レティ「は?別にレティは恋とかにキョーミねぇし」
バレル「釣れない態度がまた堪らない。好きだ」
トリガー「認めねぇ!俺はお前なんか!」
「スコルくんも連合軍に参加してたんだ……お久しぶりです」
「おう、収穫祭以来だな。にしても、オメェが魔導士だったなんてな〜」
親しそうにウェンディと呼ばれた少女と会話するスコル。その姿を傍観していたマキナたちは衝撃にも似た戦慄を覚え、空いた口が塞がらない
「マキナ!スコルに女の子の知り合いが!!ありえないよ!だって、あのおバカスコルだよ!?」
「落ち着くかな、マナツ。これは夢だ、夢に違いない……だって、あのバカ猿が誰かを覚えてるなんてのはありえねぇかな」
「ウェンディ?なんか聞いたような名前だな……気のせいか?」
「まさか、スコルに女性の知り合いがいたとはね。キミは知っていたかい?リアン」
「知ってたとしても微塵も興味がにゃいわ」
「つーか、そんなに驚くこと?スコルにだって浮いた話の一つや二つもあんじゃね?」
「「「それはない」」」
信じ難い状況に驚くマキナたち。その様子に助け舟を出すレティだったが、返ってきたのは真っ向からの否定。ナツは何か思うところがあるらしく、首を左右に捻っているが違和感に気付くことが出来ない
「これで全てのギルドが揃った」
「進めんのかよっ!!」
「このおじさんのポテンシャル半端ねぇかな」
「おじじみたいにハゲチャビンなのにかんろく?がすごいよねー!」
「マナツ!失礼だから、頭をぺしぺしするのはやめなさい!すいません!この子、ちょっと距離感が近すぎるんです!言って聞かせておきます!」
突っ込みを放つグレイとマキナを他所に無邪気なマナツはジュラの頭を音が鳴り響くように叩いており、妹分のやらかしにルーシィは彼女を引き剥がす
「この大がかりな討伐作戦に、こんなお子様一人をよこすなんて……化猫の宿はどういうおつもりですの。最も妖精の尻尾の方がお子様率は高いようですけれど」
「言われてっかな。バカ猿」
「オメェだろうが!バカもやし!」
「もぉ〜!ケンカはよくないよー!二人は子どもだなー!」
「もっと、レティみてぇに大人になれし」
「言っとくけど、アンタら全員がお子ちゃまよ?分かってる?おチビちゃんズ」
矢継ぎ早に子どもという自覚がないマキナたちに間髪入れることなく、放たれたルーシィの鋭い指摘。目と口を開き、明らかにウソだろ!?と言わんばかりの驚愕を見せていた
「自覚なかったんかい!?どんだけ、愉快なのよ!!アンタたちは!!」
「子どもとか大人とか差別は良くないかな」
「全くだぜ。魔導士に年齢は関係ねぇだろ」
「うんうん。下町のポポロとピピラもあの歳でパン屋さんに就職したもんね!」
「レティが聞いた話じゃ、次はピザ屋に転職するって話だし」
「毎度のことだけど、誰よ!?それ!」
妖精側の年少組の所為で、本筋に戻りかけていた話題は更に脱線を始める。その間もウェンディは「仲間はずれにしないでください……」と消え入りそうな声で呟きながら、自分を抱き止めるスコルに身を任せている
「ちょっと!そこのバカオス!ウェンディから離れなさいよ!」
「シャルル!?スコルくんに失礼だよ!」
「おん?オメェもいたのかよ」
「ふんっ…!」
突然、姿を見せたのは白い猫。名をシャルル、スコルがウェンディと出会うきっかけにもなった言葉を話す二足歩行の猫である
「おや、以前に聞いた白い猫とは彼女らしいね」
「ああ、スコルが会ったとかいう?ふぅん?この子がねぇ……あら?ハッピー、どうしたの?」
いきなりの登場に全員が「「「ネコが増えた!?」」」と驚く中、ディンガは冷静に彼女を分析し、リアンは興味なさそうにしながらも観察した後に弟分が服の裾を引っ張ったことに気付き、声をかけた
「リアン。おいら、今なんかね衝撃が走ったんだけど……これが恋なのかな」
「…………大変よ!ディンガ!!ハッピーがおかしいわ!!医者を呼んで!」
まさかの耳を疑う発言。リアンは弟分の発言に頭が真っ白になり、即座に我に変えると隣に佇んでいたディンガに医者を手配するように促す
「キミは過保護だね。ハッピーも男だよ?恋くらいはするさ」
「にゃにをトンチキなことを言ってんのよ!!ハッピーはまだまだ子ども!恋なんかお姉ちゃんは認めにゃいわ!」
「おいらはハッピー。よろしくね」
「ぷいっ…」
「しつけがなってねぇな。女はこれだからいけすかねぇ」
「キミも女性だろう?」
取り乱す恋人ならぬ恋猫に対し、冷静な兄貴分であるディンガは弟分の成長を嬉しく思いつつ、シャルルの態度に難色を示すトリガーを咎めている。気配り上手な相棒を持つが故に、彼もまたなかなかの気配り上手であるのは明白だ
「スコルくんのお友だち……ですか?みなさん」
「お友だちなワケあるかっ!こんなもやしに絶壁にたぬきが!」
「「「やんのかっ!!バカ猿!」」」
「はしたないわよ、チビたち」
「そうよ!言ってやってよ!イッシュ!」
「ルーシィもはしたないわ」
「なんでよっ!?」
お友だち発言から怒りを露わにしたスコル。その聞き捨てならない自分たちの呼ばれ方に抗議するマキナ、マナツ、レティの三人をイッシュが咎める。それを見ていたルーシィが野次にも似た同意を示すが、まさかの自分も咎められるという結果に突っ込みを放つ
