ディンガ「コラボだと筆が早いね、作者は」
「「「
聞き慣れない単語にマナツたちが声を揃え、決まり文句で問う。其れはタイガ、サクラ、ツバサたちも同様である
「
「ぱら……そる…?傘ばっかりの世界?」
「マナツは少し黙っててね」
「うみゅ?」
理論についての説明をするマキナに対し、聞いたこともない単語から何を連想したのかは不明だが素っ頓狂な発言を繰り出すマナツをルーシィが頭を撫でながら、黙るように促す。当の本人は何故、自分が黙る必要があるのかを理解出来ずに首を傾げている
「つまり、此処はマグノリアであって、マグノリアじゃない?そういうことか?」
「察しが良いねー、おにいさん。え〜っと……」
「タイガ、タイガ・グラウスだ。こっちは相棒のツバサ」
「改めてよろしくね〜」
「あたしはサクラ!サクラ・チェリッシュよ」
一方で、会話から全てを理解したタイガを前にマキナはけらけらと笑う
「タイガにサクラだねー。ボクはマキナだよ」
「アタシはマナツ!それでね!相棒のリアンとマキナの相棒のディンガにこっちはルーシィ!」
「はじめまして、マナの可愛い相棒のリアンよ」
「僕はディンガ、天才魔科学猫とは他ならない僕のことだよ」
「あたしはルーシィよ」
「ルーシィは知ってるな」
「やっぱり、お金にがめついのかなぁ?」
「ツバサ?言いすぎよ」
「なんで、あたしだけディスられたのよっ!?」
自己紹介していく中で、ルーシィだけはタイガたちも知っていたらしく、彼女の金銭感覚は他世界であっても変わっていないようだ
「金にがめついルーシィはほっといて、話を本筋に戻すねー」
「がめついは余計よ!」
「ルーシィが吠えてるー!草生えるねー」
「何時ものことね」
「落ち着こうよ〜、そうだ!ボクが淹れたコーヒー飲む?豆から挽いてるヤツだから、こだわりだよぉ」
「そうなの?じゃあ、もらおうかしら」
「アタシも飲むー!」
「言っとくけど、飲み物にはうるさいわよ」
間髪入れずに貶されたルーシィが吠えていると、ツバサが自分の淹れたコーヒーを女子二人と一匹に差し出す
「あっ!待って!」
其れに気付いたサクラが制止したのも束の間、時は既に遅く、二人と一匹は口にティーカップを運ぶ
「「「ぶほぉっ!!!」」」
そして、盛大に吹き出した。味覚が基本的に年相応のマナツならまだしも、ルーシィとリアンまでもが吹き出すのは意外な光景だ
「ずずっ……このくらいの方が徹夜にはちょうど良いかな」
「夜に眠れなくなってしまうよ?博士」
しかし、約一名。食べることに執着心の強いマキナは普通にコーヒーを飲み干しており、ディンガは彼が夜に眠れなくなることを危惧している
「アンタはなんで普通に飲んでんのよっ!!」
「激辛料理以外なら、割と何でも食えるかな。個人的にはもうちょい甘めが好みだけど」
「ボクのコーヒーを飲んでくれるなんて〜嬉しいなぁ」
「マキナはすごい胃袋してるな」
「そうね、星霊以外で普通に飲めちゃう人がいるなんて驚いたわ」
平然としているマキナに突っ込みを放つルーシィを見ながら、ツバサは小躍りし、タイガとサクラは感心する
「博士は悪食でね、基本的に何でも食べてしまうんだ。激辛料理以外ならば好き嫌いの類いは存在しないよ」
「ディンガは今日もおしゃべりかな。それで、
御喋りが過ぎるディンガにため息を吐きながらも、話を戻したマキナは仮説ではあるが核心に迫りそうな意見を弾き出す
「少ない情報から……そんな仮説を導き出したのか?すごいな」
「当然かな!だってボクは
「流石はマキナだね!今日もナイス
タイガに褒められ、気を良くしたマキナが決まり文句と共にけらけらと笑う姿にマナツが褒め称える
「マキナの話を要約すると、ここはあたしたちの居た世界とは別世界って解釈になるのね」
「そうみたいだね〜、ということはぁこっちのハッピーは同族?がたくさんいるんだね〜」
「ハッピーはあたしの可愛い弟よ」
「魚ばかりを食べるのは兄としては好ましくないけれどね」
「好き嫌いするよりはマシよ。というか、アンタは煮干し以外も食べにゃさい」
会話を聞いていたサクラとツバサが話を展開させると、今日もハッピーを溺愛するリアンは彼との関係性を明かし、ディンガは不摂生な食生活を正すべきだと口にするが即座に逆突っ込みを放たれる
「猫がいるってことは……マキナとマナツも滅竜魔導士なんだな」
猫、そう呼ばれるのはディンガとリアン。その存在を連れているのは滅竜魔導士であるという確信があるらしく、タイガは的を射た問いを投げ掛けた
「ボクは制限ありの紛い物だけどねー。一応は斬撃の滅竜魔導士だよー」
「アタシは花の滅竜魔法だよ!ラベンダリアが教えてくれたんだー!」
「ラベンダリア………聞いたことないな」
「そっかー、タイガの世界には居ないのかぁー」
けらけら笑うマキナと対称的に待ってましたと言わんばかりにマナツは自分の魔法と育ての親の話をするが、ラベンダリアの存在が他の世界には無いかもしれないと知り、残念そうに眉を下げる
