ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
通常話に切り替えました。
無人島試験終了後、生徒と職員は全員再び豪華客船【
そんな中、船内の数あるラウンジの1つで俺―――葛城康平は考えを巡らせていた。
(初の特別試験。我々Aクラスはこれ以上ない戦果を上げた)
虎城から持ちかけてきた契約を交わし、リーダー当ては叶わなかったが、それでもAクラスは384ポイントのクラスポイントを獲得。契約内容にあるBクラスへ毎月生徒1人2万プライベートポイント―――計80万プライベートポイントの支払いを差し引いても十分プラス収支である。
(対立関係にある坂柳派も、橋本の件で勢力を落としている)
坂柳派の橋本がAクラスを陥れようとした事で、いくら対立しているとはいえ自クラスが不利になる行動を取ったことで坂柳派に属していた生徒に動揺が見られ、既に何人か此方の派閥に鞍替えを打診している程だ。
(未だにクラス内の派閥で争っていること以外は、万事上手くいっている。
―――だというのに、何だ。この焦燥感は……)
何か、大事な事を見落としている。そんな気がしてならないが、結局答えが出ることは無かった。
無人島試験獲得Sポイント
Aクラス(葛城クラス)
・当初のSポイント 300
・坂柳の不参加 -30
ボーナスポイント
・スポット占有 +114
最終獲得ポイント:384ポイント
クラスポイント(無人島特別試験終了時点)
Aクラス(葛城・坂柳クラス):1388cp
◆
―――Cafe【
【
(今回の特別試験。私達Cクラスは他のクラスに対して何もしていない―――いや、
想定では190ポイントに【スポット】占有分を加えて200ポイント以上獲得出来る筈だった。それが蓋を開けてみれば、140ポイントで3位という結果であり、私を含めCクラスの皆が悔しい思いだ。
(Bクラスのポイントから、金田くんがスパイだったのは予想出来る。きっと、それが龍園くんの作戦だった)
Bクラスは全員リタイアしたと思わせておいて少人数で島に潜伏し、スパイを通して各クラスのリーダー情報を探ったのだろう。結果私達のクラスのリーダーは当てられてしまった。
(虎城くんと2日目に話をした時、名前が出たのは金田くんと伊吹さんの
Aクラスは坂柳さんが病欠で最初からリタイア扱いで270ポイントで開始している。だというのに、384ポイントという大量のポイントを獲得し、現時点でクラスポイントはAクラスが圧倒的1位である。内容は分からないが、BクラスがAクラスをサポートした可能性が高い。
「此処に居たか、一之瀬」
そこまで考えた所で、声を掛けられ視線を上げると同じクラスの神崎くんが立っていた。
「1人で抱え込んでるんじゃないかと、皆心配していたぞ」
「にゃはは。大丈夫って言いたいけど、この結果は流石に堪えるね」
正直な感想を言った後、神崎くんに席に座るように笑顔で促しているつもりだが、多分今の私の笑顔は苦笑いになっているだろう。
「今回の特別試験。反省点は多いが、クラスポイントを増やすことは出来ているから損失はない。今回の失敗を、次の成功に繋げられるようにすれば何も問題ないだろう」
「……そうだね。ありがとう、神崎くん」
神崎くんの励ましに、私はお礼の言葉を返す。確かに失敗してしまったが、まだ最初の特別試験だ。挽回は十分可能だろう。その決意を胸に、宣誓するように言葉を紡いだ。
「次は、私達Cクラスが勝つんだ」
無人島試験獲得Sポイント
Cクラス(一之瀬クラス)
・当初のSポイント 300
・生活での消費 -110
・リーダーを当てられる -50
※ボーナスポイント無効
最終獲得ポイント:140ポイント
クラスポイント(無人島特別試験終了時点)
Cクラス(一之瀬クラス):800cp
◆
「あの状態のDクラスでこの戦果は、よくやったと言えるだろう」
【
因みに他のDクラスの生徒は、未だに喜びを噛み締めている最中だろう。堀北はオレに対して礼を言っていたが、軽く返事をしただけで特に何もない。
「どうも。それで、教えて貰えますか。あの男がオレの退学を要求しているというのは、本当なんですか?」
「私がお前について知っている。それが真実であり、証拠だろう?」
オレの言葉に、茶柱先生も言葉を返すがそれは必ずしもイコールで繋がらない。そんなオレの視線に気付いたのか、茶柱先生は徐ろに口を開いた。
「イカロスの翼」
「……それが何か?」
「イカロスは自由を得る為に飛び立った。だがそれは、父であるダイダロスが翼を創るように指示し、飛び立てただけだ。自らの意思で飛んだ訳では無い。今のお前にピッタリだと思わないか?」
「話になりませんね」
茶柱先生の言葉に価値は無いと判断し、その場を去るため立ち上がり背を向け歩き出す。
「あの男、お前の父親は言っていた。清隆は自ら退学の道を選ぶだろう、と。哀れなイカロスよ、お前はどうするつもりだ?」
