幼女戦記 〜ターニャの家族を添えて〜   作:焼け野原主任

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どうもどうも、焼け野原主任でございます。

投降遅れて申し訳ありません…。

ではでは、どうぞ…。


第二十九話、ブレスト軍港襲撃2

統一歴一九二六年六月十六日

ブレスト軍港上空

 

「フランソワも中々やりおる」

 

ターニャはそう相手に対し感嘆していた。

ここまで生き残って集結しているんだ、相手は練度の高い魔導師だろうと思っていたが…、本当は訓練も済んでいないような半分新兵の様な連中ばかりだった。

だが、どうやら何名かネームドが居るらしく、何かと戦闘に手こずっている。

 

…と、言ってもだ。我々の目標は艦艇の脱出阻止、少なくとも逃げさせなければいいのだ。

 

後詰めの到着まで拘束できればそれでいい、手違いで戦艦一隻沈めてしまったがまぁ結局変わらんだろう。

全て使い物にならなくなるのだから。

 

 

 

デグ様達がブレスト軍港で奮闘している最中、帝国の切り札がそのブレストに向かっていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ブレスト軍港上空七〇〇〇ft地点、共和国軍混成魔導部隊。

 

[side:ビアント]

 

「畜生!!」

 

上空に上がって敵魔導大隊の対処に当たっていたビアント中佐は目の前で殺戮ショーを開く悪魔に暴言を吐かずにいられなかった。

こちらの戦力は変に実戦経験のあるルーキー共ばかりだ、一応エースの三銃士もいるがもう既に撃墜されている。

 

全くもって頭を抱えざるを得ない連中だ、遠慮なくこちらの魔導師を叩き潰していく。

最初、海兵魔導師含めて航空魔導戦力は三個連隊強はあった。だが、その内一個連隊は既に半壊し多数が海の底へと落とされている。

 

本当に大隊員全てがネームド級の実力を持つ部隊…、『死神大隊』とはよく言ったものだ。

それだけじゃ無い、後の方で艦隊に対し攻撃している部隊…規模に直すと一個中隊規模だろうが、随伴して飛んでいる(・・・・・)戦車や自走砲がまずい、ただの魔導師の攻撃では軍艦に対し効果は薄いが戦車砲に魔導力を使って強化すれば艦艇の装甲を貫通できる。挙句あの自走砲の砲弾は15cmクラスの大口径だろう。術式で強化されたのならば、それこそ強大な威力を発揮する、というか既に巡洋戦艦相手にその威力を遺憾無く発揮している、クソが。

 

我々の本来の目標は悪魔の後ろにいる強化された空飛ぶ戦車で対艦攻撃をしている死神だが、奴の大隊で我々の三個連隊が足止めされ、死神を止められない状況にある。

 

ちなみにヤツが攻撃している巡洋戦艦は共和国海軍の中でも高い防御力を持つ艦艇で、中でも単純な炎上攻撃に対する耐性は群を抜いている(らしい、私は海軍所属ではないからそこまで詳しくは無いのだ)だから、今確かに燃え盛っているが。

 

挙句だ、相手の高度は八〇〇〇、我々の高度は七〇〇〇。圧倒的な高度差による撃ち下ろしが我々に襲いかかり、射すくめられた我々は対艦攻撃をしている死神の対処に向かえない。なんてことだ!!

 

『中佐ぁ!助けてくださいビアント中佐ぁ!!』

 

『中佐!我隊は限界です!撤退の許可を!』

 

通信から友軍の悲痛な叫び声と撤退許可を求める声が聞こえる。

だが、許可する訳にはいかないのだ。

 

「…勇敢なる共和国魔導師諸君。我々に撤退の二文字はない、最後の一兵まで艦隊上空を死守せよ」

 

そうだ、最後の空の砦は我々しか居ない。我々が死守し、艦隊の上空を守らねば、共和国の未来は簡単に消え去ってしまう。

 

そこから約三十分。死守の甲斐あってか、私の背後から戦艦『ラ・フランソワ』の汽笛が聞こえた、出航の合図だ。

 

