押してダメならぶっとばせ!(旧題:バッドエンド多めの魔装ハーレム物に最つよ魔女を登場させて力尽くでハッピーエンドにしていく話)   作:デュアン

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あんまりダラダラ長引かせる物でもないなと思って書いてたら長くなっちゃった


彼女が"厄災"たる所以

「はぁ、はぁ、はぁ……何これ、どうなってるの……」

 

 姉様の部屋を飛び出した私は、アイツ(・・・)が今居るであろう場所──夢想鍛錬所へと辿り着く。そこでは今、異様な光景が広がっていた。

 本来試合が行われている筈のフィールドには十人の生徒と知らない四人がおり、それ以外に居る人間は尽く倒れているのだ。観客席にいる生徒達、何故かフィールドにいる憲兵、実況解説……傍にいた生徒を見てみるとどうやら気絶しているだけの様だ。

 こんな事を出来るのはアイツしかいない。私は雷となってフィールドに飛び込んだ。

 

 

──────

 

 

 いつの間にか会場内が静まり返っている。見ると先程まで喚いていた憲兵や騒いでいた観客達が全員気絶していた。いつからだ、と言われれば恐らくは咲良が来た時からだろう。

 彼女はここに来てすぐに何かしらの魔法によって全員の意識を刈り取った。それは大鬼としての特徴が顕著になってきた心愛のプライバシーを守る為か、はたまたこれから彼女が行おうとしている"何か"に彼女らが邪魔だったのか。

 

 だが、今それを気にしている者は誰も居ない。

 何しろ、快人の契約妖魔たるレフストメリス──メリィが未曾有の危機に晒されていたのだから。

 

 そんなこんなで、輝夜の魔法によって引き摺り出されたメリィは咲良に杖を向けられて酷く怯えていた。

 

「ひっ、ひぃ……わ、我は何もしとらんぞ……た、助けて、快人ぉ……」

「め、メリィ……し、師匠。メリィは今回何もしてません」

 

 そこに魔王を自称する少女はおらず、ただ涙目に自らの契約者に救いを求めるだけ。

 何やかんや常に接してきた少女の頼みだ。彼も自らの師匠に向けて助命を頼み込む。彼も彼女も、咲良の強さを知っているからこそその身を震わせている。

 

 だが、咲良の返答は二人が思っていた物とは全く違っていた。

 

「ええ……別にあなたを殺す訳じゃない、ですよ」

「そっ、そうなのか! え、ならなんで杖を」

「一時的に……あなたの、魔法機能を回復させた、です。これで──」

 

 そして、彼女は杖の先端をガイルに向き直す。

 

 

「──そこの大鬼を……殺す、です。あなたが魔王だと、いうのなら」

「……は」

 

 メリィは一瞬、何を言われたのか理解出来なかったのだろう。彼女の表情は固まり、やがてわなわなと身を震わせる。恐怖からではなく、怒りにも見えた。

 

「わ、我に民を殺せと言うのか!?」

「民だから、です。あなたがコレの上司なら、その責任をとるべき……」

「ま、おう? 民? あ、貴女様はまさか……レフストメリス姫殿下!! お、お願いします殿下! わ、私を助けて下さい!」

 

 と、これまでの会話で漸く察したのだろう。ガイルがメリィを見て目を輝かせる。

 現レインフォートの最高権力者、魔王。ガイルがこちらの世界に来た時にはまだ即位しておらず王女だったのだろうがそれでもかつて『厄災の魔女を倒した英雄の孫』には変わりない。

 彼女ならば目の前の魔女にも勝てるだろう、そう彼は踏んだのだろうが……残念ながら最早彼が生き残る術はない。

 断固として拒否したメリィに咲良は冷たく言い放つ。

 

「あなたが殺さないのなら、私が殺すだけ……これまでは、こちらの世界に被害が無かったから、気にしていなかった、ですが……今回の様な件があると、私は自分の尻を拭わなければ、ならない……」

「じ、自分の?」

「あの時魔族を、滅ぼしきれなかった──フェニシア・フィレモスフィアの、です」

 

