なあ暑いからってさ俺の家に来なくて良いだろ」
「エアコンあるのが悪い」
「別に良いけどほぼ毎日の様に涼みに来てるやろ」
「君の配信の邪魔はしないから良いよね」
「まあうん...はい」
念願のデスクトップPCを買った俺は毎日配信してた。成長動画みたいな感じだが、意外にも人が来る。小学生がネット配信してるのが珍しいんだろうな。次は何弾こうかな
「ねね、あれ弾いてよ君が良く鼻歌してるやつ」
「別に良いけどちょっと待って弾き方忘れたから調べて良い?」
こっちにあるかなぁゲーム関連一切調べてねえから不安だな。頼むこっちの世界にもあってくれ!rowdy rumbleと検索して検索欄を見てみるが、ヒット無し。マジで言ってんの?あ、もうクッソ萎えた。無印はあるよな?あ、こっちもないっすか。俺の青春はこっちには無いようですお疲れ様です。・・・待てよ?まだ発売してない可能性がある。数年後にはあるって考えた方がまだ、まだ良いな!ポジティブは大事。
「ギターかピアノどっちが良い?」
「ギター」
「了解うる覚えだけどやってみるわ」
何故かあの曲だけ頭の中でずっと残ってるんだよ、トラウマのせいで。あんの槍兵だけは許さないからな?
ギターの弦を抑えながらピックを振る。繰り返しの曲だが、なんだかんだ思い出補正が強いから弾いてて楽しい。思い出補正あるヤツって全部、良いよね。1分弱ぐらいで終わるから直ぐに弾き終わってしまう。少しだけ、物足りない。
「はい、終わりです」
「短!」
「ゲームの曲だし短くなっちゃうのはしゃーない」
「そんなもんなの?ゲームやった事無いから分かんない」
「面白いよーゲーム。熱が入ったら一生やってられるから、モチベなくなったら急激にやらなくなるけど」
「ちょっとやってみたい」
「今度俺と友情崩壊ゲーするか」
あ、そうだ星野にこれ渡すの忘れてた。
「はい、これ」
「メルアドとパスワード?」
「そ、俺のチャンネルを一番最初に登録したアカントだから無くさないでね?好きに使って良いし使わなくても良いしで、お好きに。」
「無くさないよ!ファン1号だからね!」
それ関係ないだろってツッコミを入れつつ、次の曲を弾くか。配信してないからだらけながら考える。あれ弾くか!トウキョウ・シャンディ・ランデヴ。難しいけど楽しいんだまたこれが。
「確かこの音だよな?OKこれだ」
頭の中にあるメロディーと合わせて音程をちょっとずつ修正をしてけば、ビンゴー!
「冗談じゃ、ないないわ!トウキョウ・シャンディランデヴ!その時が来たって如何にもなんないぜ」
「曖昧な本当メランコリ化するだけ、あたしを掻攫って今テイクオンミーYES!」
「おー!町とか行ったらよく流れて歌だ」
「え?そうなの??」
「そうそう街中だと何処行っても流れてるイメージだよ」
「はえーすっごい」
この曲あるんだ...てっきりまだ出てないと思ったんだけど、あるやな。俺が好きな曲案外あるのか?調べてみよ。
「今度一緒に行く?」
「めっちゃ行きたくないんだけど」
「ね?行こうよ」
「NO!」
「ね」
「NO!」
「じゃあ来週の土曜日ね」
「NO!」
街中にあるベンチに座って休憩。何で俺気付いたら星野と出掛けてるんだよ、ポルナレフでも何起こったかわかんねぇよ。何?次はスタバ?あそこ呪文唱えて客を倒す店だろ。行きとうない行きとうない!おい、引っ張んな!行くから、行きますから。
「俺なんでも良いわ」
来た事無いから何注文すれば分からん。星野に頼もう。はい、2千円渡すから行ってこいよ。何で2千円ってお前の分もだよ金欠だってぼやいてたろ、学校でさ。良いから良いから、はよ行ってきなさい。初めて店に入って周り見てみたが、カップルとノートPCと睨めっこしてる人が大半だ。こんな感じなの?もっとパリピ達がパリピしてるかと思ったんだけど案外普通やん。俺の偏見だったようだすまんな。
