プリンセスダイバーズ~GBNお嬢様クラブはこちらですわ!~   作:二葉ベス

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今回、未完となったリバイブフレンズという作品から何人か登場しますが、
いずれも設定が違っていたりします。

理由はいつかリバイブフレンズをリメイクさせようかなー、という意思表示みたいな感じです。
とはいえ、プリダイもいつ終わるんだか……


第37話:貴女ごときでは相手になりませんわ!

「相手のフォース名は【サクラメント・ツリー】。所属ダイバーの数はおよそ40名……」

「軒並み高いダイバーランクで、その中には個人ランキングに食い込むようなランカーもちらほら、と……」

 

 持ち帰った情報を元に4人でとりあえず作戦会議をしよう、ということで第一回目。

 ハッキリ言いますが。4人で攻略なんてムリでしょこれ。

 

「どうするんですの、これぇ!!!!!!」

「てかあーしらは普通の一般ダイバーだっつーのに、ヒメリちゃんマジでやるのぉ?」

 

 あれだけ4人で腹をくくったけど、これじゃあ首をくくるのと同じ。

 いわゆる自殺行為に過ぎない。だから今回外側にも助力を頼んで、傭兵を何人か連れてくるつもりだけど……。

 傭兵ってのはどうしてもワンマンプレイをしたがる生き物。

 チームプレイなんてもってのほかで、ある程度練度があっても相手の数に敗北する恐れもある。

 それなら招待を受けない、というのが自然の摂理だ。

 

「その、フレン様がどのような方々を連れてくるかによりますね」

「んげぇ?! フレン様に頼んだんですの?!!!! ううぅぅぅ~~~!!!!」

「なぁにぃ? コロンちゃんは嫌だっていうのかぁ?」

「嫌って言うわけではありませんが……。馴れ馴れしいんですのよ……」

 

 まぁギャルですからね。

 それに巷ではフレンの名前はフレンドリーから取られている、なんて噂まで立っているらしい。

 ホントか嘘か。そんなのマギーさんに聞けば一発なんだけど、わざわざ聞く必要もないわけで。

 

 まぁ、そんなことはどうでもいい。

 問題は人数差だ。原作のガンダムはエースパイロットたちが一騎当千して、状況を覆す。なんて場面も多いが、基本的には数はいればいるほど戦場を圧倒できる。

 MAV戦術でのツーマンセルはもちろん、スリーマンセルでの少人数単位での戦術も組みやすいし、何より多方向から攻撃してくる恐怖は何物にも代えがたい。

 

 つまるところ、相手の40ものダイバー数は紛れもなく脅威以外の何物でもない。

 皆が皆、アムロ・レイのような天才ではないのだ。

 

「お父様は恐らくお金を積んで、しっかりと訓練したダイバーを送り込んでくるはずです。そういった土台を着実に積んだ結果が桜芽財閥なので」

「ふーん、それじゃあ小手先だけなんとかしても、ダメ、っつーことかぁ」

「でもどうするんですの? 人数の上でも戦力差でも勝つのは難しいなら、わたくしたち、もしかして詰みですの~~~~?!!!」

 

 一応。一応作戦ならある。

 戦場はこちらで選べる。あたしたちに有利な戦場もなくはない……。

 ただそのために必要な傭兵がいる。フレンさんが連絡してくれてるんだけど、それの結果次第、か……。

 

 そんな時だ。噂をすればなんとやら。

 フレンさんからのチャットだった。内容は~……ふむふむ。うん。なるほどね。

 

「4人、見つかったみたい」

「仕事はやー。フレンちゃんさっすがー!」

 

 リストを見るに、かなりの手練れ揃い。

 問題は、戦力的に最強格であろうこの子がしっかり納得してくれるかどうか、だ。

 というか、昔からこのタイプ苦手なんだよなぁ……。はぁ。早速行くかぁ。

 

 ◇

 

 やってきたのはデュエル・ディメンション。

 文字通りガンプラを用いた様々な決闘が行われる、最近アツいガンプラスポーツエリアだ。

 

 そこでひときわ輝くギャルと3人の傭兵。

 あー、やっぱりいる。腕組んで、ふんすふんすとこちらを見ている、格闘着の女の子が。

 瞳からも充分『やる気』が伝わってくるなぁ……。

 

「おっまたー! 連れてきたよー! とりま3人!」

「お久しぶりです。まさかヒメリ殿がGBNに復帰しているとは思っていませんでした」

「あはは、どうもです……」

 

 黒髪ショートボブスタイルで、目元は常に糸目の強キャラ的風貌。

 剣道着と竹刀。それからその佇まいはまさに現代のサムライだろう。

 ウタイ流の若き師範代。GBN外でも調べたら一発で出てくるその名は『サイカ』

 別名:サムライオーガ、などと呼ばれている傑物の1人だ。

 