 どうやら彼女は自身が転生前に魔王を倒しきれなかった事に責任感を抱いていたらしい。

 これまではこちらの世界に大した影響がなかったので気にしない事にしていたが、ここに来てガイルが女子生徒達を凌辱する、シリエスと組んで何人もの女性を実験に使用し殺すという明確な被害が出てしまった。

 部下の罪は上司の罪。だからこそ、現魔王であるメリィが手を下せと言っている。つまり、これは彼女からの最後通牒なのだ。

 もしそれが為されなかった場合、咲良は自らの尻拭いをする。即ち──

 

「き、貴様……れ、レインフォートをほ、滅ぼすと?」

「そう言ったのが……分からなかった、ですか?」

 

 ふざけるな、そんな事出来る訳がない、メリィはそう言いたげだった。

 だが、言えない。彼女は知ってしまっているからだ──かつて彼女の祖父が殺した”フェニシア”よりも今目の前にいる”朝露咲良”の方が遥かに強いという事を。

 フェニシアはディア・ヴィロリアを長々と詠唱した挙句一発撃っただけで死亡した。咲良はそれを無詠唱で撃った上にピンピンしている。そして、ディア・ヴィロリアは一撃で惑星を破壊する威力がある。

 

「ど、どうやってあちらに行くつもりだ」

コレ(・・)の記憶は、既に見た……龍の籠は、レインフォートと繋がっている……まあそれがなくとも、行ける、ですが」

 

 メリィの最後の希望も呆気なく潰えた。最早彼女が取れる選択肢はただ一つ。

 彼女はのろりと立ち上がり動けぬガイルへと近付く。それに彼は恐怖で顔を引き攣らせる。

 

「や、やめてください殿下!!」

「……お前の本名は何だ」

「え……リーディアス・ガイルですが……」

「そうか」

 

 ゆっくりと近付いた彼女は、いつの間にか身を包むプロテクションが消えているガイルに掌を向け、虚空に向けて宣言する。

 

「リーディアス・ガイルよ。貴様がこの地で起こした数々の罪、許し難し。よってこのレフストメリス・ヴェル・ヴィルリッタが直々に貴様を処刑する」

「え……お、お許しください!! どうか、どうか!!」

 

 無慈悲な死刑宣告に彼は何もかもかなぐり捨てて助けを求める。

 

「だッ、誰か助けて!! シリエス!! 寝た仲だろうが、俺を助けてくれ!!」

「ンな事言われたって……」

「ハハ、ハハハ……もう終わりだ……終わりなんだよぉ!!」

 

 彼の必死の嘆願にもシリエスは応える事が出来ない。何しろ彼女すらもここまでで発せられた咲良の殺気に圧されてしまっており、仮にそうでなくともそもそも楔に囚われて魔法も剥ぎ取られた今の彼女では動く事すらも叶わない。

 そして"博士"に関しては目の焦点も合わない程に狂ってしまっている。最早誰もガイルを助ける事は出来ない。

 

「ッ、クソオオオオオッ!!」

 

 最後の足掻きとして彼は魔法を発動させ、衝撃波の弾丸がメリィを襲う。

 それを易々と避け、彼女は彼に掌を密着させる。

 

「"リグラ・グレンズ"」

 

 刹那、揺らがぬ漆黒の炎がガイルを一瞬にして包み込む。

 全てを焼き尽くす地獄の焔──それは強靭な大鬼の身体さえ僅か一秒足らずで灰と化す。火が消えたそこに残されたのは人型の灰色の彫像であり、それは僅かな風で崩壊し細かな灰となって空に溶けていった。

 

「ハァ、ハァ……」

 

 その鮮やかな魔法発動と裏腹に、メリィは呆然と自らの震える両手を見つめていた。

 彼女は直接魔族や人間を手にかけるのはこれが初であった。レインフォートを救う為、王としての責務を果たす為──そんな建前は、彼女の心を癒すには不足していた。

 

 

「さて、次は心愛、ですね」

「えっ、あ、なに?」

 