なんとか、なんとか我々は艦隊を脱出させる事に成功したのだ。

自分の眼下で燃え盛る豪華客船…、「キング・オブ・ブレスト」の最後の姿を見る。

赤く燃え盛るその船、さっき迄の白い船体は見る影もない。あの中にはまだ兵達が沢山いるのだろう、だが、こんな状況では助ける事も出来ない。

 

助けに行けない自分の身を恨む、実際目の前の悪魔の所為だがここでそんな事言ってもただの責任転換でしかない。悪魔を対処しきれない私の落ち度だ。

 

今すぐにでも行ける事なら行きたいが、我々が魔導大隊を抑えて(或いは抑えられて)いるうちは不可能だ。だが、なんとか拘束から脱した一個大隊が死神の中隊へ向かった、これで対艦攻撃を多少軽減させれることができるだろう。

 

ーーーーーーーーーー

 

ブレスト軍港沿岸部

戦艦『ラ・フランソワ』艦橋

 

[side:ド・ゴール]

 

「出航できたか…」

 

「ああ、そうだ。出航だ」

 

あの悪魔どもに邪魔され、『キング・オブ・ブレスト』が炎上し、ダンケルク級航空魔導戦艦が轟沈した時は最早これまでと思ったが、なんとか出航することができた。

まだ何発か砲弾が飛んできているが超弩級戦艦を後方に配置し殿軍として艦隊の盾になる事でそこまで被害もない、ビアント中佐には木を見て撤退してもらう事にした。

 

…待て、いくら帝国であろうとたったの一個陸軍旅団でここを攻め落とせると考えていたのか?

 

戦争にだけは長けた帝国がだ、流石に残党とはいえ海軍や陸軍の最後の戦力(海軍に至っては大きな海戦がなかった為ほぼフル戦力)が集まっている。そう簡単に落とせると思っていたのだろうか…。

 

「ビヨンセ提督補佐よ、どう思う?」

 

「どう思う…とは?」

 

「帝国がだ、いくら帝国とはいえたったの一個陸軍旅団でここを攻め落とせるとは思わんのだ」

 

フランソワ海軍で数少ない女性高官、オルレアン・ビヨンセ海軍中将にこの考えをぶつける。彼女は長く伸びた茶髪を後ろに結び合わせ、凛々しい顔をした女性だ。

海の神は女を嫌うといい、海兵達は女を船に乗せる事を嫌ったが彼女は「なら私を船に乗せてみろ。それで天候が荒れるのであれば、乗せるのをやめるが良い」と言い放った。

試しに彼女を巡洋艦に乗せて運行したところ、天候が荒れるどころか全くもって安全な航海だったと言う逸話がある。

 

「…動かせるのがその旅団しかなかったとか?」

 

「まぁその線が一番強いな。全く、バレない様に逃げ出すつもりだったがどこからバレたのか…」

 

…だが、この胸の中の不安はなんだ、まるで、私の後で死神が薄ら笑いを浮かべているような…。

 

ーーーーーーーーーー

 

同時刻、共和国の艦艇が出航中のブレスト軍港。

 

そこでは、艦隊が湾内から続々と脱出するのを見て悔やむ魔導大隊の面々があった。

たった二人を除いて。

 

「大佐殿!逃げられてしまいます!攻撃を!」

 

「まぁ待て少尉、見てみろ」

 

その二人の顔にはニタリとした死神の笑みが浮かべられていた。

そして、その目が向く方には、共和国の戦艦とは違う艦影の艦艇が並んでいた。

 

◇◇◇

 

「ド・ルーゴ将軍、如何かされましたか?」

 

「…まさか」

 

私の脳にある一つの懸念が浮かぶ。それは、全く考えの及ばない事だった。

 

◇◇◇

 

「見てみろ…とは?」

 

「何、切り札(・・・)の到着だ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

同時刻、ブレスト軍港近海

秋津洲皇国海軍西方派遣艦隊(皇国海軍第二艦隊)

旗艦長門艦橋

 

「全艦、目標照準合わせ!」

 

「ヨーソロー!全艦!目標照準合わせ!」

 

艦隊司令から通信兵に伝わり、彼により全艦へ指令が降った。

その一連の動作に寸分の狂いもなく迅速に指令を伝えるその様は熟練の海兵達がなせる技そのものであった。

 

そしてその動作をさも当たり前の様に行うのだからもう言う事は無い。

 

「艦隊司令、目標までもう直ぐです」

 

艦隊司令と呼ばれた男…まぁ、説明するまでも無いだろう。山口多聞閣下である。

 

「マンシュタインから要請があった時は何の事かと驚いたが…、まさかこんな事とはね」

 

彼ら派遣艦隊に科された任務はブレスト軍港の直接艦砲射撃、もう既に出航していた場合は艦隊の破壊と海上封鎖、そして、第二〇三装甲混成旅団魔導部隊の収容である。

 

「…そういえば、全ての艦に徹甲榴弾の装填はし終わったか?」

 

「はい、試製三式弾の装填も完了しています」

 

「ならいい、全艦、目標共和国軍残党艦隊。帝国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」

 

「「「「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」」」」

 

艦橋にいた全ての士官がハリの効いた声で答え、空気がビリッと揺れる。

その声が聞こえた時、山口閣下は満足そうな顔で答え、次の号令を発する。

 

これが、共和国と帝国の…いや、世界を巻き込んだ戦争の転換点になる一撃であった。

 

「全艦!順次砲射!」

 

推奨BGM(軍艦行進曲)

 

「撃ちー方ー始め!!!」

 

「全艦!!撃ちー方ー始め!!!!」

 

山口閣下の号令の元、長門、扶桑、山城ら戦艦に加え、那智や古鷹が眼前の共和国艦隊に向け砲撃を放った。

 

凄まじい轟音の後、空母鳳翔から発進した観測機が着弾の報告をする。

 

『長門、扶桑は敵戦艦に命中弾それぞれ2至近4修正右に3上に2!山城は巡洋艦に命中弾3!敵巡洋艦炎上!撃沈確実と認むる!古鷹、那智は敵戦艦に至近弾6上に2左に3!敵艦隊はまだ組織的行動力を有している!』

 

 

 

「修正射!テェー!!」

 

そこから始まったのは練度の圧倒的格差によるリンチであった、長門の41cm砲が巡洋艦を破壊し、逃げ惑う駆逐艦を那智の20cm砲が破壊する。

無論、フランソワも負けじと応射するが、観測機のない状況での長距離砲撃など当たるハズもなく、せいぜい戦艦の砲弾が扶桑に至近弾となり、対空砲が海水を被って数機使用不能なったのみであった。

 

また、この戦闘は秋津洲海軍がたったの一艦隊で魔導師の事前攻撃があったとはいえ万全の共和国海軍を殲滅した歴史的海戦として記録された。

また、これが世界大戦史上数少ない最大級の艦隊決戦となり、二年もの間この記録は破られなかった。

 

 

ーーーーーー

 

共和国軍残党艦隊旗艦、戦艦『ラ・フランソワ』艦橋

 

「艦長!本艦!浮力を失います!」

 

「なんと…この船が…沈むのか!」

 

「…ド・ルーゴ将軍、我々の負けです。降伏しましょう…」

 

ビヨンセ中将が悔しさで酷い形相になりながらもド・ルーゴに無念を告げる。

 

「クソァ!!!なんで!なんでこうもタイミングが悪いんだ!チクショォォォオ!」

 

脱出目前となった矢先、彼はその希望を叩き潰した目の前の艦隊に悪態をつき、目の前のテーブルに拳をドンと叩きつけた。

 

◇◇◇

 

まだ湾内から脱出し切っていなかった共和国最新の戦艦『ラ・フランソワ』、度重なる敵戦艦からの砲撃を喰らい、ダメージコントロールの不備により艦は浮力を喪失し湾内で大破着底。着底後も生き残った砲塔が応射をしていたが注水されていなかった弾薬が尽き、継戦能力を喪失。

 

◇◇◇

 

同残党艦隊、戦艦『リシュリュー』一番主砲塔内

貫通し、炸裂した徹甲榴弾の被害で砲塔内にもうもうと火の手が上がっている。

 

「おい!大丈夫か!」

 

「ああ、なんとか…」

 

