ディンガ「正しくはお墓参りだったらしいけどね。しかし、彼女も水くさいね、言ってくれればよかったのに」
マキナ「そこは家の事情ってヤツかな」
「みんなー‼︎今日から仕事の受注するわよー。仮説の受付カウンターだけどガンガン仕事やろーね!!!」
「「うおぉぉぉぉぉっ‼︎仕事だ、仕事ーーー!」」
高らかに宣言された仕事受注再開に何時もはだらけ放題のメンバー達が我先にと受付カウンターに押し寄せる
「なにアレぇ、普段はだらけてばっかりなのにィ……」
「仕方ないわよ、ファントムとの小競り合いが原因でギルドが壊れちゃったんだから。金欠なのよ」
呆れるルーシィの隣で紅茶を嗜んでいたリアンが説明すると、彼女は煮え切りはしないが一応は納得したらしく、相槌を返す
「もぐもぐ……でも、よーやくって感じだねー!これでアタシも野草生活から解放されるよー!マキナにお薬もらわなくてすむから、嬉しいなー」
「マナツ……取り敢えず、野草は食べちゃダメよ」
「言うだけ無駄よ」
カウンターでサラダを頬張っていたマナツが金欠生活から解放される喜びを口にするが、野草を食べていたという彼女の発言にルーシィは優しく言い聞かせる。しかし、既に諦めたリアンが遠くを眺め、軽くため息を吐く
「それでロキは?鍵を見つけてくれたのって、アイツなんでしょ?」
「あの日以降は見てないわね。マナはどう?」
「アタシも見てないよー?何処かで拾い食いでもしてるんじゃないかなぁ」
「アンタじゃないんだから、それだけはあり得ないわよ」
「そうね、マナならまだしもロキはありえにゃいわ」
「矛先が何故かアタシにっ!!」
鍵を見つけたロキに礼をと思っていたルーシィだが、あの日以降は見ていないとリアンもマナツも首を横に振る。その際に拾い食いをしてるかもしれないと口にしたマナツに突っ込みの矛先が向く
「それで、鍵を落とした事については星霊に怒られたりはしなかった?ルーシィ」
「…………思い出したくもないです……フツーに怒られた方がまだマシでした………思い出しただけでおしりが………」
鍵を落とした事についての後の事は、彼女の中では思い出したくない記憶になっているらしく、自らのお尻をさする
「おしり?」
「ちょっと、ルーシィ。マナはまだ子どもよ?特殊性癖の話はやめてもらえないかしら」
「あたしが何時そんな話をしたのよっ!!」
意味が分からずに首を傾げるマナツ、純真無垢な彼女の前で卑猥な話題を振られる事を良しとしない
「おや、お尻が痛いのかい?博士なら、処方薬を作ってくれるよ」
「別に構わないよー。でも、副作用に関するクレームは受け付けないから、その辺は大目に見てほしいかな」
「不安要素しかないわよっ!!」
「なら、冷やしてやろうか?」
「さりげないセクハラはやめて」
「ルーシィ〜、赤いおしり見せてー」
「ハッピー?セクハラはダメよ、それにルーシィのお尻なんか見ても楽しくないわよ」
「リアンはあたしをフォローしたいの?貶したいの?どっちなの?」
「ケツなんか見ても腹の足しにならねぇだろ」
「アンタは何の話をしてんのよっ!!」
「マナツ、もっとヒリヒリさせたらどんな顔するかを見たくねぇか?」
「わぁ!ナイスアイデアだね!アニキ!」
「鬼かっ!!!そこのバカ兄妹!!」
矢継ぎ早に放たれる発言にルーシィは怒涛の突っ込み乱舞を放つ。悲しい事に彼女はギルドのツッコミ役としての地位を確立してしまったようだ
「ぐもっ!?」
「ぎゃーっ!!アニキが死んだーーーっ!?」
「マキナ〜!容態はー!?」
「気絶です」
突如、飛来した机に頭をぶつけたナツが倒れたのを見たマナツが騒ぎ出し、ハッピーが問い掛けるとマキナは冷静な態度で彼に聴診器を当てた後に診断を降す
「貴様………もう一度、言ってみろ!!発言次第ではタダではすませんぞっ!!」
刹那、聞き覚えのある怒号にマナツたちの視線が動いた。その先に居たのは怒気を放つエルザ、更に彼女と対峙する金髪の青年、ラクサスだ
「この際だ、ハッキリと言ってやる………弱ェヤツはギルドに必要ねぇんだよ」
「天下の
「おいおい、言い過ぎだぜ?ラクサスにフェルマ………まぁ、弱さが罪だってのは揺るがねぇ事実だけどな。誰だっけ?オメー等」
「はっはっはっ!今の最高だぜっ!ガルム!」
彼の肩に座っていたフェルマ、足元に寝転ぶガルム。相変わらずの構図と高圧的な態度に、レビィは歯噛みする
