ディンガ「因みにだが前回の話は今回の話の裏側だったりするよ」
リアン「ふふっ…みんなは繋がってる部分を見つけられるかしら?」
『マグノリアの町民の皆さん及び近隣の街の皆さん…いよいよ待ちに待った出番が来た…!!え?今から何が始まるかって?そんなことは既に御承知のハズでしょう?お待たせしました!!我が
収穫祭目玉イベント、ミス・フェアリーテイルコンテスト。其れは女性魔導士たちが美しさ、可憐さ、妖艶さ、持ち得る全ての美貌を駆使する女たちの争い。そして、今、正にその熱き戦いの火蓋が切って落とされた
『司会はこの俺、砂の魔導士マックスが務めます!!』
ノリノリで司会進行を務めるはマックス、彼は売り子からイベント関係の司会等のあらゆる行事に大忙しである
『エントリーNo.1!酒に溺れても人には溺れないが座右の銘!その手から繰り出すは摩訶不思議なワンダーランド!彼女の前に敵はない!のキャッチフレーズで御馴染みの
「もう、ネエちゃんが優勝で良いと思うかな」
「博士。其れでは審査にならないよ?コンテストの趣旨を理解しているかい?キミは」
「ネエちゃん以上の美人は存在しねぇかな。マナツがいたら、拮抗したかもだけど、この中だとネエちゃんが一番に
今日も今日とて、最優先は大好きな姉の応援であるマキナの服装は何時もの見慣れた白衣に有らず、その出立ちは「ボクのネエちゃん」という幟を掲げ、「
『さあ………魔法を使ったアピールタイムだ!!』
その声と共にカナは得意の札魔法を披露する為に、自らの周りにカードをばら撒いた。刹那、旋風が発生し、彼女を包み込む
『な、なんと!!カナが水着に早着替えだ!!その手口は正に!正しく!摩訶不思議なワンダーランドとしか形容できなーーーい!!』
「酒代25万に我が愛弟の食費25万……占めて、50万は頂いたわ」
「弟想いなネエちゃんを持ってボクは幸せ者かな」
((コイツらはホントに身内しか見えてねェェェェ!!!))
相も変わらず、行動原理は弟有りきな姉と姉有りきの弟。正にあの姉にして、この弟有りを地で行く関係性、其れは逆もまた然りである
『エントリーNo.2!新加入ながらその実力はS級!!雨もしたたるいい女……ジュビア・ロクサー!!』
「おん?ジュビアねーさんじゃねぇか!ガジル!カメラは何処だ!」
「あん?知るかよ…つーか、収穫祭の為だけにコンテストとか……イカれてやがるぜ」
続いての参加者であるジュビアが壇上に姿を見せた瞬間、一心不乱に食べ物を頬張っていたセイランは手を止め、姉貴分の登場に盛り上がる
「グレイ様に届きますように………ジュビア!脱ぎます!!」
更なる伏兵、ジュビアはカナの盛り上がりに便乗するかの如く、体を水で覆い、水着姿にお色直しする
「はんっ……色仕掛けなんて芸がないかな」
「あんだとゴラァ!先に脱いだのはオメェんとこの呑んだくれオンナだろうが!!」
「ネエちゃんは美人さんだから、何をしても構わねぇかな。美人さんだから」
「博士。二回も言わずとも理解出来るよ」
争いの火種は壇上だけに有らず、その身内たちが火花を散らし、今にも殴り合いそうな程に険悪な雰囲気である
『そして、この人無しに我がギルドは語れない!エントリーNo.3!!ギルドが誇る看板娘!!その美貌に大陸中が酔いしれた!!ミラジェーン・ストラウス!!!』
「姉ちゃん!!今日も輝いてるぜ!漢だ!!」
「ミラは女の人かな」
「博士。其れは言わぬが花だ」
やはりというべきか、ミラの弟であるエルフマンが誰よりも大きな声で応援するが内容が意味不明であり、珍しく突っ込みに回ったマキナをディンガが咎める
「私、変身魔法得意なんで変身しまーす」
刹那、ミラの魔力が高まり、その姿が光に包まれる。看板娘にしてグラビア常連の彼女の人気は凄まじく、そのアピールにも期待が高まる
「顔だけハッピー」
「「「えーーーーーっ!!?」」」
「あはははっ!」
「可愛いからお姉ちゃんポイントをあげちゃうわ」
「キミの行動原理は相変わらずのハッピー重視だね、言わずもがなだろうけれどね。しかし、ハッピーを選択した判断は賞賛に値するね」
「言っとくけどよ、喜んでるのお前たちだけだからな?」
「姉ちゃん………」
ミラのまさかの変化球アピールを喜んでいたのは三猫だけであり、他は実弟のエルフマンを含め、唖然としていた
『さぁ!気を取り直して!エントリーNo.4!〝最強〟の名の下に剛と美を兼ね備えた魔導士が登場だ!!皆さん御存知!我がギルドの女王!!
