今回を全部書こうと思ったら合計一万字超えたので前後編で投稿します。
そしてすみません、今回戦闘ありません(は?)
いや許してください何でもしますから。
感想
ピンコロさん
ありがとうございます!
誤字報告
variさん
ありがとうございます
どうも皆さん、私は帝国軍魔導中佐、ターニャ・フォン・デグレチャフと。
弟のアーデルハイト・フォン・デグレチャフです!
今は、弟ともに北洋艦隊母港のキィエール軍港へ到着し、艦隊旗艦司令部へ向かっている所です。
周りを見ると決選の空気に浮ついているのか、まるでお祭り気分であります。
軍事的ロマンチシズムに酔っているのか、勝利の美酒に酔いたいのか。
だが、それゆえの戦意の高さも感じられます。
見渡す限り湾内の交通秩序も帝国らしく能率的に監督されている。
こうやって、秩序が保たれているのも戦意の高さのお陰による物か。
確かに、戦意が高ければそれだけ個々人が帝国軍人としての自覚を高く持ち、軍人として醜態を見せれないという心情の下規律が保たれている。
そして数多く停泊している戦艦や巡洋艦、そして兵員の方に目をやる。
そうだ、我々はこの北洋艦隊の全ての艦艇、全ての兵員の先陣を切るのだ。
責任重大だ、我々が失敗すれば、この作戦は無に帰すのだから。
艦隊旗艦司令部内の作戦会議室に定刻より少し早めに到着した我々は時間になるまで席に座り待機する。
軽く周りを見渡してみるが、海軍服に身を包んでいるが元海賊らしい出立ちが醸し出されている士官に貴族の出らしい華やかで整った顔立ちの士官など…わりかし多種多様な人材が揃っている。
特に一番目を引くのは議長台にいるどこぞの宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長に似た白い髭をしたまさに猛将と言うべき艦隊司令長官だろう。
あの見た目で戦艦に乗り大艦隊を指揮すれば、なかなか様になるだろうな。
「姉さん姉さん」
「ん?どうしたアーデルハイト」
「もう直ぐ時間です」
そう弟に言われ、手元の懐中時計を見ると定刻まであと三十秒と表していた。
「ん?ああ、そうだな」
カチ、カチ、と時計の音が響く。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「定刻になりましたので、これより会議を始めさせていただきます」
場所は変わってここはアルビオン連合王国の首都ロンドンにある連合王国議会。
「…」
「…これをどう見る」
カチ…
「…」
カチ…
そこでは、
首脳達の顔色は悪く、開始から小一時間ほどは時計の針の音が議会にいた者達全員に聞こえるほどの沈黙が続いていた。
その国からの通達の一文は、『貴国ハ我ガ同盟国トノ戦争ニ間接的ナイシ直接的ニ加担シテイルトノ報告アリ。当該行為ヲ確認スル場合、即座ニ行為ヲ中止スベシ、マタ、貴国ノ当該行為ヲ確認シタ上、中止ヲ勧告セズト認ムル場合、即座ニ貴国ニ対シ必要ナ対応ヲ取ル。尚、コノ電文ニ対スル返答期限ハ今日中トスル』
その沈黙を破り、国防大臣が口を開く。
「明らかに、帝国との戦争から手を引け、さもなくば…分かっているな。という脅迫でしょうな」
「全く…、偵察によれば既に彼等は遠洋に戦艦三隻、重巡洋艦二隻、空母一隻から成る艦隊を配置している、この通達への対応次第ではその艦隊に砲撃を仕掛けられるだろう」
「それだけじゃない、彼の国には我々の工場が数多く存在する上、そこから経済制裁など喰らえばひとたまりも無いだろう」
「クソ!どうすればいい!!」
「というか皇国は何故戦艦三隻を擁する艦隊を近海に配置できた!?王国海軍は何をしていた!」
彼等は思わぬ方向からの恐ろしいその攻撃の内容に戦慄し、彼等は狼狽するだけで何をすべきかわからなくなっていた。
「今そんなことはどうでもいい!!今議論すべきはこの議題についてだ!」
「っ…やはり、レンドリースや借款を続けるべきだ!確かに秋津洲の脅威はあるがそれよりも我々の眼前にある覇権国家の樹立を防ぐべきだろう!」
ある議員が強硬に主張するが、それもまた否定される。
「それをした先にどうなる!もし、借款やレンドリースを続け、目論見通り帝国とフランソワが共倒れになったとしてその後の国家の経済をどう動かす!?」
「そ…それは!帝国からむしりとれば良かろう!」
「それが!彼の国!
「ぐっ…」
そう、海軍に帝国との同盟国…で連合王国との関わり…。察しのいい人ならお気付きだろうし気付いてなかった方もここで気がついたであろう。その通達は秋津洲皇国によって送られた物である。
ターニャ達の目論見、それはフランソワ…、恐らくレガドニアにも手を加えているであろう連合王国の支援を秋津洲皇国に打ち切らせることだ。
なぜ秋津洲皇国であれば打ち切れさせれるのか?
それは皇国が技術ライセンスや資源を大量に海外に流していることが大きいだろう。それはもちろん連合王国も例外ではない。と言う事は、皇国がその気になれば輸出が止められるし、ライセンスだって使用不許可にできる。
尚、武力でその資源を奪うことも出来るだろうと考えるだろうが秋津洲皇国はアジア唯一の列強、ヨーロッパから向かうには陸路はシルクロードを使った超長距離行軍をしなければならず、時間が掛かる上補給線に甚大な被害を与える。その為必然的に使うのは海路になるが…、秋津洲は世界三位の海軍大国、艦船で行ったところで皇国海軍になす術も無く蹂躙される。
そして話は戻るが彼等は今究極の選択を迫られている。
秋津洲皇国の警告を無視し、彼の国も敵に回してまで帝国と戦うか。もちろん皇国はこんな警告を出してくるぐらいだ、この選択をしたら皇国は帝国の支援をするだろう。
彼の国の警告に従い、レガドニア協商連合やフランソワ共和国を見捨てて国家の生存を図り覇権国家の樹立をただ傍観するか。
そして、彼等がとった選択は…。
>警告を無視して帝国と秋津洲両方と戦うぞ!
警告に従って、国家の安全を守ろう!
警告を無視して帝国と秋津洲両方と戦うぞ!
>警告に従って、国家の安全を守ろう!
警告を無視して帝国と秋津洲両方と戦うぞ!
>警告に従って、国家の安全を守ろう!
「…背に腹は変えられまい。皇国の警告に従って、我々はこの戦争から手を引こう。レガドニアやフランソワには申し訳ないが…、認めざるを得ないのだ、我々は戦わずして負けたのだと」
首相がそう言った、彼自身、苦虫を噛み潰した顔でその判断をしている。彼にとっても認め難い事なのだろう。
もう、其処にかつて世界の海を外交や武力で支配した王国の姿はなかった。あったのは、完全に外交上の主導権を奪われ、昔、連合王国に隷属していた国に完全に敗北した姿であった。
アルビオン連合王国、世界大戦から後退。
因みに、この判断に至った理由として大きいのは経済制裁でもなく断った際の目に見えた脅威があった事だろう。
秋津洲皇国は近海…、それも恐らく皇国戦艦の主砲射程圏内に艦隊を配置し、断った際に砲撃することを明らかな意として連合王国に見せつけた。
だが、秋津洲皇国の目論見は少しズレていた、皇国は王国はこの警告に対して悩み、期限の延長を要請してくると思っていたのだ。
その内に、艦隊は移動し地中海にてイルドアの軍港で待機していた皇国上陸部隊と合流しフランソワ南部から上陸し、ライン戦線まで進軍し帝国軍と合流する手筈であった。
因みにこれを皇国側は上陸時に帝国軍上層部へ連絡することで思わぬ援軍として帝国を助けることを目論んだ。
だが、筆者が考える限りこの戦略中々にガバい、あの連合王国がいくら列強相手とはいえ下手に出る前提で話してるし、一番の問題は上陸時に帝国軍に伝えた所で、いくら強化された連絡通信網を持つ帝国とは言えそう素早く簡単に前線に連絡が行くかどうかで言われると難しい。(筆者の感想です)
そして一番の問題その状態は何か、奇襲である。
確かに、フランソワは奇襲により崩壊するだろうが…。
それで起こるのは何か?
突如現れた国籍不明、正体不明の大規模武装組織の奇襲的参戦による戦線単位での大規模な指揮連絡系統の混乱を招きかねない。
最悪の場合混乱した指揮系統により帝国軍西方方面軍が秋津洲皇国の援軍をフランソワに出されたどこからかの義勇軍と誤認し戦闘が起こる可能性もある。
それこそ、取り返しの付かない事になってしまうだろう。
因みにこの戦略を考えたのは誰か?皇国軍部の大馬鹿者代表、牟田口である。
あいつか…と思った皆さんその通り。
そして牟田口ってだぁれ?って方、簡単に説明すると…。
才能がない癖に声ばかりデカく、その所為で後方から味方を邪魔しまくった無能戦犯参謀である。
主な罪状を挙げると…。
・インパール作戦にて圧迫された補給線のまま強行的に侵攻(尚彼自身も補給に問題有りとしていた模様)
・補給問題を無理やり解決しようとして一時は上手く行くも敵補給拠点制圧を命令せず失敗。
などである…。
というか牟田口の場合どちらかと言うと悪運が強すぎて裁かれきれていないのである。
[side:秋津洲皇国]
連合王国近海の戦艦長門艦橋にて、首元には少将の階級章を付けた少し生活感のある皺のできた黒の海軍服に身を包み、煙草を咥えたタレ目で少しばかり顔に皺のできた一人の男がいた。
「艦隊司令殿、連合王国から返答です」
「なんて言ってたんだい?」
「『貴国ノ通達ヲ受諾、当該行為ヲ確認シタ為即刻中止セリ』とのことです」
「ふむ、やっぱりそうかね」
「やっぱり…とは?」
「いやぁ、あの牟田口の考えたことだからこうなると思って」
その垂れた目で電文を確認し、渡してきた士官に返す。
「なら、帝国の海軍に連絡してくれるかね?『我ガ艦隊ハグレナリ、貴艦隊ノ所属ハ如何ナルヤ?』と」
「は!」
バタバタと士官が艦橋から退出し、彼は一人で考える。
「(まぁ、牟田口が考えた作戦にしちゃまだマシな方だなぁ。ちゃんと補給の事も考えてたモンだから)」
「なぁそうだろう、長門よう。暴れようじゃないか」
彼はその垂れ目をある方向に向ける、その双眼は、
To Be continued…。
お読みいただきありがとうございます。
さてさて、ついに手を出してきた秋津洲皇国。
ちょと無理矢理だったかな〜…と思ってしまったり。
そして長門の艦長…一体何丸さんなんだ…!
ではでは今度は後編で。
幕間ネタ
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ターニャとアーデルハイトのイチャラブ
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アーデルハイトとバートリー少尉
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総統閣下シリーズ
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連隊各中隊長ズの何か