 そんな彼女を他所に咲良は心愛の方を向く。焼き尽くされるガイルを放心状態で眺めていた心愛は突如名前を呼ばれて狼狽える。

 彼女はヒーローになる為に生きてきた。ヒーローは相手を殺さない、みたいな信念がぼんやりと心中にあった彼女は、しかし今まさに殺されていくガイルを止める事が出来なかった。咲良の異様な殺気に圧されて動く事が出来なかったのだ。

 だから、ここで彼女は一つ学んだ事になる──"責任"について。ケジメを取る事の大切さについて。

 

 それは兎も角。

 

「その角と、牙……」

「え、ああ……大丈夫だよ。きっとこれはボクに課せられた運命なんだ。だから」

「取る、です?」

「え、取れるの」

 

 一応覚悟らしきものを決めていたのであろう心愛は、さらりと言われた咲良の提案に間の抜けた声を出してしまう。

 少し目をパチクリさせて、心愛は納得する──よく考えてみたら、こんなに常識外れな力を持った人間が角や牙の一つや二つ取れない筈がない。

 

 この人ならざる物がある限り、彼女はこの学園から離れるつもりだった。いつ暴走するかも分からない自分がこんな人里に居てはいけない、陰から人類を支えるのだ、と。

 だが、その心配がなくなるのなら学園に残りたい。ここには多くの親友がいるのだし、美玖や部員達に謝罪もまだしていない。

 

「"魂騙の鏡(セレストリリア)"」

「お、おお……」

 

 心愛が首を縦に振ると、咲良が杖を振る。瞬間心愛の眼前に金色の鏡が現れて"人間の"彼女の姿を映し出す。

 それは角も牙の無い姿。驚いた彼女が自身の頭や口元を触るが、そこに異物の感触はない。

 

「あなたの魂を……完全な人間だと騙した、です」

「だました?」

 

 咲良が言うには、この魔法は魂を騙して形を変えてしまう物らしい。

 魂の解裂で大鬼部分を切り離してしまう方法も考えたが、そちらをやってしまうと"矢鱈高い身体能力"という部分まで消してしまう。

 それに彼女の見立てでは今後大鬼の身体的特徴が顕れる事はあっても感情が制御できなくなるなどは無いだろうとの事だ。ならば、態々切り離すのではなく表層を取り繕うだけでいいだろう、という判断らしい。心愛はあまり理解出来ていない様だったが、要するに力はそのままに姿は人間のままでいられる、と説明されると素直に喜んでいた。

 

 

「次はお前、ですね」

「……さっさと殺すなら殺せよ」

「殺さない、ですよ。お前は警察に引き渡す……で、いいですか、心愛」

「うん。それが一番良いと思う」

 

 諦めた表情のシリエスに咲良が話しかける。

 採石場にテレポートした後シリエスが心愛の母親だと説明を受けた──テレポート前にガイルが父親である事は伝えられていたが、シリエスの事は知らなかった──咲良は、一応彼女の処遇について心愛に訊く事にしていた。

 その結果が、警察に引き渡す。ガイルについては異世界人、それも大鬼なので例外だが、シリエスは一応この世界の人間である。どうせ死刑になるとはいえ、この場で殺すのは諸々の法律に反する……今更感が凄いが、一応なるべく法律は守るのが咲良のポリシーらしい。

 

 だが、ただでは終わらせないのが咲良である。

 

「……オイ、お前何しやがった」

「死ぬのは一瞬、です……これまで殺した二千人、引き延ばされた時の中で……その憎悪を受けながら、裁きを待つ、ですよ」

 

 咲良は彼女に呪いをかけたのだ。自身が殺した人間の死霊が見える様になる呪い、自死・発狂できなくなる呪い──そして、体感時間が百倍に引き延ばされる呪い。

 シリエスは恐らく一年以内に死刑になるだろう。だが、彼女はそれを百年待つ事になる。その間常に死霊に自らの身体を貪られ続ける感覚を味わい続ける事になるのだ。取り調べなどを行う時にはちゃんと時間感覚が元に戻る様に設定してあるので安心である。尤も、彼女の記憶は既に全てコピーしており、当局にも渡すつもりでいるのであまり取り調べに意味はないが。