待ちに待った、妖精女王の名を持つエルザの登場に更なる盛り上がりを見せる観客たち。一方で姉の出番が終わり、既に興味を無くしたマキナはカウンターで何時ものように皿を積み上げ始めていた
「もぐもぐ…」
「博士……キミ、観る気はあるかい?」
「ネエちゃんの出番が終わった以上は観る意味すらねぇかな」
「マキはホントにカナが大好きね……。あたしは、寝込んでるマナのためにプリンでも買ってくるわ」
「お供しようか?マイレディ」
「特別よ?あたしをエスコートする権利を与えるわ」
「では…御手を拝借」
そして、言わずもがなであるが身内の出ないコンテストに興味が無いのはリアンも同様らしく、プリンを買いに行く為にディンガにエスコートされ、街に出掛けていく
『さぁ〜て!次は!エントリーNo.5!ギルドの新参者にして!エルザの大親友!!はしたないが口癖ではあるけれど、実は誰よりもはしたない?魅惑の妖狐!!イッシュ・フラクタル!!』
「余計なお世話よ……ホントにはしたないわ」
五番目に姿を見せたのはイッシュ、軽くため息を吐きつつ、藤色の髪を靡かせた彼女は舞台袖からゆっくりと姿を見せた
『さぁ!アピールタイムだ!』
「アピールね……気は進まないけど、エルザには負けないわ。
気は進まないと口にしながらも、イッシュはその姿を頭からは狐耳が生え、腰回りには九本の尻尾が生え、着物姿の妖狐に変えた
「二尾五尾複合・水晶華天!!」
二本目と五本目の尾を重ね、発生した水の天幕を降り注ぐ雪の結晶と共に美しくも幻想的な空間を創り上げる
「むむっ………さ、流石は我が親友!!やるな!イッシュ!」
「意外……イッシュって苦手そうなのに……」
「なんでもレティが勝手に参加書類を出したらしいわよ。さっき、その辺で泣いてんのを見かけたよ」
「なにその近視眼のある参加理由は!?」
舞台袖ではエルザが親友の活躍に拳を握り締め、意外過ぎた伏兵の登場に唖然としていたルーシィにカナが酒瓶片手に説明する。しかし、まさかの参加理由にルーシィの突っ込みが火を吹いたのは言うまでもない
『お次は!エントリーNo.6!自分以外に可愛い子なんかいるわけねーじゃん!鬼ウケることを探して、日夜イタズラに励む小悪魔イタズラガール!レティ・フラクタル!!』
「いーえい!真打ち登場!親友のマナのためにもがんばっちゃうかんね!ぶいっ!」
誰よりもノリノリで登場したレティは最初から、自身の瞬間移動魔法を使い、舞台袖から一気に中央に姿を表し、軽やかな足取りで着地した後にVサインを決めた
『おぉ!ノリノリだな!レティ!んじゃ!アピールタイムだ!』
「はいはーい!おまかせ!おいでませ!マナツ!アマノ!」
「うみゅ?なになになぁにぃ〜?」
「わっ!レティ!急に呼び出すんじゃないよ!マナは病人なんだよ!?分かってんのかい!!」
得意の瞬間移動魔法を使い、空間を捻じ曲げたレティは医務室に寝ていたマナツ、彼女に付き添っていたアマノを呼び出す
『おーっと!!レティは瞬間移動を巧みに使い、離れた場所にいた筈のマナツとアマノを呼び出したぁ!!此処で参加者ではないけれど!二人についての紹介もしておこう!!いついかなる時も挨拶を忘れずに!挨拶はいつだって元気よく!おはようございますからのいってきます!今日も元気にこんにちは!魔法の都で人気急上昇の美少女ちゃん!その名は
「だからぁ!!その呼び名はやめてってばぁ!!恥ずかしいんだよー!!てか!アタシの決めゼリフ取るなぁ!!」
『そして!これまたギルドの新参者!!敵か?味方か?と問われれば!元は敵でも今は頼もしい味方!ミステリアスクール!!アマノ・フリジア!!』
「アタイはエントリーしてないから、投票すんじゃないよ」
「つーか!レティよりも目立つなし!!」
「マナツが元気で安心したかな」
「おい、そーいやよ。モンキーはどうした?あんにゃろうが騒いでねぇなんて珍しくねぇか?」
「バカ猿の居場所をボクが知るワケねぇ---この気配!マックス!今すぐにコンテストを中止させろ!!!近くにあのヤローがいやがるかな!!!」
壇上ではルーシィのアピールタイムが始まろうとしていた直後、何かに気付いたマキナがセイランからの問いに答え終わるよりも前に司会のマックスに呼び掛ける