立ち去ろうとするオレに、茶柱先生が再度口を開き問い掛けてきたため一旦立ち止まり、振り返らずに返答する。
「先生も知っているでしょう。
―――イカロスは、ダイダロスの忠告を守らない」
―――
無人島試験獲得Sポイント
Dクラス(不良品クラス)
・当初のSポイント 300
・生活での消費 -140
・高円寺リタイア -30
・堀北リタイア -30
ボーナスポイント
・スポット占有 +60
最終獲得ポイント:160ポイント
クラスポイント(無人島特別試験終了時点)
Dクラス(堀北クラス):217cp
◆
各生徒に割り当てられた客室の1室―――優くんに割り当てられた客室で、私―――佐倉愛里は優くんに現在進行形で抱き着かれていました。
(特別試験終了のアナウンスがあったから、優くんに会うために船の出入り口で待って、それから優くんと会えたけど、サバイバル直後だから優くんがシャワー浴びるからって優くんが割り当てられてる部屋に一緒に来て……)
そうしてベッドで腰掛けて待っていた私に、シャワーを浴び終えた優くんが、何も言わずに抱き着いてきたことを改めて思い出し、顔が熱くなるのを感じる。
「ゆ、優くん?」
「すまん、愛里。少し、このままで居させてくれ」
優くんからの言葉に驚きながらも、私は頷く。今まで一緒にいて私が憶えている限り、優くんがこんなに甘えてきたことは1度も無かった。そんな優くんが甘えてくれていることに、私は恥ずかしさを覚えつつも、とても嬉しく感じていた。
(きっと、私の想像以上に、特別試験が大変だったんだ)
優くんの背に腕をまわして、私からも目一杯抱き締める。
「お疲れ様、優くん」
―――そうして体感で10分程お互い抱きしめ合った後、優くんが今回の特別試験での出来事を色々と話してくれた。
「―――って感じで、今回は作戦通り上手くいったよ。まぁ、まさかDクラスにスパイが出来るとは思ってなくて、色々考えたから予想以上に疲れたけど」
そうして話を締め括った優くんは、部屋に備え付けてあるお茶を飲む。
「1番自由で、楽しそう……」
優くんから聞いたDクラスのスパイの人の願いを、私は無意識に口に出していた。
「?愛里、どうかしたか?」
優くんの声掛けに、私は顔を上げ真っ直ぐに優くんを見つめ―――
「優くん。私、今とっても幸せだよ」
―――笑顔で、優くんに告げた。
「この高校に優くんと一緒に入学して、クラスの皆と一緒に楽しめて、澪ちゃんやひよりちゃん、他にも友達が出来た。
―――それに、なにより……優くんが隣にいてくれるから」
そこまで言葉にして、優くんが顔を赤くし照れていることに気付き、恥ずかしさが込み上げてきた。
「あ、えっと、だから、そのスパイの人にも、その楽しさが伝わったのかなって、思って……」
何とか最後まで言い切ることが出来たが、顔は優くんと同じで真っ赤になっているだろう。
「本当に、愛里可愛過ぎるだろ……」
優くんが何か呟いた気がするけれど、それを気にする前に私の頬に優くんが手を添える。
「愛里」
「ぁ……うん。優くん…」
そうして私と優くんは数日会えなかった分を取り戻すかのように、何度も唇を重ねた。
無人島試験獲得Sポイント
Bクラス(龍園クラス)
・当初のSポイント 300
・物資の譲渡 -200
・生活での消費 -100
ボーナスポイント
・スポット占有 +36
・リーダー当て +50
最終獲得ポイント:86ポイント
クラスポイント(無人島特別試験終了時点)
Bクラス(龍園クラス):966cp
無人島特別試験契約
:Aクラスから毎月80万ポイント徴収
綾小路清隆
:クラス移動を報酬にスパイ契約(条件付き)
龍園クラス貯金:240万ポイント
何とか1週間で投稿出来て良かったです。
愛里とのイチャイチャがやっぱり書いてて1番楽しい。
次回から船上試験に突入予定です!
クラスポイント(無人島特別試験終了時点)
Aクラス(葛城・坂柳クラス):1388cp
Bクラス(龍園クラス) :966cp
Cクラス(一之瀬クラス) :800cp
Dクラス(堀北クラス) :217cp
【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――
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葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
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一之瀬クラス(初期Bクラス)
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不良品クラス(Dクラス)
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龍園クラス以外認めない!