「大丈夫よ、マナ。それは裏を返せば…ラベンダリアがこの世界にしか居ない唯一無二の存在ってことよ」
「そうよ!リアンの言う通りよ。ラベンダリアはマナツのお母さん……それ以外に理由なんかいらないじゃない」
「リアン……ルーシィ……うん!ありがと!」
「マナツって綺麗な笑顔をしてんのね。まるで花が咲いたみたいに笑ってるわ」
「優しい子なんだね〜」
「おっ……いたいた。お〜い!マキナ〜」
「あっ…ネエちゃんの声かな」
落ち込んでいたマナツをリアンとルーシィが慰めると彼女は何時も通りに花が咲いたように笑い、サクラとツバサがその姿を微笑ましそうに見守っていた。刹那、自分の名を呼ぶ声に気付いたマキナが視線を向けた先には愛しの姉が向かって来るのが見えた
「マナツは見つかったかい?」
「見つかったよー、ネエちゃんの占いは流石かな」
「心配かけてごめんね!カナねぇ!」
「いーんだよ。そーいや……ナツがハルジオンまでアンタを探しに行っちまったから、あとで無事を報告してやるんだよ」
「うん!」
「ナツにも困ったわね。また、ハッピーを巻き込んでるわよ?絶対に」
「仕方ないさ、彼等は一連托生だからね」
「「「……………」」」
「どうしたのー?」
先程までは会話に参加していた筈のタイガ、サクラ、ツバサの三人が輪に入っていない事に気付いたマキナは首を傾げる
「ネエちゃんって……カナと姉弟なのか?マキナは」
「そうだよー、血は繋がってないけどねー。ネエちゃんはボクの自慢だよ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないかい!マキナ!というか、誰だい?その三人は」
「それにマナツの名前ってナツに似てるけど………」
「アタシとアニキも義理の兄妹だよ!名前が似てるのはぐーぜん!」
「こっちは賑やかなんだぁ〜」
マキナたちに取っては当たり前の事に驚くタイガたち、彼等の世界とこの世界では何かと差異が存在するようだ
「ネエちゃん、この人たちは別世界から迷い込んだ
「なんだって!?ソイツはなかなかに
「「「カナがS級!!?」」」
「何を驚いてんだい」
「きっと、ネエちゃんのすごさに驚愕してるかな」
「違うと思うよ?博士」
またしても当たり前の事に驚くタイガたち、其れに首を傾げるアルベローナ姉弟であるがディンガは相棒の発言にしっかりと突っ込みを放つ
「カナがS級……世界が違うと色々な違いがあるんだな…」
「まさか…お酒をそんなに飲まないとか?素面だと強かったり?」
「それにマキナみたいな弟もいて、なんか面倒見が良さそ〜」
「ネエちゃん、それはそうと二日酔いは大丈夫?」
「安心しな!マキナの薬でばっちりさ!」
(((あぁ……間違いなくカナだ、これは)))
最初こそは自分たちの知るカナとは違うかもしれないと疑っていたタイガたちだが、直ぐに根本的に変わっていないと理解し、安堵する
「あり?なんだろ?これ」
「どうしたの?マナ」
刹那、道端の草を集めていたマナツが何かを見つけたらしく、興味を示す
「あのね、なんか妙な穴があるの。リアンなら、分かる?」
「これは…………ちょっと、わからないわね。ねぇ?ディンガ」
「そうだね、僕も見覚えがないよ」
見覚えのない穴、それを見た途端にリアンは僅かに表情を歪めたが直ぐに惚けた様子でディンガに会話を振る。すると、彼も何かを察したように見覚えはないと口にする
「ん?この穴……なんか見たような……」
「あっ!ツバサが落ちた穴よ!あたし、同じのを見たわ!」
「おぉ〜!そうだぁ!ボク、これに落ちたんだぁ!」
「別世界と繋がる穴……ちょっと興味深いかな」
穴を見た瞬間、自分たちの世界に繋がるゲートを見つけた事に歓喜するタイガたち。其れにマキナは興味を示すが、彼の白衣を何かが引っ張る
「博士、その先に踏み込むのはおすすめしないよ。この先にあるのはタイガたちの物語だ」
「ディンガ………なんか知ってたりする?まさか」
「ノーコメントだ。こればかりは相棒のキミにも教えられない」
「ふぅん?分かった、なんも聞かないよ。タイガ、この先はキミの世界だ……帰るんだ」
今は何も語れないと口にする相棒に何も聞かないと決めたマキナはゲートの前に佇むタイガに声を掛けた
「生まれた世界は違っても、共に帰るギルドは一つ………俺たちは仲間だよな?マキナ」
「とーぜん!
最後に顔を見合わせ、笑い合い、拳を合わせ、互いの健闘を願う。そして、光の勇者は二人の仲間を連れ、ゲートの向こう側に消えていくのであった。この出会いは偶然ではなく、必然だったと後に二人は語る
「……ついに見つけた……別の次元へのゲート……」
彼等のその様子を三人の人影が見ていたが、その時はまだ誰も気づいていなかった。しかし、それはまた別のお話である
kazuki01さん、コラボありがとうございました!今後ともともにフェアリーテイルを盛り上げていきましょう!!
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