ディンガ「しかし、戦いの中にある想いを汲み取るだなんて…やはり、カナはすごいんだね」
マキナ「当たり前かな、ボクのネエちゃんだからね。さーて次はボクの番!」
ルーシィ「えっ?暫くはアンタの出番ないわよ?」
マキナ「なんでっ!?」
「だぁぁぁぁ!!何処だっ!?ココはっ!!」
「ちょっと!スコル!騒いでないで逸れたナツやマキナたちを探しなさいよ!」
「あぁん!?なんで俺があんのバカどもを探さなきゃならねぇんだ!」
楽園の塔内部、最上階を目指していたスコルは成り行きでルーシィと共に逸れたマキナたちを捜索していた。しかし、大嫌いなライバルを探す事に難色を示したスコルはルーシィに吠える
「アンタもチームでしょ!こんな時くらいは真面目に仲間を信じなさいよ」
「はんっ……やなこった。俺は俺のやりたいようにやれりゃあ構わねぇ。他のヤツに構ってる暇なんざねぇよ」
元々が一匹狼体質のスコルは、ルーシィに何を言われようと頑なに他人には興味すら持たない姿勢を貫く。悪態を吐き捨てる彼に
「な…なに?この騒音?」
「胸クソ悪りぃ音だ……何処のヤローだぁ?んな音を流してやがるのはっ!出てきやがれっ!」
突如、響き渡る騒音。戸惑いを見せるルーシィに対し、スコルは耳障りな音に苛立った様子で吠える
「ヘイ!!ヤー!!!ファッキンガール!!地獄のライブだ!デストロイアーウッ!」
「うわっ!?髪長っ!!」
「………………」
「キャハハハハ!!どうしたぁ?このヴィダルダス・タカを前に恐れをなしたかぁ!」
姿を見せた男を前にスコルは曇りなき瞳で彼を見据えていた
「どうしたァァ!!お前!顔に落書きされてんぞっ!?其れに小麦粉まみれじゃねぇかっ!!何があったァァ!!」
(いやそれファッション!!)
沈黙から放たれた、まさかの爆弾発言にルーシィは心中で鋭い突っ込みを放つ。ファッションという概念に理解がない故に放たれた発言にヴィダルダスも唖然とする
「ロックユー!!」
刹那、我に返ったヴィダルダスが動きを見せた。靡かせた髪が生き物の如く、二人に襲い掛かる
「ひぃっ!!」
「ちっ!なかなかファンキーな動きしやがるじゃねぇか!!」
避けるのが精一杯なルーシィに対し、小柄な体格故に身軽なスコルは紙一重で躱していく
「おもしれぇ動きするじゃねぇかっ!!だったら!これならどうだぁ!?」
「地獄地獄地獄ゥ!!!!最高で最低の地獄を見せてやるよ!クソガキにメスブタがあァァァ!!!!!」
「えっ…誰?」
「あっ!……スコル!ルーシィさん!!良かった!二人は無事だったんだな!」
ヴィダルダスの呼び掛けに応じる様に姿を見せたのはパンクファッションに身を包んだ女性。其れを追いかけ、アマノが仲間二人の姿に安堵する
「アマノ!無事ってどういうこと?ジュビアは?」
「アネさんは其処だ!!その長髪に操られちまったんだ!!」
「……………はぁ!?え?ちょっ!まさかだけど!あれがジュビア!?」
ジュビアの所在を尋ねたルーシィは、まさかのアマノからの答えに動揺を隠せない。別行動している間に予想もしていなかった変貌を遂げたジュビア、その姿にルーシィが吠えた
「あの長髪を相手にアネさんと戦ってたんだ……そしたら急に…アネさんの姿が変わって、何故かアタイを攻撃してきた…!!」
「まさか!操られてる!?………スコル?」
「ファンキーじゃねぇなぁ……ソイツはよぉ」
アマノの状況説明に寄り、仮説ではあるが解答を導き出すルーシィ。しかし、彼女は自分の側を通り過ぎた青髪の少年が纏う雰囲気に違和感を感じ、名を呼ぶ
「あぁん?チビは引っ込んでな!!ロックを知らないネンネがよぉ!!」
「ジュビアだっけか?テメェ……
「あっ!ちょっと!スコル!」
「ルーシィさん!後生だ!アネさんを助けるのに協力してくれねぇかっ!!あの人はアタイの大切な人なんだ!この通りだ!」
駆け出すスコルに呼び掛けるルーシィの前に回り込んだアマノは頭を下げ、ジュビアを救って欲しいと懇願する。一度は敵対し、妹分を傷つけた憎むべき相手。しかし、当の本人は気にしてないと言わんばかりに彼女を友だちであると発言した、ならばルーシィが降すべき決断は一つである
「アマノ………分かった……助けよう!!ジュビアを!!」
「…………やっぱり……マナもアンタも御人好しだね……でも、そんな
手に持っていた種子から荊の鞭を造形したアマノはジュビアの体を縛り上げ、彼女の動きを封じる
「こんなもんで止められるかよっ!!