「確か元はそっちの金髪ちゃんが元凶なのよねぇ?良い御身分じゃないの、ギルドを全壊させる原因を作っておきながら、和気藹々としてるだなんて」
「フェルマの言う通りだ……弱ェヤツはギルドにいら----あ?」
相棒の辛辣な物言いにラクサスが肯定し、禁句を言い放とうした瞬間だった。カウンターで酔い潰れていたカナが彼の頭上に水を注いだ、その姿に空気が静まり返った
「悪いね、水を差しちゃったよ。でも悪いのはアンタもだよ?ラクサス……私に背後を取られるくらいに弱いんだからね」
「カナ……てめぇ、自分が何をしたかを分かってんだろうな?」
「分からないねぇ、私はマキナみたいに頭が良いワケじゃないんだ。でもまぁ、ファントムの怖さに怖気付いたアンタなんかよりはレビィとジェット、ドロイの方が強い事だけは分かる、アンタは仕事を理由に逃げたんだ」
「はんっ………興醒めだ。所詮はジジイの時代も直ぐに終わり、次は俺の時代が来るんだ……良いか?一度しか言わねぇ…俺がギルドを継いだあかつきには弱ぇ者は全て削除する!!歯向かう奴も例外じゃねぇ!!これから先の
捨て台詞という名の置き土産を残し、ラクサスは相棒たちと去っていく。その一部を傍観していたマキナは頭のゴーグルに触れる
「なかなかどうして………上手くいかないものかな……昔みたいに優しいニィちゃんにはもう会えないのかな……」
「マキナ………」
力無く笑うマキナ、その後ろ姿にマナツは掛ける言葉が見つからない。何時もなら、けらけらと笑い飛ばす彼であるがラクサスの事になると話は別、尊敬する兄貴分の変化にマキナが誰よりも心を痛めていた
「カナさん。マキナって、ラクサスをニィちゃんって呼んでるけど、どんな関係なの?」
ギルドでは周知の関係であるが、加入したのが最近であるルーシィは二人の関係性を知らない。故に一番のマキナの理解者兼保護者のカナに問いを投げかけた
「ん……ああ、ルーシィは知らなかったね。ラクサスはね、マキナが小さい頃は優しかったんだよ。仕事をしてない時はマキナの遊び相手になったりしてくれてね……そんなことが続いたからか、あの子はラクサスを本当の兄貴みたいに慕ってんのよ」
「マキナの小さい頃………なんか想像したくないわね……」
「いやいや、昔の博士はカナの背後に隠れてばかりの小心者で今よりも可愛かったんだよ?」
「あのマキナが!?」
「あのさぁ……人の近くで勝手に昔話に花を咲かせないでくれるかな…」
背後で展開する自分の昔話談義にマキナは物申す。今とは異なる自分を嫌いなのか、若しくは気恥ずかしいのかは不明だが当の本人はジト目を向けていた
「辛気臭い話は此処までだ、仕事にでも行かないか?」
「エルザと仕事ー?わーい!いきたーい!アニキもいこーよ!」
「なにっ!?エルザとかっ!?」
エルザからの唐突な誘いに真っ先に反応を示したマナツは飛び跳ねながら、気絶していた兄を起こした。ナツはまさかの妹からの提案に両目を見開き、驚きの表情を浮かべる
「勿論、グレイにスコル、其れからカナとマキナにルーシィもだ」
「「ゔぇっ!!?」」
「ネエちゃんとマナツは兎も角として、あとのヤローどもはいらねぇかな」
「あんだとゴラァ!?もやしがっ!!」
「ゴーグル割るぞっ!!てめぇ!!」
「お前等は他所に行け!!俺はマナツがいりゃ充分だ!!あとハッピーとリアン!」
次々と名を呼ばれる呪歌騒動時の最強チーム。しかし、男陣は不満があるらしく、火花を散らし出す
「なんだ……不満か?」
「「いえ、嬉しいです」」
エルザの怖さに圧倒され、即座に喧嘩を止めた四人は肩を組み、ぎこちない笑顔を見せる
「おや、これはまさかだが僕たちも参加する流れかい?」
「ディンガは初参加ね。良いとこを見せなさいよ?」
「キミは何時も手厳しいね」
「何でしょうか?このメンバーといると落ち着きます」
「慣れってヤツだろうぜ」
「あっはっはっはっ!兎に角!めでたいじゃないかっ!祝い酒だぁ〜!」
「何で飲んでるのよっ!?」
「あい!それはカナだからです」
「わくわくする〜!」
かくして、正式に誕生した最強チーム。彼等に名前は無いが、後にその名を轟かせることになる………悪名と言う名の最悪の形ではあるのだが、其れはまた別の話である
金欠に悩むルーシィにミラが提案した依頼はまさかの演劇!?しかし、マキナたちが大人しくしている筈がなく…舞台は大変なことに!!
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