 

 そうして悲鳴を上げかけたシリエスの音をシャットアウトし、最後に残されたのは"博士"である。

 だが、実の所ここにいる生徒全員彼とは何一つ面識がない。彼が何をしたのかについては知っているが、それにしても印象が薄い。突然出てきて捕まっただけの男なのだ。

 取り敢えず厄災の魔女討伐の題目のもと非道な実験を繰り返した事だけは確かなので警察送りにする事になった。記憶は既に抜き出しているのでこちらも一緒に引き渡す予定だ。

 

 

 さて、こうして四つの問題が流れ作業で解決してしまった。

 だが、いまいちどこか釈然としない。何かが心に引っ掛かっている──そんな一同の元に一人の少女が現れる。

 

「……咲良」

「楓? どうした、です?」

「頼みが、あるの」

 

 黄色いレオタード状の魔装を身に纏った青髪の少女──睡蓮楓。睡蓮寮寮長たる紅葉の妹であり、当初咲良の同室であった彼女は複雑な表情で頭を地面に擦り付ける。

 典型的な十華族の少女、という印象しか持っていなかった咲良は、彼女の突然のその行動に目を見開く。

 

「お願い……! 姉様の記憶を消して……!!」

「それは……」

「今の姉様は責任に雁字搦めになってる、このままじゃ……姉様が、姉様は……!!」

 

 彼女は涙を流しながら訴えかける。

 

「身勝手な事だって分かってる。こんな事頼めた義理なんてないことだって理解してる。私ならどうなってもいい、でもお姉ちゃん(・・・・・)は、私の一番大切な、世界で一番かっこいいお姉ちゃんがあんな事になってるのはもう、耐えられない……」

 

 それは悲痛な叫びであった。

 楓は幼い頃から紅葉に憧れ、常に彼女を目標として努力してきた。そんな彼女が今心をボロボロに壊されて廃人一歩手前の様になってしまっている。それがどうしても楓には耐えられなかった。

 これはエゴだ。完全な彼女のエゴ。紅葉本人は少なくとも表向きにはこの経験すらも糧としようとしているのに、それを勝手な考えで無下にしようとしているのだから。

 

 だが、咲良は答える。

 

「いい、ですよ」

「──え……」

「というか、元からそうするつもり、でした……」

 

 蔑まれる事や否定される事も覚悟していた楓は、あっさりと肯定した咲良に驚きを隠せないでいた。

 

「今回の件は、私の責任が大きい、です……」

「え? な、なんで」

「私があの時、奴を倒していれば……寮長さん達が、あんな目に遭う事も、なかった……だから──」

 

 そこで彼女は再び光の鎖を輝夜に刺し、魔法を使う。

 

「"神域『紫霄嫦娥(ししょうじょうが)』"」

 

 それは輝夜が扱う神域。かつて雲雀の時にも咲良はこれを使用し、彼女の中へと入っていった。

 空が濃紫色に染まり、太陽は淡い紫色の満月へと変わる──

 

 

「──"時間凍結(フィリア・ディナ・ヴィロリア)"」

 

「──っ」

 

 

 刹那、世界が色を失う。先程まで動いていた心愛や快人、無音で叫び続けていたシリエスに発狂中の博士、それら全てが一切の動きを止める。

 

 動いているのは術者の咲良、そして──

 

「やっぱり、貴女は動ける、ですね」

 

──"一日一度"の縛りがある時間停止、それを未だ使っていない私、織主芽有だけ。

 私の時間停止は、その日に使われていない場合に限って「他人によって時間停止が使われ、その術者が近くにいる」場合自動で発動、停止状態を中和し動ける様にする機能がある。尤も動けるのは時間停止を行える時間だけ、つまり十秒間だけだ。

 私の見立てではこれが役に立つのはもっと先だと思っていたのだが……というか、いつの間にか咲良のなんか特別なポジションにいないか、私。非常に不本意なのだが。原作主人公たる快人君に替わってあげてくれ、その立ち位置。

