「感覚が・・・・機体越しに周りの宇宙とまで一体になるようだ。これがサイコミュってやつなのか・・・・」
加速は凄まじいけど、重く感じる機体をコントロールしながらコックピット内でそう感じていた。ゼータガンダムが最終決戦で発動させた力とは違うが・・・・やれると感じた。
(前方!)
感じた方向に腹部の偏向メガ粒子砲を撃ち様に上昇、凄まじい加速が掛かる。流石に可変MSとは全然違うな。
MSが爆発した時の華が二つ咲いて他が散り散りになって行くのを感じたので次は両手のビーム砲を撃ち続けた。
二つ三つと次々命中して爆発して行く、一方的だけど、引いてはくれない?
そして残った敵が二機接近して来た。
機種はスミレさんが言うようにガザCの改良型機だけど、バズーカを持ってる?この機体のIフィールドには有効だから近くで当てに来る気のようだから襟部のバルカンを放った。サイズの問題でMSからしたらガトリングに近いか。
予想外だったようで片方が蜂の巣になったのに動揺したようだから、最後のにビームサーベルをすれ違い様に一閃させて撃破・・・・例の武装もミサイルすら使わずに済んだと思っていたんだけど?
・・・・チャ・・・・ク・・・・チャ
「?」
・・・・クチャクチャ
「何だ・・・・これって『ガム』の咀嚼音?」
・・・・・・・・。
別方向から接近して来たのはティターンズの残党部隊だった。カミーユ達と違って劣悪な環境での流浪の身なので、改善の機会を求めて近付いて来たのだ。
「クチャクチャ」
「ドルク中尉、戦闘の光が見えましたがアクシズの奴らに会ったらどうするんでェ?」
「バッキャロウ、クチャクチャ・・・・アクシズだろうがエゥーゴだろうが、かたっぱしからやっちまえばええんや・・・・クチャクチャ」
マイペースなドルクには辟易すべきなのだが、ティターンズ残党からしたら縋るべきだった。先日の決戦に敗れる前から連邦内でティターンズ排斥の流れはあったが、いざ敗れてからは言うに耐えないものだ・・・・だが、黙って処分されるワケにはいかないのだ。
「それじゃ、いっちょやったるか!!ミュージックスタート!」
ギュュュン♪♪ ギィィン♪♪
「ヒャッホォォウ♪♪」
ミュージックが響く。ティターンズの中において、野獣と言われたヤザン・ゲーブル以上な戦闘狂に分類されるドルクにとってはいつもの事だが、今回ばかりは相手が相手であった為に悪手となる。
・・・・・・・・。
ギュュュン♪♪ ギィィン♪♪
・・・・これは、アメリカンロックの音楽!?
しかも、ノイズ代わりの撹乱とかじゃなくて何か嘔吐が出るような嫌な気配からのものだ!ここまで戦場で遊んでるのは見た事が無い!何度も戦ったギャプランやハンブラビに乗った男でもない、そうだバスク・オムに近いものだ!と感じた時にノイエ・ジールIIから一斉に射出されたものが嫌悪感を抱いた対象と周囲に襲い掛かった。
・・・・・・・・。
「何が起きた!?」
ドルクの周辺は阿鼻叫喚であった。視認出来ない出本からのビームが次々と部隊のマラサイを襲って撃破していた。
ドルクの乗機である『グリフィン』はマラサイにバーザムのデータを融合させたのを更にカスタム化した魔改造機であるが、その機動性でも回避がやっとである。
「くっ、こいつは一体・・・・っ!?」
そして、前方から接近する赤紫の大型アーマーを確認したが、次の瞬間には近くで爆散した僚機の破片が当たり、機体が揺らいだ瞬間にビームがコックピット近くを抉った。
「そ、そんなひきょうな・・・・」
爆発の華がまた咲き、ノイエジールIIの本体には射出されたファンネルが全て戻っていた。
「び、敏感過ぎる?この機体・・・・いや、搭載されたサイコミュはそういうものなのか?」
カミーユはまだ知らないが、このノイエジールIIに搭載されたものは初期案から変更したもの、後に『サイコ・フレーム』と呼ばれるものの試作型であったのだ。この戦闘を機にカミーユは自分の敏感過ぎる能力と向き合う事になる。耳障りなロックの音楽等は既にカミーユの頭から消えていた。
・・・・・・・・。
♪♪~~♪♪
「くぅ・・・・この戦場はノイズが多すぎる!」
「ここは戦場ではない!だが、迷いは自分を殺す事になる!」
私もよくよく運の無い男だ!破魔の相談で牙流馬を訪ねたら寄りによって?
「色即是空ぅぅ!」
「空即是色ぃぃ!」
Fu!Fu! Fuwa!Fuwa! Fu!Fu! Fu!Fu! Fu!Fu! Fuwa!Fuwa!Fu!Fu!
和尚にとっての弥勒菩薩アイドル絡みで、自宅での『グレート出禁』モード発動直前で牙流馬も一緒に応援しだす場面だった!もう寺の者達は黙殺するようになったか!
私と破魔も問答無用で付き合わされている!流石にこの状態の和尚にズケズケと傲慢な態度は取れんか!いや、この際はこの女に怖いものとやらを教える良い機会だ!そう、チャンスは最大限に活かす!それが私の主義だ!飛び込んでしまったのはこの際やむを得まい!
だが、サムリウム100本ノックやり直しか?
Fu!Fu! Fuwa!Fuwa! Fu!Fu! Fu!Fu! Fu!Fu! Fuwa!Fuwa!Fu!Fu!
「ナム!ミョウ!」
「ナム!ミョウ!」
「ホーレン!ゲッツ!」
しかし、和尚が要求するドルオタ先導への道を全身で進み輝く?ようになる等は三人掛かりでも無理な話である。
Fu!Fu! Fuwa!Fuwa! Fu!Fu! Fu!Fu! Fu!Fu! Fuwa!Fuwa!Fu!Fu!
「ナ・・・・ム、ミョウ!ナム!ミ・・・・ョウ!」
まあ、始めの内はこんなものだろう。
破魔!可哀想だが、君はまだ死ねない身体だ!
「ナム!ミョウ!」
「ナム!ミョウ!」
「ホーレン!」
「ゲッ・・・・つ」
男が破魔の相談をその日の内に始められはしなかった。
各サイドの主要キャラが取り敢えずな問題に向き合った。