「ソイツの何処が
「口悪っ!!だけどアマノが啖呵を切ってる間にいいコトを思いついちゃった!!其れに……ジュビアは優しいって分かったもん。だって、誰かの為に涙を流せる!涙を流してくれる家族がいる!それってあたしたちと同じってコトじゃない……だから、
(アマノ……ルーシィさん……避けて!避けて!二人とも!!)
操られながらも深層心理では、アマノとルーシィを傷つけたくないジュビアの叫びが水を伝い、二人の中に流れ込む
「今だよっ!!ルーシィさん!」
「開け!!宝瓶宮の扉!!アクエリアス!!!」
呼び掛けられたルーシィは黄金の鍵を自分の手が傷つくことも顧みずに水に姿を変えたジュビアの体に突っ込む
「!!!」
「ジュビアの体を使って星霊を!!?」
「水があれば最強の星霊アクエリアスが呼べる!!」
「すげぇ!アネさんとルーシィさんの合体技みてぇだ!」
「やかましいわァァァァ!!小娘どもがぁ!!」
呼び出された星霊、その名をアクエリアス。ルーシィの使役する星霊の中では最強の彼女が放出した水はジュビアはおろかルーシィ、アマノすらも巻き込む
「効かんなぁ!!なにせ、俺の髪は水を吸収する!!」
「させっか!!!
「ファッ!?」
水を吸収しようとしたヴィダルダスだったが、即座に反応したアマノが彼の髪を壁に串刺し状態にし、動きを封じる
「ジュビア!!」
「ルーシィ!!」
その隙を好機と言わんばかりにルーシィはジュビアに手を伸ばし、その手を握り合う。そして、魔力が溶け合う様に、重なり、爆発的に威力を高めていく
「「はぁぁぁぁぁぁ!!!」」
「なっ!?どうなって!!」
「ルーシィ!ジュビア!!その水借りるぜっ!!!」
激流を突っ切り、姿を見せた
「なにしやがるつもりだっ!!ファッキンチビ!」
「ファッキンだぁ?何を寝ぼけてやがるっ!!ぶっ飛べや!!クソパンクヤロー!!牙狼水爆来波!!!」
両掌を使った勢いよく放たれた掌底はヴィダルダスの腹部に叩き込まれ、大地を揺らす程の衝撃波を生み出し、楽園の塔をぶち抜き、同時に衝撃がフロア全体に広がる
「最後に教えといてやる……俺はファッキンじゃねぇ……ファンキーな魔導士のスコル・ダスター様だ、覚えときやがれ!クソパンクヤロー!」
気を失ったヴィダルダスに吐き捨てるスコル。その小さな背中に背負うファンキーな生き様は後に語り継がれることになる。しかし、それは今はまだ先の話だ
「おい……小娘…そこに座れ」
「………」
「座れって言ってんだろうがっ!!」
「は、はい!!ごめんなさい!座ります!」
「何をとんでもないトコから呼び出してくれてんだぁ?ああん?しまいにゃトイレの水から呼び出す気じゃねえだろうな?殺すぞ、てめぇ」
「ご……ごめんなさい……」
「アネさん……あの人……コエーよ……」
「そ、そうね……」
「カナに似てんなぁーあの人魚の声」
何故かアクエリアスに怒られるルーシィを見守りながら、アマノは恐怖で震え、ジュビアは彼女を慰め、スコルは呑気にライバルの姉と声が似た彼女を観察していた
スコルたちがヴィダルダスを倒した頃、逸れたセイランは謎のフクロウと対峙していた!更にそこには何故か竜兄妹の姿も!?何がどうなってんだ!
マキナの賑やかさに元気をもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす