最近、漫画版12巻以降(特にほぼオリジナルの秋津洲編)のプロットを再度ネリネリしていますが…。
エースどうしよう。
では、どうぞ。
「ああ、別に今すぐと言うわけでは無い。だが…、いつか来るべき大戦の為に予防しておいて損はないと思うが?」
流石にそうか…と参謀達は内心安堵し、胸を撫で下ろす。
だが、皇帝陛下が言ったのだからいつか…それもいつか絶対にこの希望を通さねばならんのだろう。
そして、大戦のことはすでに皇帝陛下の耳にも入っているのだと、参謀達はある意味で事の重大さを再認識する。
「…皇帝陛下」
戦務参謀のオットー・フォン・ギュンシェ中将が質問をする。
「大元帥だ」
訂正を求められる、彼はこれでも元軍人。昔、皇族でありながら帝国陸軍で活躍し、政権闘争であったプロイツェン内戦を収束させた本人で有る。
だからこそ、軍隊では階級名で呼ばれる事を求めているのだろう。
「…は、大元帥閣下。理由をお聞きしたく思います」
だが、彼らにとっては大元帥=皇帝陛下で有るものの、我らが皇帝を階級で呼ぶのは苦手意識を感じるのだろう。
「そうだな…、彼女は見たところ前線で暴れ回ってもらった方が向いていると考えた。なら、戦術単位で扱える最大規模の師団を預ければ、我々にとって最も心強い味方になると考えたが?」
「…」
その言葉に議場がまたもや鎮まる。
彼らも理屈の上ではそれが一番いいと考えている、が、各方面の戦略予備を鑑みるとそれがままならないのが現実だ。
だが、皇帝陛下からの実質的にやれとの指示が出ればそんなことも言っていられない。
なので、ここからは既存戦力を如何に遣り繰りして師団…ないし旅団を結成することにシフトして行く。
「まぁ、期間は設けないものとするが彼女らの望み次第だが旅団ぐらいあげてやっても構わんと私は思う。では、私はこれで」
カツカツと靴の音を鳴らし、皇帝陛下が議場から退場する。
退場後、戦務のゼートゥーアが口を開く。
先ほどから殆ど喋っていないので少しばかり唇が張り付いている。
「…この様に、彼女らに師団…ないし旅団を持たせる事について議論させていただきます」
「私自身、反対ではないのだが…、いかんせん数が足りない、どう抽出する?」
「…彼女らの希望次第ですな。いくら何でも、これは彼女…いやあの姉弟の意見を聞く他ないだろう」
通常…というか普通の軍組織であったならこんな佐官に対する希望という異例すぎる選択は取らないだろう。
だが、今回はそれ以上に慎重な判断を要した。ウィルヘルム三世はどこから聞いたか双銀の活躍を知っているし、幸か不幸か彼女らの希望も聞くと公言していた。
なら、双銀が実質的な拒否をすればさしもの皇帝陛下も諦めてくれるだろうと踏んだ。
彼らは、知らず知らずの内に帝国の軍部で脅威的な発言力を持っていたのだった。
「とりあえず、現状の戦略予備はいかほどか?」
「北方方面軍が一個旅団、東方方面軍が二個師団、南方方面軍が二個師団半と行ったところか、中央軍はほぼ全て西方の方に出払っている」
「そう考えると、西方ラインの早期決着が望まれるな」
「はい、一番余裕のある南方方面軍を中心に抽出、臨時編成の混成師団を組むのがいいでしょう」
臨時編成の混成師団。
聞こえだけは格好良い。しかし混成かつ臨時編成の師団など緊急時に指揮連絡系統がままなら無くなって総崩れになる危険性を孕んでいたが、それしか方法が現状無いが為の苦肉の策であった。
「とりあえず。この議題は双銀達が到着するまでお預けだ、次の議題に移ろう」
今回はこちらの議題が本題、その議題とは…。
『膠着したライン戦線の打破』
現状、ルールゥ工業地帯を背にした帝国軍西方方面軍は中央軍の支援の元、最前線で時間稼ぎしている内に強化された情報通信網と少し後方に設置した頑強な防御陣地によって強固に防衛していた。
この方法により、戦線の一部が2キロほど後退したが現状被害も少なく防衛できている。
だが、これは実質的に負荷を少し下げた消耗戦であり、長期的に見ればいつか破られることは明白だった。
なので、この戦線も短期決戦によって、我が軍が消耗し切る前に決着を付けようと考えていた。
そう、その考えに行き着いたが言いもののどうやればそれが出来るのか、そこが議題だ。
長く思案し、色々な案が出た中、解決策とも言える案が出た。
あの大規模な防御陣地を放棄、それを囮にして、そこに吸い寄せられた敵兵士を殲滅し、敵の戦争継続能力を粉砕…、すなわち陣地ではなく兵を目標にした戦闘を展開することで敵の継戦能力そのものを破壊する案が出た。
だが、それをするには大規模な戦線移動をする必要があるし、それをする内に敵に攻撃されては意味がない。
そう、帝国は自らの陣地によって自らの首を絞めていたのだ。
その中、ある一人の作戦将校が提案をする。
「提案、敵の戦力が少ない係争地から浸透し、膠着した戦線を大規模に包囲することで戦線丸ごと包囲する作戦を考えます」
「ほう?」
