メビウスの輪から抜け出したくて   作:くまたいよう

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アクシズがシャア達の決戦場所だったのは、ある意味でシロッコ救済。

因みに、GジェネDS要素が一部除いてあります。


男達は振り向いた

航海日誌~~。

 

私、ブライト・ノアは今回の戦争で自分の船を沈めずに済んだ。寄り合い所帯にしてはあまりにも豪華なメンバーが集まったお陰だが。

 

シロッコを倒し、アクシズのグラナダ落下を阻止した。

 

グリプス2に残ったヘンケン艦長の指揮する部隊はティターンズの主力部隊の猛攻を受けていたが、バスク・オムのような設立時からの指揮官はシロッコを始めとした新参者と足並みを揃えられなかったのが一因とされるまとまりの無さのせいか、アーガマが合流した後に撃退には成功した。

 

アクシズはクワトロ大尉とハマーンが刺し違えたと噂される形になったので、要塞は月から全力で離脱していた。

 

「アストナージ、ゼータは治りそうか?」

 

「『あそこ』にあったジャンクだけじゃ完全にゃ無理ですね・・・・連戦で無理が祟りましたから、ギリギリまで良くもって・・・・いえ、そもそも?見たんでしょう?」

 

「うむ・・・・」

 

アストナージの言う事は理解出来た。あの戦闘でゼータとカミーユが発動させた未知の力は我々の理解を越えている。

 

「カミーユは、アクシズとエゥーゴから予め脱したクワトロ大尉の支持派に合流した。残ったらどうなる事かわからんしな」

 

「前例があるからにしても根回しが凄いですよ大尉は」

 

そう、クワトロ大尉はもしも今回の戦いが終わったらカミーユはMIAにでもしてアーガマから降りてもらう事を提案していた。アムロの時同様に戦後にモルモットにされでもしてはたまらんしな、美談にはしたが、あのサイコガンダムのパイロットだった少女フォウ・ムラサメを救出した事でも波紋を呼んでいた。

 

「とにかく、カミーユがスミレ・ホンゴウならまだしも、合流先にいる者達と上手くやれるかだがな・・・・」

 

「案外、大丈夫かもしれませんよ?艦長だって知ってるでしょ?ちと不気味だったけど、途中ら妙に大人になってたじゃないですか・・・・?あの、艦長?」

 

「い、いやそうだな・・・・」

 

私はその話題では目を背けざるを得ない。

 

そう、他に比べたらどうかはわからんが・・・・カミーユが大人になった元凶の一つは私。

 

・・・・カミーユに初めて会った時はサインをお願いされたが?私を『男の子視点』で英雄視をされたのは初めてではなかった。仮にもホワイトベースの艦長だったからか?それは良い。

 

しかし・・・・まさか『男性として』妙な目を向けられるとは思わなかった。

 

『エマリー・オンス』

 

合流待ちなラビアン・ローズの責任者たる女性からそのような目を向けられるとは夢にも思わないでいた。仮にも妻と二人の子を持つのだからな・・・・私みたいな淡白な顔立ちに・・・・いや、何故か私には世のお父さんCMのオファーが来たりもしたか・・・・カイの奴からは通信で顔を合わせた時?

 

『元が老け顔だと後が楽だねえ?』

 

何て言われたりもした私に何故と考えるのが悲しい。

 

問題は、昼ドラみたいなラブコメとやらのような一幕を?『カミーユに見られた』・・・・よりによってな相手。

 

実はカミーユは?

 

『地球でミライと会っている』

 

加えて、彼の家庭環境が起因して私を見る目が絶対零度となったと言えた・・・・ガンダムを奪ってエゥーゴに来てから精神的には一人きりに近いままだったところをフォウと出会って『隣人愛』を見つめ直した彼から向けられる目に耐えられなかった。それからだ・・・・彼が自分を見つめ直したと私にも感じられ始めたのは・・・・それでショックは大きかったようで、私に向ける目が申し訳なさを含んだものになったのも恐ろしく堪えた。

 

言い訳はしない、文句は言えん・・・・私は私なりに家族を改めて大事にするしかないな、流石にエマリーもそうやって向き合えばわかってくれるだろう。

 

 

ブライトは知る術は無いが、自分なりの決意が待ち受ける最大の悲劇に限り無く近い事態を回避するキッカケになるか否かの選択肢を掴む事になる。 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「カミーユ君、こっちよ」

 

大尉の根回しで、スミレさんを始めとした大尉の顔見知りの集まる場に僕は合流していた。

 

シャア・アズナブルだった関連で色々やってしまったけど・・・・冷静に考えればあの人はやっぱりアングラで格好良く書かれるに足る人なんだと思っていたら?