救護に来た兵士が砲塔にいた砲操作要員の肩を担ぎ、少し遅れてやって来た消火班が火災の消化をする。

 

「他に生存者は!?」

 

怪我をした要員が気を失わない様に大声で呼びかける。

 

「まだ奥の方に数名取り残されてる。それよりも消火を急いでくれ!先程の衝撃で弾薬庫への三本ある注水弁が二本イカれた!このままだと誘爆する!」

 

「わかった!おい!コイツを救護室へ!」

 

俺が救護班に連れられ砲塔から脱出した頃、突然俺の頭に電流が走った。

 

__早く逃げて対ショック耐性を取らなければ不味い__

 

気が付いた時、俺は咄嗟に走り出していた、さっきまで千切れる様な足の痛みも感じなくなった。

刹那、今まで体感した事の無い強烈な爆裂音と衝撃が自分を襲った。

対ショック耐性を解き、一体何が起こったのかと後ろを見ると、さっきまであった一番主砲塔が…いや、艦首丸ごと跡形もなく吹き飛んでいた。

 

◇◇◇

 

同じく湾内から脱出しきっていなかった五隻の戦艦うち一隻のリシュリュー級戦艦『リシュリュー』、一番砲塔左側面に貫通弾が発生し、内部で破裂した徹甲榴弾の被害で側面二門が使用不能。榴弾の二次的被害による火災により一番砲塔弾薬庫が誘爆、艦の艦首から一番砲塔までが吹き飛び艦首と船体が断裂し船体は大破着底。前部は沿岸に横たわっていた。

また、区画から生存した者からの証言によると誘爆の原因として注水弁の故障による砲塔弾薬庫への注水が間に合わなかった事と断定された。

 

また、湾内はすでに沈められた大型輸送船や爆沈したダンケルク級などにより狭くなっていた。そんな中、先頭に立っていた共和国でも大型なリシュリューとラ・フランソワが損傷し、着底により行動不能となった、これが意味する所は後続の戦艦が脱出できなくなってしまったのだ。

 

それに起因し、湾内に取り残されたリシュリュー級戦艦『ジャン・バール』、ダンケルク級戦艦『ストラスブール』は流れ弾が船体中央部に着弾、中破。

リシュリュー級戦艦『クレマンソー』は41cmの砲弾が煙突に被弾し砲弾が炸裂、爆圧と排煙が逆流し機関部が暴走。圧力弁の解放により爆発は免れたものの行動不能となった。

 

また、他にも既に湾内から離脱していた四隻の巡洋艦も撃沈され三隻が着底、一隻が前部砲塔弾薬の誘爆により盛大なキノコ雲を立ち上げ見事に爆散。当該艦は艦首と艦中央構造物を丸ごと消し去さり轟沈した。因みに当時は艦全体が丸ごと吹き飛んだと思われていたが、戦後の引き揚げで艦尾から60mの艦後部構造物が見つかった為、艦首と艦中央構造物のみが吹き飛んだことが発覚した。

また、両方の記録の照合により轟沈した当該艦はエミール・ベルタン級軽巡洋艦である事が判明した。

 

その後、陸上からは第二〇三装甲混成旅団の援護に来た第二砲兵旅団が戦闘に参入しブレスト軍港を完全に占領した。

 

この戦闘による双方の被害

 

【帝国陸軍】

 

中央参謀本部所属第二〇三装甲混成旅団

 

パンター戦車定数二百両、内四十両損傷、損傷した内二十両が戦闘中に大破、戦闘終了後全車両回収、内十両が復帰。また、強行軍により落伍車や故障が発生し到着時稼働車は百両までに落ち込んでいた。

ティーガー戦車定数百両、内三十両損傷、損傷した内十両が戦闘中に大破、戦闘終了後全車両回収、内三両が復帰。こちらも強行軍により到着時稼働車は五十両までに落ち込んでいた。

 

また、歩兵の損耗も多く、一番被害の多かった第一〇七自動車化擲弾兵連隊は定数四千人三個大隊の内、死者三百人、重軽傷合わせ千人を超える損害が出た。

 

