リアン「仕方ないオスたちね」
ナツ「いやマキナはオスじゃねぇよ」
リアン「引きちぎるわよ」
ナツ「なにをっ!?」
「俺の相棒は……」
「あたしの弟は……」
「ハッピーは……」
「「「何処だっ!!!」」」
怒気を放ち、レティたちを見据える二体の竜と一匹の黒猫。その瞳には闘志が揺らめき、真っ直ぐと三人を見据える
「はぁ〜?レティがんなこと知るワケねーし!つーか!さっさと退けよっ!あんの白衣チビを追いかけんだからよっ!!」
「マキナを追いかける?なんでー?」
「はぁ!?バカか!お前!あのチビをぶっ潰すからに決まってんだろ!ぐえっ!」
最初こそは素直に問い掛けていたマナツであったがレティの答えを聞いた瞬間に、素早く彼女の懐に移動し、答えの代わりに顔面へ蹴りが叩き込んだ
「なんにも知らないのに、アタシの
そう言い放つ少女は
「てんめぇ………よくもレティの顔を汚ねぇ足で汚しやがったなっ!?」
「待て!レティ!陣形を乱すな!」
「うっせぇ!!こんな奴ら、レティの魔法でボコボコにしてやるっ!!喰らえっ!!」
怒りで完全に頭に血が上ったレティはウォーリーの制止を振り切り、体内の魔力を高めていく
「わわっ!?なに!?いきなりなんかに殴られた!」
刹那、マナツの頭上に何処からともなく拳骨が放たれた。状況把握も出来ていない間に放たれた予測不可能な攻撃にマナツは目を白黒させる
「レティは瞬時に体の一部を移動させ、物理攻撃を叩き込む瞬間移動魔法使いだゼ」
「バラすなしっ!!」
「瞬間移動かぁ〜……なぁ〜んだ、それならよぉ〜く知ってるよ?アタシ。厳密にはちょっと違うけどねっ!花竜の咆哮!!」
口から放たれた花の息吹はレティ目掛け飛んでいく。瞬間移動、其れと似た魔法を使う魔導士をマナツは誰よりも知っている。故に戦い方を熟知していた
「喰らうワケねーだろが!瞬間移動出来んのは一部じゃねぇんだよっ!」
「
「ぐっ…!?」
体全体を瞬間移動させ、花の息吹から逃れたレティ。しかし、逃れた先にはマナツの姿があり、美しく舞う様に花弁を纏う蹴りを叩き込む
「まだまだぁ!!花竜の
「あがっ!?」
更に追撃を試みたマナツは素早い動きで壁を蹴り伝い、一定の高さに滑空し、
「更に更に!花竜の旋風脚!!」
「なめんなっ!!テレポート・ナックル!!」
「わわっ!?」
全身で回転を加えながら片足で飛び上がり、蹴り付けようとしたマナツ。しかし、レティも負けてはいられないと自分の拳を瞬間移動させ、彼女の眼前に拳が現れる
「なめんじゃねぇ!!」
「へぇ!やるねぇ!だったら!花竜の
「ぐあっ!?」
「其処だっ!」
瞬間的に宙返りの要領でレティの拳を避けたマナツは立った状態の彼女の膝関節に横蹴りを見舞い、体制を崩し、倒れ伏したレティに迫る
「花竜の
「ぐあっ……あがっ……!」
倒れたレティの手足の関節を踏み付け、最後に足刀を放つ。流れるように美しく、気高く、可憐な姿は正に
「みゃあ!?レティちゃん!!」
「あら、アンタの相手はあたしよ?ネコの魔導士ちゃん?」
「みゃあ!?だ、ダレ!?」
倒れたまま動きを見せないレティに駆け寄ろうとしたミリアーナの背後からその鈴の音の様な透き通る声は響いた
「あら、ダレにゃんて失礼ね。唯の可愛い黒猫よ」
「みゃあ?ネコネコ?でもヒトだよ?」
「そこは乙女の秘密よ」
ぱちりとアーモンド型の猫目をウインクさせる黒髪ポニーテールが特徴的な猫耳美少女のリアン。その可憐さは異性は勿論ながら、同性さえも虜になる程である
「ミリア!油断するなっ!仮にもレティを倒すヤツがいるんだ!」
「そうだった!!ネ拘束チューブ!!」
「は・ず・れ♪」
ウォーリーの言葉で我に返ったミリアーナは魔法のロープでリアンを拘束しようとするが猫故の軽やかな身のこなしで距離を取り、悪戯っ子のような笑みを浮かべる
「
「みゃああああ!?」
リアンが半月を描く様に脚を動かすと同時に放たれた斬撃にも似た衝撃波はミリアーナを斬り付け、一瞬で片を付ける。見た目からは想像も付かない高い実力、故に彼女はS級魔導士の肩書きを与えられた一流魔導士なのだ
「ミリア!?こうなったら、俺が一気に片を付けてやるゼ。秒間32フレームアターック!!!」
「させるかぁっ!!火竜の翼撃!!」
「あいさーっ!!お魚ビンタ!!」
「イエース!!?」
ウォーリーが自らの体を魔法でポリゴンに変化させ、攻撃しようとした瞬間。ナツが炎を纏った腕で薙ぎ払い、その先に姿を現したハッピーが何処に隠していたかは分からないが冷凍魚で頭を殴り付ける
「ハッピー!よかった!無事だったのね!」
「あい!ごめんね、リアン」
「お姉ちゃんを心配させちゃダメよ?困った弟ね」
「ナツとマナツもありがとー」
「当たり前だろ?ハッピーは相棒だからな」
「それよりもマキナとディンガを追いかけよーよ!」
「ウォーリーとミリアーナ、レティは
塔の最上階、状況を把握しているジェラールはチェスの駒を動かし、意味深に笑う
「ジェラール様、早急にエルザを捕らえ『儀』を行いましょう、もう遊んでる場合じゃありませんぞ」
「ならば……お前が行くか?ヴィダルダス」
「よろしいので?」
ヴィダルダス、そう呼ばれた男は待っていたと言わんばかりに意味深な笑みで問い掛ける
「次は…こちらのターンだろ?」
「フン!」
刹那、ヴィダルダスの体に魔力が迸り、その姿は先程までの普通の風貌からは掛け離れた別人に変貌を遂げる
「暗殺ギルド髑髏会特別遊撃部隊
ヴィダルダスの側に梟頭の男、着物姿の女性が姿を現す。彼等こそが闇の世界に名を馳せる暗殺ギルド髑髏会特別遊撃部隊
「ジェラール……シモンとショウが裏切ったわ。シモンは兎も角として……ショウは後で説教ね…それにレティたちも情けない…」
「不覚……某が討伐を命じられた白衣の少年も確認されたゆえ……」
「イッシュにヤギュウか。お前たちも出番だ……エルザを我が下に」
「分かったわ…」
「承知したゆえ」
ジェラールの前に傅き、その命を実行する事を確約するイッシュとヤギュウ。しかし、彼等には別の杞憂があるらしく、横目で
「ゴートゥ ヘーーール!!地獄だ!!最高で最低の地獄を見せてやるぜーーーー!!」
「ホーホホゥ」
「散りゆくは愛と命のさだめかな……今宵は祭りどす」
「理解不能ゆえ……おっと本音が……」
「はぁ…すごくはしたないわ……」
前途多難な同胞にヤギュウも、イッシュも露骨にため息を吐くのであった
ヤギュウを探しながら、塔を探っていたマキナとディンガはRシステムに隠された秘密を知ってしまう……そして、カナは自分の前に現れたイッシュと戦うことになり……
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