 

「今日はまだ使ってないからね……何で時間を止めたのよ」

「少し時間がかかる、ですから……車とか飛行機とか、危ないでしょう?」

「は? ……ねえ、咲良もしかして」

 

 彼女のその不可解な言葉。その意味を理解するのに少しかかってしまった。

 

「神域の効果範囲は、世界全て……確実性を高めて、記憶を消去する……」

 

 さらっと言ったが、今とんでもない事が行われているらしい。

 要するに彼女は神域を世界全体に展開しているのだ。恐らくはあの月も偽物ではなく本物を作り出しているのだろう──以前の雲雀の時と同じだ。

 だが、今回はあの時と違って全世界に展開したままでないといけない。だからこそ、交通事故が起こらない様に時間を止めた。

 

「……はは、やっぱり貴女はデタラメよ」

 

 そこで、私の十秒間が幕を閉じた。

 

 

 

──咲良は芽有に背を向けると、杖を構えてテレポートする。

 その先は宇宙、顕現させた月の正面に立ち、自らの杖を地球に向ける。

 これから行うのは全人類の記憶改竄。紅葉や伊織が触手に凌辱された、その情報だけを消す為に彼女は禁忌級の魔法を使おうとしている。

 それはきっととんでもなく馬鹿げた事なのだろう。

 

 だがそれでも、"力"を持っているのなら。力づくで解決できるのであれば、彼女は──

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ヴィルリッタ暦元年:ディスピア・ヴェル・ドム・ヴィルリッタ大魔王陛下御生誕。

 

328年:無徴種(ヒューマン)世界に"勇者"の出現を確認

 

330年:グロリアード浮遊大陸消滅。勇者が行方不明になる。

 

331年:ファルレッド大地震発生。沿岸部の都市が被害を受ける。"真祖(ヴァンパイアロード)"が消息を絶つ。

 

334年:ティアーラ島消滅。駐屯していた魔王軍部隊1,200名が消息を絶つ。

 

336年5月29日:"大進出"開始。

6月2日:"神の瞬き"事件発生。魔王軍への被害無し。

8月22日:最大の敵だと認識されていた『帝国』滅亡。

11月2日:"厄災の魔女"出現。"四天王"深淵祖龍(エンシェントドラゴン)のヴェルディラ様、戦死。

11月5日:ガリルスト諸島消失。

11月9日:エメラルダン海底都市消滅。"四天王"海神龍(リヴァイアサン)のイア様、戦死。

11月18日:ガイレローン大陸壊滅。多数の爆煙が立ち上り、大陸の文明全てが消滅。"四天王"吸血鬼(ヴァンパイア)のドグロシー様、戦死。

12月12日:霊峰エンドア消滅。"四天王"罪渦の魔物のアリエス様、戦死。

12月14日:"厄災の魔女"魔王城に襲来。死闘の末陛下が勝利なされる。その余波で月の一部が破壊される。この時点で魔王軍残存戦力は開戦時の二割程度。

12月15日:"厄災の残滓"発生。月の破片が大地に降り注ぎ、加えて月の質量変化により潮汐の急激な変化が発生。一連の災害により推定死者数は現在でも不明。

 

337年:人魔大戦終結。レインフォート統一宣言。

 

340年:無徴種(ヒューマン)完全根絶宣言。同年皇太子殿下(故・前王陛下)への王位継承を宣言。

 

417年:レフストメリス現魔王陛下、御生誕。

 

418年:『レフストメリス生誕記念エルドラ戦争博物館』開館。"大進出"の遺産などを集め展示する。中には"厄災の魔女"本人の剥製や使用していた杖などもある(ただし剥製については劣化が激しい)。

 

428年:"厄災の魔女"の杖が盗難される。

 

430年:クローネ大地震発生




最後の年表は咲良がガイルの脳内から読み取ったものです。本来はこの後にメリィの戴冠と消息不明が続きます。

正直今回の咲良さんヤクザみを強くし過ぎたかもしれない

次回、二章最終回

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