは…
静かな雰囲気を纏いながらも天才を自身する彼からは想像もつかない程に、怒りを燃やし、奥歯を噛み締め、両手からは血が滲み出る程に鋭い眼差しのマキナは口を開く
「止まるつもりはないよ」
その言葉が火種だったのか、マカロフも持っていた杖が圧し折れる程の怒りを露わにする
「またんか、マキナ。じゃが、お前に言われたい事を言われてしまったのう………しかし、合図はワシが担当せねばなるまい……戦争じゃ!!」
因縁のファントムにカチコミをかける妖精の尻尾!!其処に姿を見せたのは、鉄の滅竜魔導士と更にもう一人の滅竜魔導士っ!?今、斬撃と打撃の竜が相対する!!
マキナの賑やかさに元気をもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす