仕上げ迄の準備を整えたものを実際に形にするべく一人でやり始めた。途中、赤いものを過剰に入れたがり最後に赤く塗りそうと言われたりしたものの作成を・・・・やってみるさ!
(・・・・アムロ、私はあこぎな事をやっている・・・・近くにいるのなら、この私を感じてみろ!)
内心でアムロにそう呼び掛ける私は髪を『オールバック』にしている・・・・ふむ、何故かカミーユに見られたら?『似合ってませんよ』と言われそうだ。
・・・・・・・・。
「うん・・・・美味しい!クワトロさん器用ですねえ♪♪」
「プランを見せてもらったが、面白いな」
私に声を掛けるのは何故か『シャノン』達に似たような雰囲気・・・・いや、危険な意味のようで止めた方が良いと感じた。『ジュンコ・ジェンコ』を始めとした女性達の手伝いで『海の家』や『文化祭』の時に出すたこ焼きを私が調理したもの・・・・いや、これは天カスと紋甲烏賊の下足を細かくしたもの入りだから、正解にはイカ焼き?なのだが、何故かそれすら入っていないもので商売人をした事があるような無いような・・・・。
そもそもコロニーでいちいち本物に拘れるようなら苦労はないと言われた・・・・そう、自らをゲストと名乗りシールドに骸骨のマーク?を描いた通常の『ゲルググ』に言われたのだが、恐ろしく説得力があるのだ・・・・そして、ガルマを思い出すような何かを感じた・・・・それから『ゴッド』と言う脳筋が巨大タコを何故か自力で捕らえた時に自分で全て食べずに冷凍保存でもしてくれていれば良かったと噂されてもいた。
髪型に関しては、一応は世話になっているのだから働かねばならんから、自分なりに工夫したのだ。この世界のアルテイ・・・・いや、セイラが男装をして喫茶店のウェイターをやった時にそうしていたと言うので勧められた・・・・。
しかし、一時期に土方すらやっていた頃から私は労働の喜びとやらを感じていたか疑問だな、ここの住人達に混じったせいかそう考えてしまうのだ。
「あれ、貴方が噂の新入りさんですか?」
「君は?」
「はじめまして、私は『ガイア』です」
何名?か目にしたが、改めて二頭身にして瞳があるガンダムとは何故か知っているようで知らない奇妙な感覚だ・・・・しかも、MSにも性別があるとは未だに驚かされる。
「うむ、だが?」
「す、すみません!凄い誘惑の嵐で!」
買ったり、サービスやらで両手一杯に食べ物とはな・・・・私のたこ焼き?にも目が向いているがこれではと思った時。
「おい、ガイア?またかよ・・・・」
翼付きのMS『デスティニー』が来たか?ふむ、ガイアはゼータ寄りだが、このMSはガンダムにしては少々悪役顔だ・・・・。
「二人分、持って行きたまえ」
「あ、どうも・・・・」
「ありがとうだよ?」
「そ、そうか・・・・ありがとうございます」
この少年?やはり出会った頃のカミーユのように無理して突っ張っているようだが?・・・・しかし、不思議なもので?この二人にも余計な邪魔が入らずに上手く行くようにしてやるのが解放感に富んでいる?
あの二人からは、カミーユとフォウと似たものを感じているのだが・・・・もしも、あの二人が元のか似たような世界にいたとして、私は二人に何かあった時に手を貸してやれたか?少なくとも、打算的な事を含めても何かの悪意から守れたのかと感じてしまうのだ。
しかし・・・・戦いばかりだった私が屋台をやりながら一般生活とはな・・・・そう、あれはここに来たばかりに?
