私は何故此処にいるのか?
『ヨルダイ国』
クワトロとして見知らぬ世界で暮らす私は、違う世界のシャアと出会って、自分と同じような背丈の人間達と、成人した人間の半分に満たないの身長のMSが混じって暮らしている場でどれ程時間が経ったかと思っていたある日、何故か目覚めたら、ゲームの中のような世界にいて、どうなった?唐突に何処かの城の前で張り紙を見て、その後に玉座の前にいた。
「よくぞ来てくれた勇士よ!各方面に人手不足の為に募集し、来て頂いて早速だが、事情を話すぞ?
近年、我が国の記憶からすら廃れた事が発端で申し訳無いが、聞いて欲しい!
嘗て、このヨルダイ国において?
国のはずれにある『ギャラクシ山』に住み着いた竜が暴れていた!
竜は王女を生け贄に差し出さなければ国を滅ぼすと要求したが?
当時の国王は十二歳になる王女、つまり?娘可愛さに、同じ年頃の少女を身代わりに差し出す事を考えたのだ!
だが、真実は違った!
事件から十二年前、ギャラクシ山から王が持ち帰った『石』・・・・それが竜の望みだった!
竜が何故か欲した石は、王女の腕輪に嵌め込められていたが為に、王女を生け贄にと要求していたのだ!
そして、本物の王女『ハマーン様』は、伝説の勇者・・・・『騎士ガンダム』を頼り、力を合わせて竜を退治した!
そして?罪無き娘達を犠牲にしてまで竜を?どのような手段でかわからぬが、利用しようとた愚王は?ハマーン様が、制裁として親子の縁を切り、終身刑として投獄した!
その後、勇敢なるハマーン様は自ら女帝として国を収め、長い平和が続いたのだ!
だが、その事件から間も無く?ギャラクシ山は何故か半壊していた為に閉鎖・封印された。
そして、事件の元凶となった石も城内で厳重に封印されていた。
恥ずかしながら、石と山については当時から謎を解明出来ずにいた。
だが、長い時を経て?何者かが城の中に封印された石を盗み出し、その後に閉鎖されたギャラクシ山周辺に大量のモンスターと魔族が出現した。
勇士よ、この場で頼む!盗まれた石を取り戻す事と、ギャラクシ山に起きた異変の解明をして欲しいのだ!」
ファンタジー?とやらでは、壮大かつ王道な前置きだが?
(何故、宇宙で戦争をしていた私が、旧世紀のファンタジーとやらの世界にいるのだ・・・・それに、ジオン軍にいた頃の仮面を被って、制服をやや中世紀風にした格好をしているワケは?)
まるで、道化だな・・・・名前も姿も世界すら変えて私は戦い続け・・・・いや、待て?その前に?
「むっ、何だ?質問があるのか?」
『キュベレイ』
私が刺し違えたハズの機体をSDにしたのが侍女のようにしているのはともかく、始まりの王女がハマーンで、勇者がガンダムもだが?
玉座に座り、キュベレイが事情を説明しながらもぐもぐとプリンを食べていて・・・・今、ケプと、のどかに食べ終えているのは?
「む、やはり気になるか?『みねば様』は、ご覧の通り幼少の身でな?私が代わりに語らざるを得ないのだ」
「何故、おやつ中の子供を公務?の場に座らせる?」
偏見の塊のように育ててくれるよりは良い!だが、担ぎ出す必要は何処にある!
「む・・・・玉座に座っているのも勤めと言うものだろう?」
「しかし、それだけならば事情を話して、ソチラが代行すれば良いのでは?」
「姿を見せるだけでも違うのだ!血筋がものを言う政治体制に思うところがあるのは当然、だが?何故、そういうものが必要になっているかは、先ずは自分が考えてみろ!」
な、何なのだ?真剣さしかない?『みねば様』は、私の知る『ミネバ様』以上の幼女だが、ハマーンにキュベレイが・・・・これでは?
「おい?」
「な、何だ?」
「妙な事を考えてるようだが、ここでボサッと立っとらんで、行くならさっさと行かんか!!此方が人手不足を理由にお前『達』を頼る現実すら考えられんのかっ!?」
「しょ、承知した・・・・」
怒鳴り散らされて退散とは・・・・こんなぶざまな事・・・・いや、私にしては真っ当な類いなのかもしれん。
城下を歩き始めたが、先ずはどうするかを考えて、いや情報を聞き回るべきだな?しかし、私が気になるのは?
「いや、遠目に見てましたけど・・・・怖い人でしたね」
『イージス』
赤いガンダムで、何やら長い頭?いや、頭部のメインカメラに当たる部分が長いSDガンダムが、マントを羽織った姿で同行してくれてるのだが?歩きながら、やはり聞いとこう。
「失礼だが、敢えて聞かせてくれ?君は・・・・何故、たこ殴りにされたような跡だらけな顔なのだね?そのせいで、みねば様の前には行けなかった。それに、聞くところによると?『ジャスティス』と言うMSにパワーアップしていたらしいが?」
ラクス・クラインの婚約者だったらしい事も後にしようとしながらの質問、何やらどんよりしながら漸く話し始めてくれた。
「いえ、それがですね?『オーブ』って国にいたんですが?突然声変わりしたリーダーが・・・・『ルージュ』が、突然に怒り出して?こうされてしまって、イージスになるまでバージョンダウンさせられて『自分の事を省みてこい!』って叩き出されてしまいまして・・・・」
「理不尽な事だな」
「いえ、それが・・・・何かわからないですが、そうされても可笑しくないって思ってしまったんですよ?従者で親友な仲の『ブリッツ』にも、何か・・・・『今回は少な目でしたけど、もう飽き飽きです!』とか冷たくされちゃったので、あいつは普段ござる口調なんですが、初めて餅つきする時くらいに嬉しくなると、普通の口調になるのは知ってましたが、今回みたいのは初めてでした」
「むう?何を怒っているんだ?いや、わからない事は後にして・・・・他に誰か同行してくれる者を探すとしよう」
「はい・・・・」
このMSにも、何やら他人事ではない何かを感じる。しかし、私はいつまで戦い続ければ良いのだろうな?
「そこのお二方!?」
「む、君は『エクシア』・・・・?」
「『エクシア』?はははは!この姿になったのは僥倖!どれだけガンダムが現れようと私の心を射止めたのは君! 美しき光と共に我が眼前に降り立った君だ! あの日の甘美なときめきが今の私の胸にある!そう・・・・それこそが私をこうも突き動かす!」
「・・・・クワトロさん、この人・・・・多分『フラッグカスタム』さんです」
き、聞いた事がある。
『愛している』
『抱き締めたい』
そんな事を口走りながら、ガンダムタイプに躍りかかって来たがるMS・・・・先ずは自己紹介くらいして欲しい。
何故か、私のいた世界に良くも悪くもお似合いな気がする。
延々と続くガンダム愛?とやらを聞かされ、漸く『エクシア・リペアⅣ』と名乗ってくれたMSに同行してもらう事にはなったが?今日は疲れたので宿に泊まる事にした。
王(代理)の話を聞いた後は仲間を何人か加えて、身内はいないので宿屋に泊まるな回。