プリンセスダイバーズ~GBNお嬢様クラブはこちらですわ!~   作:二葉ベス

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あけましておめでとうございます。
何ヶ月ぶりの更新ですか?

お仕事が忙しくて、執筆するモチベと時間がなかったんですね


第29話:スタンドプレイは厳禁ですわ!

 さて、作戦というのは至ってシンプルだ。

 エマさん、アメリアさんがデストロイガンダムへの接近を試みる。

 全身砲門ということで、胸部のコックピット部分を狙えば大抵の場合は勝手に爆発して死んでいく。理想論はそんなところだが、現実にそれが可能かはわからない。少なくともサポートなしでは叶わないはずだ。

 

 ということであたしとコロンさんで後方から支援する。

 僚機であるウィンダムやダガー系列はこれで始末していく。あとはコロンさんが勝手に変な装備を使わないことを祈るしかない。

 まぁ、一応はイベント。レイドフェスであるため、そこまで難易度は高くないはずだ。

 いざとなればあたしがトランザムでかき乱すし。

 

 なーんて考えていたところをアメリアさんに釘を差されてしまった。

 

「今回はチームワークの練習なのでヒメリ様のスタンドプレイは控えてください」

「あっはい……」

 

 実力の上ではあたしが1番上だ。

 アメリアさんも身のこなしを極めればもっと上位に上がれるだろうが、忘れてはならないのがこの子はまだ初心者であること。

 エマさんだってそこそこうまくできる。コロンさんは知らないけど。

 チームワークに突出したソロプレイは求められていない。それは分かってるんだけど……。あたし、ぼっちだからフォース戦ってしたことないんだよね……。

 

 はぁ。ここに来てまさかの複数人によるレイド。

 うーむ、ウズウズする手をどうにか抑えないと。

 

「ヒメリ様は意外とお世話したがりですから」

「めっちゃ分かる! あーしもバイトで一緒になった時いろいろとサポートしてくれるけど、やり過ぎっていうか構いすぎっていうか」

「むっ! でしたらわたくしをもっと可愛がりなさいな!!!!」

 

 コロンさんはともかく、確かにエマさんは過度にサポートし過ぎか? うーん。分からん。

 という具合に作戦会議時間は過ぎていき、いわゆるバトルの時間になる。

 あたしはサポートあたしはサポートあたしはサポート……。

 

「よし! ヒメリ、ガンダムアンタレス」

「アメリア、ベギャンベウ」

「エマ、クロスガン」

「コロン、モビルドールが美しく華麗に」

 

「「行きます!」」

 

 ということでゲートから出てくるとそこは文字通りの火の海。

 街が丸ごと戦火に巻き込まれてしまったステージ。目を覆いたくなるような惨状だが、今は目の前に存在するデストロイガンダムと無数の僚機を叩きのめすことが目的だ。

 

「んじゃあ、突撃ィー!」

「わたくしも参りますわぁああああああああ!!!!!」

 

 コロンさんは参らなくていいって!

 クロスガンの背面に存在しているブースターを全開にして、一気に距離を縮め始める。

 同時にフランケンの先導の元、モビルドールコロンがビームピストルを放ちながら、エマさんのサポートを開始し始める。

 

「わたくしも行きます!」

「援護しますよ」

 

 ベギャンベウとアンタレスも行動を開始。

 さて、相手も動いてきた。というか弾幕分厚?!

 ウィンダムやダガー系列がビームライフルやカービンによる攻撃を開始し始める。

 さらにデストロイガンダムも分厚い弾幕を行動開始。いやヤバ?!

 

 ブースターを動かしながら、器用に弾幕群を強行突破していくクロスガン。

 なんだかんだ腕はいいんだけど、偏差撃ちとかされたら案外簡単に当たりそうだなぁ……。

 

「うわ、アブなっ?!」

「ぷぷぷ~! 何をやっていますの~? これだから海賊モドキ……ひゃああああああ!!!!」

 

 そんな事を考えていたらクロスガンが偏差撃ちされてるし、モビルドールコロンも被弾している。

 人を呪わばなんちゃらら。ロックオンしたモビルスーツを蜂の巣にしながら、被弾した2機を庇いながら前へと出る。流石にビットシールドも展開しておくか。

 

「こんなに攻撃が分厚いなんて聞いてませんわああああああああ!!!!! うぎゃああああ!!!」

「あたしも、これは流石に想定してない!」

「この弾幕が、イベントなのですね!」

 

 それはありえない。ありえなさすぎる!

 今までこんなにヤバいイベントなんてなかったし、運営がそこまでダイバーに厳しい仕様にしたことはあんまりないはず。

 まぁ、たまーにちょこっと悪さすることはあるけど、それも性格の悪いイベントしかないし。

 なら何らかのギミックがあったりする?

 

 それならステージ概要にでもその条件がある可能性が……。あった!

 

「エマさん、ちょっと2人のこと任せました」

「え、ちょっ! どこ行く気だよ!」

「どこって。もちろん、増援ですよ!」

 

 戦場から切り替えして、ある所定のポイントへとスラスターを展開する。

 相変わらずっていうか、ロックオンした敵を追ってくるNPDのクセはどこでも同じだこと。

 振り返りながら、ミサイルを発射する。4連装砲だけどないよりはマシだ。

 

 破裂するミサイル群の爆風をかき分けながら、襲いかかるのはウィンダムが数機。

 流石に面倒くさい。あの増援さえ呼ぶことができれば、無数に存在する僚機をスルーして本体であるデストロイガンダムを狙える。

 いま最優先すべきこと。撃滅せしそれは……!

 

「させません!」

 

 襲いかかるウィンダム1機による攻撃。それはあたしが来た方向からやってきたビームに阻まれる。

 このビームの色。間違いない。あたしは2人のことを任せたって言ったのになぁ……。

 

「来たの、アメリアさん」

「スタンドプレイは控えてくださいと言いましたよね!」

 

 ベイオネットによるビーム砲撃。攻撃を避ける隙を見せたウィンダムはフットユニットによって鹵獲。そのまま地面へと叩きつけた。

 あ、あはは……。あたしが知ってたお嬢様は随分と足グセ悪くなりましたねぇ……。

 

「確かにヒメリ様なら。ヒメリ様ならお一人でもなんでも出来ます! それでも、今日はチーム戦です! わたくしも、ご一緒します!」

 

 チーム戦。チーム戦かぁ……。

 あたしは、このフォースに入るまでまともなチーム戦なんてやることなかった。

 やってもランダムに集まった野良パーティの一員。たったの雑兵に過ぎない。

 そこにチーム連携なんて皆無だったし、スタンドプレイが基本だった。

 

 ……そっか。

 

「アメリアさん、心配してきてくれたんですね」

「ヒメリ様はすぐ1人で抱え込むので、分かりやすかったですよ?」

「あはは、そうだったんだ」

 

 アメリアさんも大概だとは思うけど、まぁ、うん……。

 似た者同士ってことで、何か通じ合うところがあったのかもしれない。

 ならあたしも挑戦しなくちゃならない。スタンドプレイではなく、連携のやり方を。

 

「分かりました。……いま、イベントが発生する位置を送信しました」

「これは……。何が起きるんですか?」

 

 あたしもイベント詳細を確認した時は眉唾物だったけど、こういう時の運営は必ずギミックを仕込んでくる。

 このイベント発生位置。ビーコン設置ポイントに存在する電源を起動させることができれば……!

 

「最強の増援がやってきますよ」

 

 SEED最強クラスの増援が、きっとやってくるはずだ……!

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