彼の名前はエーリッヒ・フォン・マンシュタイン、元々東部に存在したオストランド共和国との戦争、オストランド紛争にて司令官を務めた現場叩き上げの参謀将校として参謀本部に配属となった。
因みに、彼の知り合いは西方方面軍第一戦車師団師団長、ハインツ・グデーリアンである。
彼の師団は西方方面軍の中でいち早く新型中戦車ことパンターを三十両受領した師団であった。
彼は係争地を機動力のある自動車化部隊を持って突破、突破した部隊は南下し敵に対応される前に戦線を丸ごと包囲、敵後方と前線を完全に分断するという計画を立てた。
まぁ、察しの良い人なら分かるだろう、思いっきりフランスを叩きのめし、イギリス軍を包囲しかけたマンシュタイン・プランで有る。
「これは…、中々に斬新な作戦ですな?」
「ああ、それならあの防御陣地も活かしたまま先ほどのゼートゥーア少将の提案である敵陣地ではなく敵兵士を目標にした攻撃作戦もできよう」
「…なるほど」
参謀将校の多くが同意の意を示す、そこで誰しもがその作戦こそ最良の解決策と信じていた。
「だが、その計画はいいが戦法はどうする?敵司令部が生きていたら瞬く間に戦線を立て直されるぞ」
「なら、それより先に司令部を破壊してしまえばいいのでは無いか?」
「無謀だ、敵の奥地に設置された司令部の破壊など不可能だぞ!」
「航空魔導師や、航空機ならどうかね?」
その発言に其処にいた将校の大半があ、と虚をつかれた表情をする。
マンシュタインがそこで提案したのは空と陸が綿密に連携することによって展開される三次元戦闘、いわば電撃戦で有る。
彼は先のダキア戦における二〇三連隊の装甲大隊が行った戦術に影響され、自身で改良を行っていた。
従来の戦闘方法で有る魔導師が有力な火点を潰し、そこに戦車や歩兵が浸透する。これを戦略レベルで拡大して行う事にした。
そもそも、現在は急降下爆撃機だけでなく絶対数は少ないが単体でも有る程度高機動高火力を叩き出せる魔導師を空の砲兵として運用し、わざわざ重砲を運ぶ必要がなくなる。
何が言いたいか、つまり…
まず敵司令部など後方拠点や兵力集中地点を航空魔導師や急降下爆撃機により破壊し、撹乱、制圧を行う。
その後空挺降下で主要な高速道路や橋梁を占領、後続の車両部隊の為に道の確保を行う。
後続の戦車や自動車化歩兵の諸兵科連合部隊が敵防御陣地構築前に突撃し、敵陣奥深くへ浸透する。
ここで諸兵科連合は敵陣突破に兵力を使わず、進軍速度を最大限に引き上げることで驚異的な進軍力を発揮、この進軍速度を持って敵の脆弱点を突き指揮や補給拠点を破壊、司令部を失い遊兵となった敵部隊を侵攻部隊で敵前線を包囲。
要するに、電撃戦を展開し、短期決戦で決着を決めようと言うのだ。
「なるほど、では、マンシュタイン少将の意見を元に、作戦立案を取るということに賛成か?」
議場にいる各参謀将校達から賛成の手が上がる。
「では、賛成多数としてこの議題はマンシュタイン少将の計画を元に作戦立案をいたします。では次の議題ですが…」
さて皆様、これを見て思うだろう。
これほぼ
だが、そう簡単にいかないのが作者クオリティ。
この作戦は、
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時は戻り、帝国軍参謀本部内作戦事務室前。
「ターニャ・フォン・デグレチャフ魔導中佐、アーデルハイト・フォン・デグレチャフ魔導少佐、入室いたします」
「入れ」
ゼートゥーア閣下の声と共に、途中で山口閣下と別れた私ら姉弟は事務室内へ入る。
そこにはゼートゥーア閣下だけでなく、何人かの将校が座っていた。
「さて、二人とも、まずこの書類を見て欲しい」
いつに無く緊迫した表情で私に書類を渡すゼートゥーア少将閣下。
大体こういう時は自分にとっても上にとっても酷い厄介事が舞い込んでくる時だが…。
ぶっちゃけこの書類を見た時は自分の目を疑った。
参謀本部直属即応独立混成旅団構想
一部内容を解説すると…。
この旅団設立に辺り、当旅団司令官は当旅団のその得意な性質の為、以前に参謀本部の実戦部隊に配属されていた適当な指揮官を配属する。
また、その旅団には実戦経験の反映の為第二〇三混成魔導装甲連隊を組み込み、当該連隊司令官は無期限の旅団司令官補佐として任を与えられる。
編成においては車両を主軸に自動化された装甲旅団になり、戦車、装甲戦闘車両総定数は三〇〇両、兵員定数は三五〇〇名。自動化された装甲砲兵連隊を配属し、単独行動性能を重視する。
この時期での参謀本部直轄のこの単独行動を重視した旅団の配置…、いや、どちらかと言うと二〇三連隊の拡大だろうが…。
どちらにしろ、これの意味する所は近い将来このレベルの戦闘団を使った大規模な戦闘が行われることを暗に意味していると思われる。
「(ふむ…)」
「中佐、見ての通りだ。貴官らはこの先この旅団の指揮官になるかもしれない」
そうゼートゥーア少将が話し始める。
「(ん?
