ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
投稿遅くなり、すみません!
無人島試験はポイントの動きを確認しておかないと矛盾が出るので、時間掛かってしまいました…
追記
アンケート更新しました。
「優くん、気を付けてね?」
―――特別試験無人島2日目の夕方。
他クラスに潜入している金田と伊吹の2人。この場にいる俺、龍園、石崎、近藤の4人の計6人以外のクラスの皆は先程リタイアを宣言して、これから船に戻るところだ。
「あぁ。無理しない程度に頑張るよ。『アルベルト、愛里のこと頼む』」
「I got this」
アルベルトに愛里のことを頼むと、サムズアップと頼もしい言葉が返ってくる。それにしても、アルベルトはよくサムズアップで返すが、好きなのだろうか。
「優くん。頑張って」
「Good Luck」
そうして愛里とアルベルトも船のある浜辺に向かって行った。
「さてと。後はバレないように潜伏しつつ、リタイア者が分かるように仮設本部の見張りだな」
「あぁ。見張りは石崎と近藤に交代でやらせる。いいな?」
「「うっす、龍園さん」」
「虎城は伊吹と金田からいつ連絡が来てもいいように、待機しとけ」
「了解だ、龍園」
そうして俺達4人は、他クラスから見つからないような【スポット】を探しに森へ向かった。
◆
―――特別試験無人島3日目。
俺達Bクラス島残留組は昨日の夜、森の奥にある見つかり辛い小さな洞窟の【スポット】を見つけ、そこを拠点として活動を開始した。現在は石崎が仮設本部の監視、近藤が食料の調達。俺は近くの小さい川で水浴びをしており、龍園は拠点の洞窟で荷物番という楽な仕事中だ。因みに俺達Bクラスのリーダーは龍園と話し、リーダーは俺でキーカードは基本龍園が持つということになった。
「……水浴び気持ちいいな」
クラスの皆とバカンスをしていた時には、Tシャツを着ていたのでがっつり素肌を晒すのは、無人島では初だったりする。
―――視線を感じると同時に、後ろから草木を掻き分ける音が響く。
「……龍園か?」
「クク、あぁ。折角だから、裸の付き合いでもしようぜ、虎城?」
顔だけ振り返って見ると、龍園がニヤついた笑みを浮かべながら近付いてくる。服を脱ぐ様子は全く無い。
「嘘つけ。俺がTシャツ脱がないから、水浴びのタイミングで見に来たんだろ?」
「はっ。そりゃ水泳授業からラッシュガード着てまで隠されると、気にもなるだろ?」
俺の言葉にあっさり肯定する龍園に、俺は苦笑いを浮かべる。
「まぁ、別にいいけどさ」
そうして俺は身体ごと龍園の方に振り返ると、龍園は俺の右脇腹付近を感心したように見る。
「おいおい、酷い傷痕だな」
「丁度1年前の夏にナイフで刺されてな。見て気持ちいいものでもないだろ?」
俺自身も傷痕を見ながら、当時の事を思い出す。あの時愛里を守れたことを誇りに思うし、傷痕が残ると言われた時も後悔なんて微塵もない。ただ、時折愛里から傷痕を撫でられるのは色々と葛藤するので、それだけどうにかしたい所だ。
「その傷痕、佐倉が関わってんだろ?お前が怪我した時、随分べったりだったじゃねぇか」
「そうだよ、厄介な奴に絡まれてな。これはそいつから愛里を庇って出来た傷だ。ま、刺した奴は俺が顔面ボコボコにしたし、傷害罪で何年も出てこれないから、終わった話だよ」
「なるほどな。てめぇが元々Cクラス配属なのもその件が原因ってわけか。スッキリしたぜ」
龍園はそう言って洞窟の方に戻っていく。疑問が解消されて満足したようだ。
(愛里がグラビアアイドル雫ってことは、まだバレて無さそうだな……)
正直なところ、龍園には言っておいていいかもしれないが、知ってる人を増やすのは出来る限り避けたいし、聞かれたら答えることに決めた。
(水浴び終えたら、葛城に定期連絡して
そうして3日目は特に何事もなく過ぎた。
◆
『虎城、聞こえる?』
―――特別試験無人島5日目。
既に日は落ち、無人島は夜の闇と静寂に包まれており、焚火によって少しだけ辺りが照らされている。そんな中、伊吹から連絡が入った。
「伊吹?何かあったのか?」
『Dクラスのリーダーが分かった。
「………マジで?」
◆
―――時は、無人島特別試験開始直後にまで遡る。
茶柱先生から説明を受け、支給品を受け取りこれからどうするかを話し合い出した所で、オレ―――綾小路清隆は思考を巡らせていた。
(堀北は体調を崩し気味だ。リーダーに選出しておき、体調を悪化するように仕向ければ、他クラスにバレた時にリタイアさせてリーダー当てを回避でき、他クラスに損害を与えられる)
