爆豪勝己は耳郎に案内されてヴィラン連合のアジトを見て回っていた。
「ここが司令室さ。」
そこには死柄木と黒霧がいた。
「君のことは耳郎から聞いてるよ。まだ僕たちのことを信用してもらえないようだが、こちらも理解しているとはいい難い。それが君の今の状況だ。司令室にようこそ、爆豪勝己君。ゆっくりしていったまえ。」
「ああ。」
爆豪は司令室の空いてる椅子に座ると、耳郎に話しかける。
「おい、今のヴィラン連合の状態を教えろ。」
「この組織はまだ出来たばっかり。これから名を広げていく。」
「つーことは俺がいた世界より遅れてんのかよ。」
「時間の流れが違うのか。」
「ああ。こっちじゃ、ヴィラン連合を知らねぇ奴はいねぇぞ。雄英襲撃に喧嘩売りまくって、オールマイトを引退させやがった。」
「オールマイトを...?一体どうやって!?」
「こっちのオールマイトは善人だ。人質取って隙をついたってかんじだ。」
「なるほど。善人だから勝てたのか。この世界のオールマイトは非道で残虐だから無理な作戦ね。」
耳郎の言葉を聞いて昨日会ったオールマイトを思い出す爆豪。
ヴィランの死体を飾りにしたり、処刑を楽しんだりとやばい奴だった。
「そういやぁ、こっちの世界の俺はなんで死んだんだぁ?」
「オールマイトの虐殺命令を無視して市民を逃した。それに協力した上鳴と瀬呂も同罪。切島はオールマイトに密告したから助かったの。」
「そうか....」
「にしても、善悪が違うってだけで性格もだいぶ変わるんだな。」
「この世界の俺はどんな奴だったんだ?」
「臆病者だったよ。いっつも出久にいじめられてた。」
「あ゛あ゛ぁ?俺がデクに!?」
「そんなキレんなよ。」
キレた爆豪を耳郎がなだめる。
「他の仲間も紹介しようか?」
爆豪は頷く。
彼と耳郎が司令室から出てくと、黒霧が喋る。
「彼を信用していいのか?別世界なんて信じられない。クローンの方が信憑性高い。」
「現在の技術ではあんなクローンを作るのは難しい。それに、君も耳郎もステインも元はヒーローサイドだ。出自など関係ない。」
「耳郎は兎も角、ステインは信用できん。」
「・・・仲間を信じろ。先生にも言われただろ?」
「・・・・・了解。」
「取り敢えず先生に爆豪のことを言っておこう。これから会いに行くからな。」
死柄木はそう言って司令室から出ていった。
「ステインは信用できない。どこかでくたばってくれれば良いのだが...」
雄英高校。廊下。
そこには出久、オールマイト、麗日がいた。
「オールマイト、相澤先生見なかった?」
「またサボりかい?彼のサボり癖には困ったものだ。それより処刑場の仕事はどうだい?」
「楽しいよ。かっちゃんはなんで反対したんだか。」
「
「なぁに、それは彼らが弱かっただけのことだ。弱いヒーローなどいらんさ。」
「命令を聞かず、戦力にもならない奴らはゴミ同然だ。人が足りなくなったら普通科から入れてくればいい。」
麗日の言葉にオールマイトと出久が答えた。
その時、峰田と飯田がやってきた。
「出久、相澤先生を見つけた。自習にすると言ってるがどうする?ここ最近自習続きだから正直飽きてきたんだ。」
「仕方ないな。ここは私の特別授業と行こうか。」
「また?」
「飯田は黙ってろ。」
「全員集合!」
ヴィラン連合のアジトではメンバー全員が司令室に集まっていた。
「この組織の名前を広げるために、ヒーローの施設を攻撃することにする。どこの施設を攻撃するか、皆案をだしてくれ!」
死柄木の言葉に周りがざわざわとする。
「ヒーローのサポートアイテムを開発しているとことか?」
「あそこは警備が凄い。行った所ですぐに殺される。」
「じゃあどうする?援軍が来にくい場所で、施設が大きいところ。」
「雄英高校とか?」
「いい案だ。雄英高校の中には沢山の施設がある。その1つを破壊してやろう。」
「どこにする?」
「USJがいい。処刑場はヒーローたちの快楽場だ。そこを壊されたらヒーローだってイラつくはずだ。」
「対侵入用センサーは俺の個性で無効化しておく。」
「A班とB班は広場でヒーローたちの気を引く。C班は破壊工作を開始。意見はあるか?」
「今の雄英にはオールマイトがいる。それについてはどうする?」
「大丈夫だ。オールマイト並の強さを持つ奴を出す。第二のオールマイトを作ろうとした公安によって作られた生物兵器がいてな、脳改造される前に逃げ出したところを我々が保護した。他に質問はあるか?」
死柄木は周りを見る。誰も声をださない。
「じゃあ、明日の午後に攻撃だ。解散!」
その声を合図に各自持ち場に戻っていく。
「あんたはどうすんの?」
爆豪に訪ねる耳郎。
「んなこと決まってらぁ。世界が違うっつっても、俺がやることは同じだ。俺も作戦に参加させろ。」
「わかった。死柄木に報告しとく。」
耳郎は死柄木の元に報告しに行った。
(今のヴィラン連合には