「わ、わたし…その…戦闘はあんまりですけど……みなさんの役に立つサポートの魔法いっぱい使えます。だから仲間はずれにしないでください〜!」
「大丈夫よ。ウチには物質魔法しか使えないが売りのバカ科学者がいるし、似たようなもんよ」
「わぁーなんか、今日のルーシィは辛辣だねー。流石にボクも傷付くよー?今度の休みに冷蔵庫の冷却機能を最大パワーしか出ないように改造しておくから、寒さに苦しんでガチガチに凍え死ぬといいかな」
「だから発想がエグいわ!!」
仲間はずれにしてほしくないウェンディは健気に自分の使える魔法をアピールし、存在感を示そうとする。その姿に小さな科学者のアイデンティティとも呼べる得意魔法を否定し、指差したルーシィに間髪も入れない間に御約束の物騒な発言が放たれた
「ウェンディだから、ウーちゃん?ウェーちゃん?どっちだろー?」
「マナのあだ名って安直すぎね?前々から思ってたけど」
「えーっ!?ひどいよ!レーちゃん!」
「ウーちゃん……ちょっと可愛いです」
「わぁー!ウーちゃんとは良い友だちになれそー!アタシはマナツだよ!マナって呼んでね!」
「う、うん!よろしくね?マナちゃん」
「ナツ!マナにまた友だちが出来たわ!」
「おぉー!よかったな!マナツ!」
「うん!」
一触触発していた雰囲気から一変。花が咲いたように笑うマナツの放つ癒しのある空気に和やかな雰囲気に包まれていく
「それでだ、博士。今回の連合はどういった集まりなんだい?」
「うん?あぁ、話してなかったかな。こっから北にあるワース樹海に古代人たちが封印したニルヴァーナっていう太古の魔法が復活するのを阻止するんだよ」
ディンガの問いに対し、頭のゴーグルに触れたマキナは異名の
「どんな魔法なのだ?マキナ殿」
「う〜ん……ソイツはちょっとわかんねぇかな。古代書物を調べては見たけど、これと言った記述がなかなかどうして、見つからなかったかな」
「ふむ、マキナくんも知らない魔法となるとかなりの厳重な封印が施されているようだ」
「おやっさんも知らねぇのかよ」
「一夜パイセンも知らないなんて!」
「そんなまさか!?一夜のダンナが!」
「別に知らねぇのは恥ずかしいことじゃねぇからな?一夜のオジキ」
「なんでコイツらは毎度毎度、バレルみてぇに呼び方を統一しねぇんだよ」
博識なマキナの知識にも存在せず、あまつさえ一夜も知らないという現状にバレルとトライメンズが戦慄する。その様子を傍観していたトリガーは自身の相棒以外は呼び方に一貫性が無いことを突っ込んでいた
「
「ああ、それはデウスとエクスに調べさせたよ。ヒビキさん、写真ある?」
「用意してあるよ」
エルザに問われたマキナはトライメンズの一人であるヒビキに呼び掛け、
「毒蛇を使う魔導士コブラ、その名からしてスピード系の魔法を使うと思われるレーサー、天眼のホットアイ、心を覗けるという女エンジェル、そして、この男は情報は少ないけど、ミッドナイトと呼ばれてて、最後に奴等の司令塔のブレイン。其々がたった一人でギルドの一つくらいは潰せるほどの魔力を持ってるって話かな」
「ギルド一つを潰すだぁ?あんのガジルとセイランのボケナスみてぇのが大量にいるみてぇなもんか!?」
「考えたくはないけど、そんな感じかな。バカにしては良い意見だね」
「誰がバカだ!?」
冷静に状況を解説していくマキナ、その姿は身形は少年だが一人前の魔導士兼科学者。正に司令塔ここに在りと言わんばかりの優秀な頭脳派魔導士である
「……あたし、帰りたい」
「ルーねぇは帰るのー?がんばろよー!ねっ!ウーちゃん!」
「へ?あ、あう………えっと……戦うのは得意じゃないですけど……マナちゃんやスコルくんと一緒ならがんばります…!」
「おう!がんばろーぜ!ウェンディ!」
「ひゃう!?」
「ちょっと!!ウェンディに触らないで!バカオス!」
「ぐもっ!?なにしやがる!白猫!!」
元気が有り余るマナツとおどおどしているウェンディ、意外にも良いコンビかもしれない彼女たち。そして、ウェンディの保護者であるシャルルと歪み合うスコル、此方もなかなかの良い関係だ
「リアン〜!スコルがおいらの恋路を邪魔してくるよ〜」
「可哀想なハッピー!お姉ちゃんが慰めてあげるわ!ちょっと!ウェイター!お魚を持ってきなさい!」
「かしこまりました」
「キミのために素晴らしいお魚を調達してくるね」
「別に魚よりもお前の方が綺麗とかは思ってねぇからな」
「僕の許可無しにリアンに近付くと容赦はしないよ?」
今日もハッピーを全力で甘やかすリアン。その様子にトライメンズは彼女のためにと、傅くが一匹の赤猫が巨大スパナを片手に脅しをかける
「あの青猫のどこに可愛さがあんだよ。目玉腐ってんのか?お前」
「黙ってなさいよ、ちんくしゃ」
「リアンが何時ものリアンじゃないよ〜!」
「あんなリアンやだぁ〜!」
「博士。恋人が変わった時はどうすればいいかを教えてもらえるかい?」
「知ってるワケねぇかな」
いまいち、纏まりに欠ける連合軍!しかし!敵は既に入り込んでいた!?マキナたちはそれに気付けるのか!!
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