『どうした!?マキナ!何を察知し---お前は!!』
その呼び掛けに気付いたマックスは壇上からマキナに呼び掛ける。その表情に何時もの笑みは存在せず、目付きは鋭さを増し、壇上を睨み付けていた
「妖精とは私の事、美とは私の事、そう……全ては私の事……優勝はこの私、エバーグリーンで決定~♡ハ~イ、くだらないコンテストは終了で~す♡」
「くっだらないわね……何がミス・フェアリーテイルコンテストよ。所詮は小娘の集まりでしょ?滑稽ね」
「確か!!えっと…フェルマ!!それに誰っ!?」
その視線の先に姿を見せたのは、緑色の衣服に身を包んだ女性基エバーグリーンと参加者たち嘲笑い、冷めた視線の三毛猫基フェルマ。ルーシィは見覚えのある猫の名を呼ぶが、エバーグリーンのことは知らない為に疑問符を浮かべる
「フェルマ!!エバーグリーン!!お前たち………マナツたちに何をしやがった…!」
「あら、誰かと思えば……何時までも姉離れ出来ないお子ちゃまのマキナじゃない。そうね……見せた方が早いわ、見なさい!フェルマと私の合作よ!」
「は?何を勝手にわたしを巻き込んでんのよ。言っとくけど、石像趣味なんかないわよ」
「なにようっ!!少しは乗ってくれてもいーじゃない!!」
派手な演出を好むエバーグリーンとは裏腹に、常に冷めた態度のフェルマ。極端な反応ではあるが、ラクサス以外には見下した態度又は発言の多いフェルマにしては珍しい反応にも見える
「博士!控室のカナたちが石にされています!!」
「せめて!ルーシィだけでも移動させろ!!手遅れになっちまうぞ!!」
「言われなくても……!
控室の様子確認に向かっていたデウスとエクスからの報告を受け、石化されていないルーシィだけを逃がそうと
「させると思ってんのか?」
「ぐっ……!?」
赤い影の主である赤い機械狼基ガルムがマキナに体当たりを放つ。機械仕掛けの体から繰り出される重量のある体当たりは小さな体を簡単に吹き飛ばし、ギルドの壁に叩き付ける
「博士!!ガルム貴様ぁ!!!」
「笑えねぇジョークだぜ。何のつもりだ?テメェ」
「あん?邪魔モンを潰しただけだろうが。いちいち、目くじら立てんじゃねぇよ」
唸り声にも似た声を張り上げるデウス、口調的には変わらないが僅かに怒気を含んだ声色のエクス。二体の声に対し、ガルムは冷たい反応を返す
「どーなってやがる!!あの金髪ねーちゃんが石に!?なんだありゃあ!!」
壇上の様子を見ていたセイランが叫び、観客たちの視線が一気にルーシィに向いた。しかし、彼女の体は物言わぬ石像に成り果てていた
「バカタレがっ!!今すぐ元に戻さんかっ!!」
「ソイツは出来ねぇ相談だぜ……なぁ?フェルマ」
「そうね。わたしたちの勝手な一存では判断出来ないわ」
怒りを露わにするマカロフに対し、ガルムが妖しく笑うと便乗したフェルマも嘲笑った後に壇上の中央部に視線を向ける
「よぉ………楽しそうなことしてんじゃねぇかよ。だが、祭は始まったばかりだ………遊ぼうぜ?ジジイ」
雷鳴と共に姿を見せた金髪の男、その名はラクサス・ドレアー。信じたくなかった、それでもマキナは奥歯をぎりっと噛み締め、拳を握り締める
「ラクサス…………金輪際、お前を兄だなんて思わない………お前はボクが斬る」
「マキナ……随分と吠えるようになったじゃねぇか……いいぜ、相手してやるよ。バトル・オブ・フェアリーテイルの開幕だ!!!」
兄と呼んだ男を前にマキナは刃を抜き、弟と可愛がった少年を前にラクサスは高らかに開幕を宣言する。そして、これが彼等の命運を分つことになろうとは誰も知らなかった
「マキナ……一人で抱え込むなよ。俺たちでやるんだろ?よし、景気付けに言っとくか」
「ナツ……うん」
感情に支配されていたマキナを呼び戻したのは、意外なことにナツだった。諭され、我に返ると自分の頭に手を置く彼を見上げる
「「燃えてきた」」
バトル・オブ・フェアリーテイル、そして因縁の対決!目白押しな対決から一フレームも目を逸せない!!!勝者は誰だ!!
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