因みに、この中でも一番被害が少なかったのは第二〇三混成魔導装甲連隊の魔導大隊と装甲部隊の直掩中隊であり、怪我人は多かったがそれでも当該部隊は死者ゼロ人を叩き出した。

 

西方方面軍所属第二砲兵旅団『ブリッツ・ファウスト』

 

三号突撃砲定数百四十両、内十五両損傷、損傷した内四両が戦闘中に喪失。

 

IV号駆逐戦車定数五十両、内二十両損傷、損傷した内五両を戦闘中に喪失。

 

死者二百五十人、重軽傷五百人に登った。

 

【秋津洲皇国西方派遣艦隊】

 

全ての艦に目立った損傷なし。至近弾により扶桑の対空機銃が数機破損、揺れで十名怪我人になるも後日全員復帰。

 

 

 

【自由フランソワ共和国陸軍】

 

第三機甲師団、突撃小隊が所有するルノーB1bis三両ごと投降した以外は全滅。

 

第六騎兵戦車連隊、全滅。

 

第二四歩兵旅団、全滅。

 

第四五砲兵大隊、全滅。

 

第三四自由共和国魔導連隊、定数五〇名の内四〇名死亡、三名行方不明、七名投降。

 

第三四七自由共和国魔導連隊、定数四十六名全滅。

 

第四四五自由共和国魔導連隊、定数三十名全滅。

 

第六四五自由共和国教導魔導大隊、定数二十四名、二十名死亡、指揮官ビアント以下四名投降。

 

【自由フランソワ共和国海軍】

 

超弩級戦艦ラ・フランソワ級戦艦『ラ・フランソワ』大破着底の後帝国により解体。副艦長オルレアン・ビヨンセ中将ほかシャルル・ド・ルーゴ将軍、マキリス海軍提督など自由フランソワ共和国軍高官を大勢捕縛。

 

超弩級戦艦リシュリュー級戦艦『リシュリュー』大破着底の後帝国により解体。生存者は六十七名

同リシュリュー級戦艦『ジャン・バール』艦構造物中破、艦長ル・グレイスト以下一一五四名投降、当戦艦は損傷軽微のため秋津洲皇国との交渉の元、帝国海軍が接収。

同リシュリュー級戦艦『クレマンソー』煙突への被弾による機関部大破により航行不能、二時間に及ぶ艦内戦闘ののち艦長ジャン・バッカス以下334名なんでや阪神関係無いやろ投降。当戦艦は秋津洲皇国との交渉の元、秋津洲皇国が機関部の他数カ所の修理ののち接収。

 

超弩級戦艦ダンケルク級航空魔導戦艦『ダンケルク』弾薬庫誘爆により湾内で轟沈、一部着底、艦後部を喪失した当艦は解体処分となった。

同ダンケルク級戦艦『ストラスブール』艦全体に多数被弾、他艦中央構造物に被弾し中破。三時間に及ぶ艦内戦闘の後艦長ドミノ・バルケン以下五百名投降。

 

他、軽巡洋艦四隻轟沈、一隻大破、駆逐艦多数轟沈。その他、工作艦一隻、補給艦五隻、商船三隻が轟沈。

 

 

帝国の歴史的勝利である。

また、この戦闘により自由フランソワ共和国は国外の植民地へ逃亡し、連合王国の支援の元植民地で抵抗するという計画が明らかになった。

 

この戦闘の功績により第二〇三装甲混成旅団司令官ターニャ・フォン・デグレチャフ大佐、同副司令官アーデルハイト・フォン・デグレチャフ中佐は柏葉・剣付騎士鉄十字章を授与され、第二砲兵旅団司令官のブルーノ・ゲラーデン大佐に剣付騎士鉄十字章が授与された。

 

後年の研究により、この襲撃は中央参謀本部や帝国西方方面軍の主導ではなく、中央参謀本部のエーリッヒ・フォン・マンシュタイン少将の独断専行であったことが発覚した。

 

 

To Be continued…。




お読みいただきありがとうございます。

次回あたりからどんどん秋津洲編へ向かっていきますので…お楽しみに。

では、また次回

バートリー少尉のアレB90:W72:H80です、以上

秋津洲皇国の魔導師エース

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