茶柱先生から、今回の特別試験で結果を出さなければ退学させると脅されているため、Dクラスが勝てるように動く必要がある。今回の特別試験で重要なのは2つ。1つは無人島で1週間ポイントを節約し乗り切ること。もう1つは、リーダー当てだ。現在57ポイントしかないDクラスにとって、クラスポイントを増やせる今回の特別試験は願ったり叶ったりだが、逆に当てられればこちらのクラスポイントが減るため、体調不良という正当な理由でリタイア可能な堀北をリーダーにしておくのが最適だろう。
(スポットの占有でポイントを稼ぐには、早めに行動するのが肝心なんだが―――)
そう思うオレの目線の先には、未だにポイントで何を買うかの言い争うクラスメイト達が写っており、大きなため息が漏れる。結果Dクラスが拠点を探すために動き出したのはかなり時間が経ってからだった。その後も男女で揉めたりしたため、1日目は
―――特別試験無人島2日目。
キャンプ経験者の池のお陰で軌道に乗り出してきた2日目。オレは堀北を連れ他クラスの偵察に向かった。メインは勿論他クラスの偵察、ついでに堀北を歩かせる事で体力を消耗させ、体調悪化の一助とするためだ。最初にCクラスの拠点を訪れたが、一之瀬を中心に団結しDとは比較するのが失礼な程だった。欠点を上げると、
Aクラスは取り付く島もない形で、早々に追い出されてしまった。そうして最後、Bクラスにやってきたのだが、そこには楽しそうにバカンスを満喫するBクラスの姿があった。
(……
「確か、Dクラスの綾小路くんと堀北さんだっけ?」
そんなオレ達に声を掛けてきたのは、以前須藤が起こした暴力事件の被害者である虎城だった。そこからBクラスの龍園と堀北が話したりしていたが、オレは虎城から貰った肉を食べていた。過去の堀北みたいな要望もなく、普通に分けてくれた肉は美味しかった。
(―――もしかして、これが自由なのか?)
そんな言葉が、脳裏を過る。
夏の無人島でクラスメイト達と遊び尽くす。
―――特別試験無人島5日目。
「ちょっと、もう少し丁寧に作業してよ!」
「うっせぇ!やってるだろ!」
Dクラスの雰囲気は良いとは言えない状態だった。この無人島生活は過ごすだけでストレスが溜まり、ちょっとした言い合いで男女間で揉め事になる。特にDクラスは暴力事件により、中間テストで増える予定だったクラスポイントを30も減らされたのだから、殆どのクラスメイトが須藤に不満を持つのも当たり前であり、それがクラス全体に伝播しているため雰囲気は悪い。更に他クラスも暴力事件のせいでDクラスを敬遠しているのが現状だ。
(……やはり、隠れ蓑の他にクラスを纏めれる人材を確保しておかないと、クラス対抗において面倒だな)
そうして乗り越えた5日目の夜。オレは起き上がりテントの外に出て、テントの出入り口を見張る。伊吹がBクラスのスパイだと確信しているが、アクションを起こすのがいつなのか分からないため、こうして夜中に行動しないか見張る必要があった。
―――1時間後、伊吹がテントから抜け出した。
気付かれないように一定の距離を保って後を追うと、ハンカチが括り付けられている木の根元で伊吹が止まり、屈んだ。盗み見ていると、地面からビニール袋に入れられたトランシーバーを取り出し、何処かに連絡しているようだ。その後再び伊吹は移動を開始し、森の奥の方へと歩いて行く。
―――そうして30分後、少し開けた場所で伊吹は同じBクラスの虎城と合流していた。危険ではあるが、話が聞こえる所まで近付く。
「ご苦労さま、伊吹。Dクラスはどうだった?」
「最悪。通信でも言ったけど、男女間の揉め事が多いから休まる暇ないし。まぁ、お陰で龍園から逃げてきた設定で潜入しやすかったってのはあるけどね」
伊吹の的確な指摘に、Dクラス所属のオレも内心頷いてしまう。
「そ、そっか、うん。でも、よく撮影出来たな。金田の方はガード厳しくて撮影は無理そうって連絡きてるから」
「最初はそうだったけど、今のDクラスは私のこと気にする程の余裕が無くなってるから、リーダー探しにそこまで支障出なかったし、それに……まぁ、誰かさんのお陰でやる気充分だったし」
そう言うと伊吹は虎城に手に持っていたデジカメを渡し、虎城はその写真を確認している様子だ。
「うん、大丈夫だ。改めてお疲れ様、伊吹」
「……どうも。それじゃ、私はこのままリタイアするわ。愛里によろしく言っておく」
伊吹はそう言い残して、その場から立ち去った。
(これでDクラスのリーダー情報はBクラスに渡った。後は堀北をリタイアさせれば―――)
「―――さて、いつまで隠れてるつもりだ?」
やはり、綾小路を動かすのが大変ですね……
【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――
-
葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
-
一之瀬クラス(初期Bクラス)
-
不良品クラス(Dクラス)
-
龍園クラス以外認めない!