「まったく……。フレンちゃんに呼ばれたからお出かけでもするのかなー、って思ったら……。こんなのがいるとか聞いてないんだけど」

「失礼ですねぇ。確かにわたくしと貴殿たちのフォースはいわゆるライバル関係ですが、今は停戦中かと思いますが?」

「まーいいじゃないっすか! 自分は強敵と戦えるってだけでオッケーサイン出したんすから!」

「むぅ……アリサちゃんがそういうのならいいけどー!」

 

 フォース名『AtoZ』の2人。アリサさんとザフカさん。

 フォースというのは人数を増やすことで役割などが増えていくのだが、この2人においてはあまり関係なかったりする。

 どちらかというとMAV戦術を基本とするのがこのフォースのやり方だ。

 

 サポートのザフカさんが戦場をかき回し、エースのアリサさんが皆殺し。

 シンプルながら白兵戦に置いてこれほどの強敵はいないだろう。

 だって普通にアリサさん強いし。名物ランカーの1人なんだよぉ? ソロで戦いたくない相手に大体入ってくる。

 

 ただ、今回に限ってはアリサさんよりも隣りにいるザフカさんの方が重要だったりするのだ。

 

「ザフカさんも参加してくれるってことでいいんですか?」

「まーね。てかフレンちゃんから事情聞いたけど、ありえなくない?! 家出娘1人、自分で迎えに行けっつーの!」

「あはは、相変わらずで……」

「自分も地獄姫には会いたかったっすよ!」

 

 ふんすふんす、こちらを見ている格闘着のちびっこ……。

 アリサさんがそんな風にこちらを見ている時はどういう意味か、大体わかっていた。

 

「バトらないっすか? タイマンで!」

「……えっと、それはなにゆえ?」

「自分も色々と考えたんすよ? そんで考えたんすよ」

 

 ――元マスダイバーは本当に人を守るだけの実力があるのか、ってことを。

 

 こ、こいつ……! 当たり前のように人の地雷を踏み抜いていきやがって……。

 まぁ、アリサさんはいっつもそうだ。人を煽ってガンプラバトルを挑む。

 それが常套手段だから、ちょっとピキるるぐらいでいいけど……。

 

 ちらっと横目で他のフォースの面々を見ると……。みんな敵視バリバリだ。

 

「わーわー! アリサちゃんはいっつもこうなのー! とにかく戦いたい相手を煽ってガンプラバトルに誘い込むっていう!!」

「い、いやぁ……。流石に言葉選ぶでしょ、フツー」

「自分はなんにも間違ったことは言ってないと思うっすよ? 少なくとも、人の人生を決める重要なバトル。フォース戦で決めるなんて方も大概っすけど、フラッグ機が弱かったら自分が手を貸す必要はないっすから」

 

 えーっと。うちのコロンさんがキレにキレすぎて、犬みたいにガルルルと唸り始めたからその辺にしていただきたいなー、あはは。

 あとそれアメリアさんにも若干被弾するからやめてほしいんだよなぁ……。はぁ……。

 

 証明するしかない、よね。あたしは一歩、前に出た。

 

「つまりこういうことですね。アリサさん "ごとき" に負けるようじゃ、相手のフラッグ機を相手取るなんて到底無理って?」

「……いいっすねぇ。さっすが地獄姫様は話が分かるっすねぇ」

 

 あたしをバカにされるのはいい。まだいい。

 だけど、それが原因でアメリアさんも含めて侮られるのは我慢ならない。

 味方であろうと。いや、味方だからこそしっかりと理解させる。

 

「バトルは 1on1 の『決闘』形式。それ以外は自由」

「いいっすよ。こっちは流石にサイコシャードは封印しておくっす」

「それはお情け?」

「起動に必要な分のサイコフレームがそもそも足りないんすよ。だから今回は純粋に自分の力をぶつけ合う。それでいいっすよね?」

「望むところ!」

 

 アリサさんのガンプラ『マジンガンダムZERO』はサイコシャードによる広範囲の火器装備を破壊するとんでもないフィールドを放つことができる。

 でもそれがないということであれば、他に3種類のマジンガンダムの換装システムがある。

 正直読み切れないけど、きっとあれを使うことだろう。

 

 得てして前哨戦。ヒメリVSアリサが始まるのだった。

 

 ちなみに後ろではフレンさんがアワアワと慌てつつも、目を光らせていた。なにゆえ?!




新生リバイブフレンズの時系列は、
だいたい第一次有志連合戦から1年後ぐらいだと思っていただければ幸いです。
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