 

「カミーユか?」

 

「あの・・・・これは?」

 

『ミネバ・ザビ』!?私服姿だけど何故!?

 

ザビ家の忘れ形見・・・・僕の顔を覚えてるのは、会談やサイド2の時と、グラナダの新書を届けた際にハマーンからの提案で食事した時だ。何故なのか説明を待った方が良いか?

 

「いえ・・・・『初めまして』カミーユさん・・・・私は『メイファ・ギルボード』と言います」

 

「あ、はい・・・・『初めまして』」

 

大尉・・・・何故かアクシズの決戦でハマーンとの決着を固く決意していた理由、コレですか?

 

僕、ジオン・・・・じゃなくてザビ家の人達に味方するワケじゃないですけど?赤い彗星の恐ろしさを見た気がします。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「私も凄いと思ってまして・・・・」

 

客室みたいな場で俺と対面しているのが大尉が図ってくれた便宜の実行人でもある?

 

『ナナイ・ミゲル』さん。

 

簡単に言えば、ニタ研絡みな人でアクシズにいた頃から縁がある人だ・・・・僕と同年代なのに頼もしい人だけど、流石にアクシズ内の自分の支持者に根回しして決戦の隙にミネバを連れ出していたのは驚いてる・・・・たまりませんね、と言いたいけど。

 

「フォウ・ムラサメの治療は私が責任を持って承ります・・・・今は眠っているから会いに行ってあげると良いでしょう」

 

「ありがとうございます」

 

とにかく、余計な事を言ったり考えるのはやめよう・・・・世話になってるからだけじゃなくて大尉の『ある噂』が頭によぎるのは嫌なんだ。

 

それから、気になるのは大尉の支持者ばかり集まる場で、あの状況で大尉が戦死したと思ってないのばかりな事だった。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「何?・・・・1日で追い出された?」

 

「・・・・」

 

私、破魔?は西と名乗るアパートの隣人に嘆くような目を向けられていた。子守りのバイトを紹介されたが、子の身内から?

 

『偏見の塊に育てられそう』

 

そう言われて追い出された。おのれ!将来、頂点に立つのに相応しいものの見方をするよう育てる事の何がおかしい!?

 

「君は誰を育てている気だ?」

 

「黙れ俗物!」

 

「お兄さまだって毎月のように違うバイトしててもそれなりにやってますのにねえ?」

 

「ミャ~お?」

 

何という屈辱!そもそも、この格好で何故周りは何も言わんのだ!私も時代錯誤な侍女の格好だが、こいつ程に酷くはないぞ!・・・・多分。

 

「そうだ。一度和尚の所に相談しに行くか?丁度牙流馬もいるしな」

 

牙流馬・・・・何だ?こいつに友人がいると言うだけで忌まわしいが、その和尚とやらも何か引っ掛かるが?

 

「そう言えばイセリナさんとも良い感じになってたようですわね?」

 

「羨ましい事だな・・・・写真も貰ったぞ?」

 

「・・・・フン、俗物共め・・・・すぐ別れるな、フフフ」

 

その写真は若い男女が仲良く写っているものだが私は率直な感想を口に出した。嘲笑しているのをザクとかいう猫にすら呆れられてるのを気付かないままでいたのは後日知った。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「せいらよ・・・・」

 

「はい?」

 

「私はかつて、自分だけ高い所にいようとするだの世界が自分を中心にして動くと思うな等と言われたような事のある男な気がするが・・・・同時に、それは私だけに言うような事ではなかった気がするのだが?」

 

「お兄さまは、大屋さんみたいに血筋でか、せいらみたいに乱馬組の皆さんに見込まれたから組を継いでくださいとか言い寄りさえしなければ社交性はあると思いますけど?」

 

「はっきり言う・・・・」

 

私はそれに引っ掛かるものがあった。

 

つまり、言い方を変えれば?

 

『周りから何かを求められた途端にひどい人間になる』という事ではないか?

 

『破魔』・・・・認めたくないものだな、貴様を野放しには出来んのだ!と思ってしまった・・・・近い内に正体を暴いてみせる!




振り向くな~~が初代のEDの歌詞にあるけど、振り向く必要あるし振り向きたい時もあると思う。
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