かたや、100人近くの
かたや、妖精の中では力のある方ではあるものの、人数も力も圧倒的に負けていて、ある程度力を出されれば実質的な不死や属性有利が意味をあまりなさなくなる、僕たち光の四妖精。
端から見れば、紅魔館の方があらゆる面で
「メノウ、暇かしらー?」
「うん。まあ、暇と言えば暇だけど……レミリアさん。もしかしてその赤っぽい髪の人が、この間連れてくるって言った妖怪さん?」
「ええ。うちの館の中でも、最強の門番よ。立ちっぱなしで寝てる時もあるけど」
「あはは……どうも。私、
「テルースメノウ。レミリアさんから聞いてるかもだけど、それが僕の名前……だよ。よろしく、美鈴さん」
「はい、よろしくお願いします! メノウさん……メノウちゃん? メノウ? 呼び方はどんな感じにしたら?」
「美鈴さんの好きなように、呼んで」
ただ実際は、レミリアさんは僕やサニーたちを力では下だと思いながらも、それ以外の面に関して言えば対等に扱ってくれている。
良く一緒に居る咲夜さん、二大妖精長のノーゼやスフェ、今日この場に居る初対面の『紅 美鈴』さんに関しても、それは一緒だ。
だから、レミリアさんが連れてきた美鈴さんが紅魔館の所属と分かった瞬間、初対面の人や妖怪さんと会った時特有の緊張感が一気に半減以下へと弱まり、会話にあまり支障をきたさずに済んでいるのだろう。
言わずもがな、この場所がサニーたちと僕の家であり、側には魔理沙やルナがついてくれているこの点も、決して忘れてはならない。
(……)
とは言え、横に居るルナに手を繋いでもらってやっと、総合的な緊張感の強さが3週間くらい前に、アリスさんと会った時より若干和らぐ程になるのだけど。
「なら、メノウちゃんにしますね。ところで、今は何をしていたのでしょう? 力の流れ的に、妖力を扱う練習とか?」
「うん。後は、えっと、僕の能力を扱う練習かな」
「メノウちゃんの能力……レミリアお嬢様はご存知です?」
「大自然の力を借りる程度の能力よ。1度見せてもらったことがあるけど、百聞は一見にしかず。メノウ、良ければ美鈴にも
そんなことを考えていた時、美鈴さんから話を振られていたレミリアさんより、こんなお願いを僕はされた。
「少し」と言う部分から、僕の能力が負担が割と大きめな点を考慮し、決して無理強いはしないと言外で伝えてくれているようである。
(まだ、力に余裕はある……うん、大丈夫)
レミリアさんと美鈴さんが来る前、いつものように魔理沙とルナに付き合ってもらい、休憩はとりつつも色々な練習を行い続けてきていた。
でも、多少の疲れこそあれ、能力を使ったり弾幕ごっこに向けた練習を行えるくらいには、僕は元気がある。
それに、頼んできているのがほぼ友達のレミリアさんだ。ちょっと披露する程度であれば、何ら躊躇する理由はなかった。
まあ、今からやろうとしていることの規模と内容から、見せ終わった後の疲労感は休憩前を超えてはくるだろうけど、別に僕は構わない。
「分かった。じゃあ、試しにやるから見ててね……後、今から僕が使うのは水の力なんだけど、良いかな……?」
「良いわよ。私に構わず、美鈴に見せてあげて」
「うん、分かった。ありがと」
だから、能力の一端を見せようと決断した僕は、これまたいつものように皆から距離を取り、誰かと内緒話をする時みたいに口元へ手を当て、囁くようにして『水の声の主』へ静かに語りかける。
続いて、意識を集中させると同時に
この際力だけを借り、僕だけの技術で水の力を操ることもできなくはないけど、今はそこまでの領域に至っていない。
なので、追加で妖力を使用し、どんなことをして欲しいかをこと細かく伝え、補助のお願いも同時に済ませた。
(美鈴さん、どうかな? レミリアさんも、どうかな……?)
レミリアさんにとって弱点となる属性ではあるものの、1番綺麗で見栄えが良いから最初に選んだのであって、決して他意はない。仮にあったとしても、僕程度であれば難なく抑えられるだろう。
ちなみに、僕の意思の強弱は一切関係なく、周辺の自然の意思に大きく反するようなこと……
まあ、能力の特性上当然の摂理だろうし、そもそもやろうなどと僕自身微塵も考えていなければ、今まで全く考えたことすらないけども。
「凄いですね。辺りを覆う淡い水色と青色の光、透明度が極めて高い宙に浮かぶ水の泡、心に響く静かなる水の音……
「妖精軍団やサニーたちも大概だけど、これがたった1人の妖精が持つ力とは思えないわ。もっと鍛え上げれば、能力の強力さや規模なら妖精の中でも最高クラスになると思う。きっとね」
「ははっ! レミリアも美鈴も、心奪われてるみたいだな! まあ、私も初見は驚いたから、気持ちは理解できるぜ」
「私の力じゃない。だけど、家族が褒められて鼻高々」
「まあ、これはね。しかも、全てじゃないのだから尚更よ」
その結果、水の力で発動させられる技の1つ、『大いなる水の
僕の治癒能力ではどうすることもできない精神的な疲労、および傷に働きかけて癒しをもたらすこの技を、魔理沙の協力の下つい最近編み出せた時は最高に嬉しかった。
万が一、大切な家族や友達が精神的に傷ついている時に、僕が助けになることができると言われたも同然だからである。
「はぁっ、はぁっ……美鈴さん、レミリアさん。どうだった、かな?」
「いやぁ、とっても綺麗でしたよ。ありがとうございます」
「少しで良かったのに……でもまあ、良いものを見せてもらったわ」
「そっか。それなら良かった」
しかし、編み出したばかりであるこの技は未熟も未熟、効果範囲はともかくとして効力・妖力の消耗・発動にかかる時間のどれを取っても、実用性に欠けてしまうのは致し方ないことと言える。
でも、そんなのは練習を長い時間続けていけばどうとでもなるし、僕の周りにはもったいないレベルの優しさを持つ皆がついていてくれるから、悲観はしない。
「ありゃ。もしかしなくても、終わっちゃった?」
「サニー。もしかしなくても、完全に終わってるわ」
「あーあ……もう少し早く気づけてれば良かったわね。まあ、効果時間は3分間、無理もないか」
そんなこんなで事が済んだ後、いつぞやサニーたちと僕が庭に増やした休憩スペースの椅子に座って話し込んでいたところ、家の中で何かしていたサニーとスターが、惜しそうな表情をしながら出てくるのが目に入ってきた。
大いなる水の囁きが織り成す光景に気付き、見に行こうとしたは良いものの、何かしらの理由で間に合わなかったのだろう。何と言うか、少し申し訳ない気持ちが芽生えてくる。
「でも……メノ! 私がこう言ったからって、無理は禁物よ!」
「分かってるよ、サニー。これを含めて、能力の練習は今日はおしまい。妖力を扱う練習も、同じくおしまい」
「分かってるなら良いわ! 何なら、4日前に見れてはいるし!」
「それに、今日だってほんの僅かだけど見れたし、十分だもんねー」
それを察知したからなのか、駆け足で僕の方に来たサニーから笑顔で忠告されたのだけど、仮に言われなくても分かっている。
喜んでもらうために見せたのに、無理をしているせいでやきもきして、微塵も喜べる要素がありませんでしたなんてことになるのが、怖いからだ。
最悪、そこから怒られるのはもとより、喧嘩に発展する可能性が極めて低くても、実際にあるのだ。
自分が馬鹿なことをしたせいで、大切な家族と喧嘩して関係にヒビを入れるなど、決してあって欲しくないしあってはならない。
けどまあ、そんなに見たかったのならもう一度やってあげたいと思ったのも、また事実である。僕の性格を熟知しているサニーが忠告したくなるのも、何らおかしくはないか。
「ん? 今の音……」
「メノ? もしかして、誰かここに来そう?」
「うん。足音と声からして、ほぼ確実にアリスさん。人形さんも居そう」
「へぇ……あっ、もしかしたら例の件で来たのかも?」
思考を巡らせつつ、さっき僕が見せた大いなる水の囁きについてや、普段しているような他愛もない話をしながら過ごしていると、木の枝が折れる音が僕の耳にはっきりと聞こえてきた。
それを皮切りに、どうにも聞き覚えのある足音と声に加え、何かがガタガタ言っているような音まで耳に入ってきている。
これは、間違いなくアリスさんが家の近くまで来ていることを表すものだ。
「あら。魔理沙はともかく、レミリアと美鈴も居るなんて……随分とまあ、賑やかで良いわね」
最初に音が聞こえてから約20秒後、僕の予想通りここにやって来たのは、僕から見て左手に大きめのスーツケースのような、持ち手と小さな車輪付きの箱を持ってきた、2体の人形さんをお供にしたアリスさんであった。
光の三妖精+オリ主以外で出番多めにして欲しい妖精キャラに関して
-
チルノ&大妖精
-
エタニティラルバ
-
クラウンピース
-
リリーホワイト
-
全員
-
作者にお任せ