「(もう気が付くか)まだ確定では無いのだ、この旅団について貴官らの希望を聞きたい」
「我々の…」
「希望ですか?」
…人事は建前で動くと言ったが、多分今回ばかりは違うのだろう。
この規模の即応旅団の設置、戦略予備を考えると各方面からの反発が強く…本当は設置しようにも難しいが、やらざるを得ない理由…。
つまり、
だが、それがこんな佐官程度の希望を聞くレベルか?
「申し訳ありませんが、小官はこの件に対して意見を具申する立場に無いと思われます」
「かまわん、君らの意見が欲しい」
少し切羽詰まった状態で返答するゼートゥーア閣下。
ふむ…、そう考えるとその超上層部は私らの希望に本当に一任すると言っているように聞こえる。
「わかりました、では、旅団編成に置いて我々の立場はどの様になるのでしょうか?」
流石に旅団長就任とか責任が半端じゃない、旅団の敗北で責任を負う事になったら私のキャリアは無かったことになるし、最悪の場合人生ごと終わってしまう。
後、私はhoi4はやっているから戦略レベルで戦術を考案することは慣れているが、旅団や師団を率いて戦うことは得意じゃない、私は戦略家じゃ無いんだ。
「お言葉ですが、私は中規模以下で指揮をするのは可能ですが、旅団以上の大規模ではそのまま前線で戦うことが許されない限り戦うことは出来ません」
「そして、今の時期にこの旅団編成の案が出てくるとなると、おそらくフランソワ相手に大規模な攻勢が始まると見ましたが?」
私の弟がそう言った、止めれれば良かったがそれは出来なかった。瞬間、この部屋の空気が変わった。先程までの張り詰めた空気から一瞬にしてナイフのように鋭い、鋭利なモノに変わった。
[side:ゼートゥーア]
彼の言葉が飛んできた、なぜそこまでわかるのか。
もう一種の才能なのでは無いだろうか、いや、確かに状況を見ればその事には気がつくかも知れない。
自分にそう言い聞かせ、少し落ち着きを取り戻す。
…だが、なるほど、そう言うと言うことは彼女は前線に出ることができれば旅団を指揮することができると言っているのか(どうしてそうなる)。
さて、そうくれば、旅団の編成に力を入れねばならぬな。そして、この質問もするとしよう。
「中佐、この作戦をどう思う?」
私は作戦の一連の動きを記した指令書を開き、中佐たちに見せる。
[side:デグレチャフ]
ゼートゥーア閣下がそう言って一連の流れの書かれた指令書を開いて私たちに見せてくる。
「これは…」
帝国とフランソワの係争地…今で言う
前世でドイツ軍は長大な防衛要塞線ことマジノ線による正面突破が厳しかった為にアルデンヌの森を突っ切って侵攻した。
だが、今回は我々がラインで築いた防衛線が前世でのマジノ線の役割を担ってしまい、これまた正面突破は難しくなってしまった。
あのレベルの防衛線を相手に奪われたらどうなるか、それこそマジノ線を攻略する気持ちになるだろう。
自分で言うのもなんだが気味が悪い、今世でもこのマンシュタイン・プランを見る事になるとは思っていなかったからだ。
誰の提案だ?まぁ大方そこに居るマンシュタインによく似た将校の提案だろうが…。
「この作戦は成功の可能性が高いと小官は思います、係争地付近では双方そこまで戦力を配置しておりません。なので、前戦さえ破壊することができれば成功の見込みは高いと思われます」
「ふむ、やはり君もか。では、この旅団の意味する所は、解るかね?」
ああ、やっぱりそうだったか。
「西方方軍集団北部軍攻撃のための最先鋒ですか」
「ああ、その通り」
肯定されたよ、クソッタレ。
「…光栄です、して、佐官が旅団長は厳しいのでは?」
「もう準備に取り掛かるところだ、"大佐"、"中佐"」
大佐と中佐…、ハァァァ〜〜〜なんと言うスピード昇進だ。
記憶を少し思い返す。
いつだったか、師団を預ける事になるかと冗談を言っていたな、まさかあの通りになるとは思ってもいなかった。
呪うぞ、存在X。
「(後方勤務を!させろー!!!!!!)」
To Be continued…。
お読みいただきありがとうございます。
はいさいさてさて、まさかの旅団長?になっちゃったデグ様。
これは…もう逃げられないゾ♡
秋津洲側に魔導師エースいりますか?
秋津洲皇国の魔導師エース
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居る
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いらない
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いっぱいいる
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ドーモ、ソウギン=サン、ニンジャデス