・・・・・・・・。
私は言うに絶えないシンパシーを感じてしまう存在・・・・この世界のMS?『シャア』と対面した。名前が被るのがややこしいのでクワトロと名乗って事情を話した。
戦闘中に敵と刺し違えようとしたら、何故かこのコロニーに来ていた程度だが・・・・どこまで話してよいのかとしていたせいで話があまり進まないでいた。
「ならば、しばらく滞在すると良いだろう」
「寛容な事だな」
「いきなり落ちてきたと思ったら自爆したり、キャラが被りそうなの見たら発砲したりするような奴でないだけマシだからな」
本当にこの辺りはどこなのだ?と聞きたいが、踏み入るには資格以前の問題だ。
とは言っても、地球や宇宙の成り立ちからして恐ろしい落差があり、ここが異なる世界だとはにわかに信じられなかったのだが、聞くところによると『れんぽー』のガンダムというMSと一緒に三途の川のほとりに行ってしまった時?
『ガンダム』・・・・この世界でも特別な意味を持つらしいな。
そして・・・・『ララァ』に連れられて帰るハズのところを。
『ララァ』
聞くところによると、この世界のシャアの彼女・・・・いや、何も言うまい。それと私はクワトロと名乗る事にした。無意味にややこしくする必要は無い。
とにかく、ララァに連れられて帰るハズが、ガンダムが道にそれたせいで過去の世界に行ってしまった事があるらしく、別世界程度では驚く程ではないらしい・・・・。
「そうだ・・・・考えてみれば、存在事態が卑怯と言いたいのが多いが、その中で特に強力なのがいるからな・・・・それで君はどうしたい?」
「私は死んだハズの人間だ・・・・だから」
「だから帰るべきではないと?」
「・・・・」
重い沈黙だ。やはり場違いが過ぎるか?
「それに帰る手立てがわからん」
「まあ、それならララァに頼むか」
『ララァ』・・・・この世界のララァか・・・・いや、私は?
「まあ、構わないけど?」
「っ!?」
いつの間にかいたのはエルメス・・・・忘れようもない機体を小さくしたような姿だ・・・・私は必死に平静を装っていた。そうだ・・・・名前が同じなだけだと。
「事情は話しての通りだが、出来そうか?」
「今すぐには無理ね・・・・この人はしばらく、この世界にいた方が良いわ」
「しかし・・・・」
「・・『何をしようとしたかは知らないけど・・・・今回はそうした方がいいわよ』・・」
私は、自分の知るララァやカミーユ以上かもしれん何かに当てられて素直に従った。少なくともNTに近い何かを持つのは間違い無いものに導かれた気がした。そう、複雑だがこれは何かの洗脳では無いと考えるべきだ。
「まあ、それはそうと暑いからこれでも如何が?」
セイラが持って来てくれたのは・・・・何年振りかになるかわからん食べ物だった。
「これは、確か『ところてん』か?」
「二人共、唐辛子の入れすぎは駄目よ?」
何故か赤を過剰に選んだりしてしまうと誤解されるのもシンパシーがあるようだ。ケーキを食べるだけで何かと言われたような身だがな。
「しかし、色々あるようだが」
「ああ、ゼータから器具をもらってな」
『ゼータ』?・・・・ゼータもこの世界のMSとしているのか?
「うむ、説明に困る奴の一人だが?何故か一時間でところてんを押し出す器具を作って来たり一人で流しソーメンの準備もしたりするのだ。一応は私の部下だった事もある」
そう言えば、カミーユも遊びで新型機の設計をやってしまうように妙に器用なところがあったな?しかし、アクシズの決戦前に整えた算段が上手く行くものかどうか・・・・いや、信じるべきだ・・・・そうだろ?・・・・『ナナイ』・・・・しかし、ところてんくらいで・・・・これが、誰かが言ったような気のする貧しい青春なのかもしれん・・・・もう一度、地に足を付けて歩かないとでも?人生自体ナンセンスなのかもだと歌われる段階なのかもしれん。
クワトロは日常を過ごす・・・・それは、自分の暗黒面を目の当たりにするようなハマーンやシロッコと向き合っていた日々とは違うものだった。