「はい、ダークモカチップクリームフラペチーノ」
「何だって?」
「ダークモカチップクリームフラペチーノだって。日本語わかる?」
「呪文やんそれ。誰が考えたんや。ついでに罵倒すんのやめてね?」
「さぁ?」
星野からダークなんとかを受け取って飲んでみる。意外に美味しい。チョコレート風味でクリーミーで、勿論孫にあげるのはヴェルタースオリジナル。
「次は何処行こうかな」
そんな事を呟く星野に対して俺は付いてく事しか出来ないだろうな。友達を置いて先に帰る事は出来ないもし先に帰ったら、星野に何されるかたまったもんじゃない。よし!っと意気込みを入れて次はアクセサリー見に行こうって言われたからモカを飲み干して、ゴミ箱に捨てて店を出る。
「もう飲んだの?」
「持ってても邪魔だし」
「どうせなら一口欲しかったなぁ」
「次の機会な」
「次も行ってくれるんだー」
「やっぱ無し」
ニヤリと悪い笑みを浮かべて星野の目の星?が普段より輝き、決まって俺に何かする合図。なので一歩下がる。星野のがまた一歩と距離を詰めてくる。
「うぉ!?」
星野に突然腕を引っ張られて、出来寄せられる様な形になった。耳元で囁かれる
「危ないよ。ちゃんと後ろも見なきゃ」
「す、すまん...」
耳が敏感過ぎてヤバいのと頭がバグって、心臓が五月蝿い。星野の顔を少しだけ見てみると目の星が黒く、濁った様な気がした。後、星野はイケメンかもしれない。
「なんかあれだし、良いアクセサリーあったら買うよ」
「本当に?」
「運営からの詫び石だよ」
「なにそれ」
「ソシャゲの闇」
何言ってんだコイツって顔してるけど、君もやれば分かるよ?まぁ、慌てず騒がず置いといて、さっさと見に行こうか。
「そうそう中学生になったら部活とか入るの?」
「部活は良いかなーやりたいのないっていうか面倒だから。そういう星野は?」
「私もないなぁ。これ見てよこのうさぎ可愛い」
10分、20分ぐらい適当にみて周りながら星野のが商品棚にある手に取って俺に見せてくる。昔のアニメのなんだっけ?コジコジ君みたいな顔してるうさぎのピンバッチ。かわいい...のか?いや可愛いだろうな知らんけど。
「それにするか?」
「これにしようかな。なんかごめんね?奢ってもらちゃって」
「んあ?別に良いよ」
ついでにキャップも買うか。日差しが鬱陶しいから丁度良いか。適当にグレーと黒を選んでレジで会計を済ませてグレーのキャップを星野に被せる。
「わ!?」
「後コジコジ君も」
「そんな名前あったっけ?」
「いや嘘だけど」
「嘘かい!」
「そうだよ」
「くふっその、その言い方ダメ!笑うから」
笑いを堪える星野がキャップを深く被り、表情が見えない。偶に普通の言葉でも声のトーン変えるだけでもアホみたいに笑う事あるよね。分かるよ?でもね。俺の事パンチしてくるのだけやめような?俺君のサンドバックじゃないよ?うっ!くっそ腹がいてぇ....ダークなんとかで腹壊したか?とにかくトイレに行かなければ。
「すまん腹痛いからトイレ行ってくる」
「いってらっしゃーい」
ああ。死ぬかと思った。普通の腹痛ならまだ良いけど冷や汗と、滅茶苦茶痛い時があるのが勘弁してほしい。んで、星野は何処行ったんだ。30分ぐらい篭ってたから一人で回ってんのかな。取り敢えずベンチに座って、戻って来たら別の店でも行くか。
「おーいたいたお腹大丈夫?」
後ろから良く聞く声が聞こえたから振り返る。
「大丈夫じゃないあれは二度と経験したくない」
「なら帰る?」
「いや、もう少しどっか行ってから帰るか」
「ん」
丁度星野の顔が見える位置に居たから、星マークが黒くなってるのが見えた。なんかあったんか?一人でいる時に。聞いても良いが、やっぱやめた。面倒だから。
「んじゃ次何処行くよ」
「適当に歩いて、入りたい所あったらで良いじゃない?」
「それで良いか」